全体に重め、ハンドル保持に力を必要とするある程度の腕力が要るクルマ
ハンドリングと乗り心地だが、操舵力は直進性が強く、低速域では切り込む時に抵抗がある。カーブでもきりこむと、戻しが強く、重めだ。全体にハンドル保持に力を必要とする。ある程度の腕力が要るクルマだ。
乗り心地も低速では硬さや上下動のキツさは少ない。中・高速では上下動が発生するが進路を乱されるほどの動きではなく、これなら長時間のドライブも耐えられそうだ。タイヤはブリヂストンの「デューラーH/L」で175/80R16を装着していた。
リアシートは、フロントドアから乗り込む形となる。着座位置はやや高めで、ヘッドスペースは身長170cmクラスがギリギリだ。足元は、つま先がフロントシートの下に入るが、広くはない。背もたれはリクライニングする。前に倒せば床面とほぼフラットになる。
右ヒンジのリアゲートは開けても荷物スペースはほとんどない。2分の1ずつ倒せる後席スペースが荷室だ。試乗して、AT車との比較だが、街乗りが中心ならAT車。MT車はマニアックな「ジムニー」ファンのためのホビーカーという印象だ。
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文/石川真禧照 撮影/萩原文博