小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

話題沸騰!書店が発信するYouTube「有隣堂しか知らない世界」が成功している理由

2023.04.18

老舗書店がYouTube進出!大人気チャンネル「有隣堂しか知らない世界」の裏側に迫る

明治42年、1909年に創業した老舗書店「有隣堂」。神奈川県を中心に展開している書店チェーンだが、その有隣堂が今、YouTubeで老舗らしからぬ自由さと、エッジの効いた動画で人気を誇っている。

チャンネル名は「有隣堂しか知らない世界」。登録者数22万人超は、他の書店系チャンネルを圧倒している。

見たことがある人なら分かると思うが、とにかく楽しい。

MCであるミミズクのキャラクターの忖度ない発言と、やさしく面白い人柄が出まくりの書店員さんやバイヤーさん方のトークが、どこか心地よく癒されるのだ。

基本的には、バイヤーさんらが有隣堂のおすすめアイテムをマニアックにプレゼンする企画がメインだが、時には有名作家のアトリエを定点観察したり、悩み相談を行うなど、自由奔放なチャンネルとなっている。

もはや、老舗のニオイは1ミリもしない。

ここまでやって怒られないのか?と心配するほど、やりたい放題の企画が視聴者の心を虜にしている。

一体、なぜ老舗はこんなYouTubeチャンネルを立ち上げたのか?

出版・書店業界に革命を起こすかの如く現れた「有隣堂しか知らない世界」の“真の世界”に迫るべく、広報・マーケティング部の渡邉さんに話を聞いた。

老舗とは思えない企画連発!YouTubeに懸ける思いとは?

–2019 年からYouTubeを始めたそうですが、きっかけは?

「2019 年末、現社長・松信健太郎の「YouTubeやるぞ!」の一言がきっかけでした。これからは(動画を使った)自社メディアが必要で、その中でもすぐに着手できるのがYouTubeではないか、という考えから始まったんです」

–素敵な社長!勢いも大事ですよね

「そうですね。ただ、社長としては、右肩下がりの出版・書店業界の中で従業員の成功体験を得たかった、という思いも根底にあったそうです」

そんな社長の熱い思いをきっかけに、3カ月後の2020年2月、「書店員つんどくの本棚」としてチャンネルを開設。しかし、、、

「3カ月のテスト期間中、結果が出ず、最初は上手くいかなかったんです。そこで、チャンネルの方向性を大きく変え、同年6月に今の「有隣堂しか知らない世界」が生まれました」

大幅リニューアルにより、面白さは爆発した。

どの動画も、歴史のある書店のイメージを覆すような企画ばかり。生まれ変わったチャンネルのコンセプト、それは「愛を込める」!

「動画制作で心がけているのは、出演者の熱量と素直な反応を大切にすることです」

「コンセプトが「有隣堂しか知らない」様々な世界を、スタッフが愛をこめてお伝えするチャンネルですので、「出演者が愛を持って語れる何か」を企画にし、撮影の際にもどれだけその熱量を引き出せるかということを意識しています」

「また、商品の宣伝や売り込みが目的で企画していないことが、柔軟な発想や自由な雰囲気が出て「おもしろさ」につながっているのではないでしょうか」

反響の大きかった人気動画&魅力的な出演者の秘密 

ここでは、チャンネル成功の扉を開いた、再生回数の多い人気動画を紹介しよう。

◆99万回再生!【飾りじゃないのよ】物理の力で文字を書く!ガラスペンの世界

敏腕文房具バイヤーの岡﨑さんが、日本古来の筆記具「ガラスペン」の魅力を語り尽くす。さらに「ガラスペン」の制作現場にも潜入!

〈視聴者からのコメント〉
「え…めっちゃおもろい!!!お姉さんのおっとりしてるけどズバズバ言っちゃう感じとか。編集のテンポ感もめっちゃ楽しい」
「『Amazonで買わないでください!』うけましたw。ナイスコンビですね~」

◆93万回再生!【どんだけ稼いでるの?】職業作家の1日ルーティン

『さよならドビュッシー』などの著者として知られる作家・中山七里さんの仕事場にカメラを設置し、24時間密着撮影を敢行。一日の執筆時間が合計17時間以上という事実が判明し、視聴者騒然。

〈視聴者からのコメント〉
「24時間のドキュメンタリーで、こんなに笑ったのもこんなに心配になったのも初めてかも」
「「別に飯食わなくたって死にゃしませんて人間は」と、先生が言ってるから説得力がすごいけど、全っっっっ然そんなことない」

◆58万回再生!【最強はどれだ】油性ボールペンの世界【メーカーに直電】

こちらも、文房具バイヤーの岡﨑さん出演。“油性ボールペン戦国時代”を熱く語り尽くす。

〈視聴者からのコメント〉
「ユーザーの声、現場の声をメーカーに伝える、メーカーからは知識を教えてもらうめちゃくちゃいい企画だ」
「「そちらに行って抱きしめたい位」のくだりは何度見ても笑います」

ところで、多くの動画には実際の書店員さんやバイヤーの方が出演しているが、どの方も魅力的なキャラクターと、撮影を楽しんでいる姿が印象的だ。(それはMCのR.B.ブッコローの巧みな仕切りとトーク力によるところも大きいのだが)

実際のところ、出演している社員さんの反応は?

「シャイな社員が多いので、初めて出演の声がけをすると、「自分なんて面白いこと何も話せない」と皆んなに言われます。たしかに最初は緊張していますが、一度出演するとその後はとても協力的になってくれる人がほとんど。2回目の出演からは楽しんで参加してくれています(と思っています!) 」

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年5月16日(木) 発売

新NISAで狙え!DIME最新号は「急成長企業55」、次のNVIDIAはどこだ!?

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。