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プロ向けに設計されたDACチップを搭載!最大1200mWの高出力を実現したFiiOの高機能デジタルオーディオプレーヤー「M15S」

2023.04.20

エミライは同社が扱うFiiO Electronicsから、第二世代DC給電モード機能を搭載したデジタルオーディオプレーヤー「M15S」を発売した。価格はオープン価格。実勢価格は152,900円前後。その主な特徴は以下のとおり。

ESS Technology製フラッグシップDACチップ「ES9038PRO」を搭載

M15Sでは、ESS Technology製のフラグフラッグシップDACチップ「ES9038PRO」が採用されている。この「ES9038PRO」は、ハイエンドオーディオ機器やプロフェッショナルオーディオ機器向けに設計され、1つのチップ内に8ch分のDAC回路を搭載する、業界最高峰の性能を備えたDACチップだ。

M15Sでは、この「ES9038PRO」を使用して後段のオーディオ回路に差動信号を出力することで、極めて情報量豊かでディテール表現に優れたサウンドを実現する。

P/Dテクノロジーを採用した「第二世代DC給電モード」を装備

FiiOは、M15S開発に先立って、DC電源に接続することで給電方式を切り替え、据え置き製品に迫る性能を発揮するデュアル・パワーサプライ技術「DC給電モード」を開発。トランスポータブルDAPであるM17、トランスポータブルヘッドホンアンプQ7でこれを採用してきた。

今回、FiiOはM17やQ7のユーザーからのフィードバックを参考に、従来技術をより洗練させた「第二世代DC給電モード」を新たに開発。M15Sを新たなポータブルDAP製品のフラッグシップとして設計したという。

第二世代DC給電モードの基礎となる「P/Dテクノロジー」(「P/D」は「Portable Desktop device」の略で、USB PDとは区別される)は、専用の電源アダプターを用意することなく、USB端子にQC3.0またはPD2.0規格に対応する充電器と、これに対応するUSBケーブルを本製品と接続することで有効になる。

この機能が有効になった状態では、オーディオ回路への電源供給量が26.67%増加し、ヘッドホンアンプ回路の電源電圧は±7.6Vまで高められ、チャンネルあたり最大1200mW(※)の高出力を実現すると、同社では説明している。

※ バランス出力/32Ω負荷時

また、M15Sは「デスクトップモード」を搭載しており、この機能もDC給電モード時に有効にすることが可能だ。

デスクトップモード時のM15Sは、バッテリーからの給電ではなく、USB端子からの入力電源のみによって動作する。これにより充放電サイクルに限りのあるDAPの内蔵バッテリーを消耗させることなく、長期間の利用を楽しめる。

正確な音再現を追求した多段構成のオーディオ回路設計

M15Sのオーディオ回路は、信号の再現性に優れた高品位な音楽再生を追求するため、I/V部、ローパスフィルタ部、ゲイン調整部、ヘッドホンアンプ部からなる、多段構成の設計を採用している。

回路上には高精度・低雑音のフィルム抵抗を採用することで、優れた低歪み性とチャンネルバランスを実現。また、ローパスフィルター部にはパナソニック製の低損失金属化フィルムコンデンサを採用しており、高調波や位相歪みを効果的に抑制していく。

5段階のゲインレベル、最大1200mWの高出力設計

M15Sでは、イヤホンやヘッドホンの能率に応じて適切な出力レベルを選択できるように、4段階のゲイン設定が用意されている。

さらに、DC給電モードの有効時にはもう1段階高いゲイン設定が用意され、これまでのDAP製品では鳴らすことが難しかったヘッドホンであっても、余裕のある再生を可能にしている。

ピュアなサウンドを実現する大がかりな電源供給回路

M15Sでは、常にクリーンで安定した電源を供給するために、オーディオ回路の各部にそれぞれ独立した電源が与えられている。これにより、音質に悪影響を及ぼす相互干渉や電源ノイズを効果的に低減。

また、M15から引き続き「アクティブ・サーボパワー・テクノロジー」を増幅最終段に採用。高感度のイヤホンから、ドライブが難しい低能率のヘッドホンまで、ノイズレベルの低い高品位再生を幅広い機器で楽しむことが可能になった。

入念な電磁波シールド機構により、デジタルとアナログ回路間の干渉を低減

M15Sでは、音質に悪影響を及ぼすアナログ段とデジタル段の相互干渉を可能な限り排除するため、アナログオーディオ回路とSoC上に、銅ニッケル合金シールドを施した。

さらに、シールド上にグラフェンシートや電波吸収シートを重ねることで、内部および外部からのアナログオーディオ信号への電磁干渉を極限まで低減させ、滲みのないクリアーなサウンドの実現を目指した。

高い放熱性を確保した筐体設計と安心の保護装置を搭載

M15Sでは、高度な放熱技術を多数導入することにより、常に内部を適切な温度に調整。長時間の高出力再生でも安定した動作を実現する。また保護装置を搭載しているため長期間の使用でも安心して音楽を楽しむことが可能だ。

・内蔵バッテリーの熱を素早く逃がすため、ステンレス製のバッテリーボックスを採用
・熱によるパフォーマンス低下を防ぐため、高精度の薄膜抵抗器とコンデンサを採用
・高温になる一部コンポーネントの熱を効果的に逃がすため、カスタム仕様の熱伝導シリコン、グラフェン、銅ニッケル亜鉛合金のヒートシンクを採用
・内部が常に最適な温度範囲になるように制御し、必要に応じてバッテリーの充電を停止させる保護機能を搭載

第4世代FPGAを中心とした「デジタル・オーディオ・ピューリフィケーション・システム」採用

デジタル信号処理の要となる、FPGAを中心としたデジタル領域の信号処理回路に、最新のデジタル・オーディオ・ピューリフィケーション・システム(DAPS) を採用している。

SoCから送られたデジタルデータはFiiO独自のPLL技術を搭載した第4世代FPGAを経由され、FPGA内でデジタルオーディオ信号としてDACが最も真価を発揮しやすいよう緻密に処理される。

DAPSに組み込まれた超低ジッターを実現する2基の特注仕様のNDK製フェムト・クロック水晶発振器によって、デジタルオーディオ回路部全体に高精度かつ低ジッターなマスタークロックを提供。クリーンで極めて高い忠実度を誇るD/A変換を実現した。

Qualcomm製8コアSoC「Snapdragon 660」によるスムーズな動作

M15Sには、FiiOカスタム仕様のAndroid 10と、スマートフォンのようにスムーズな動作を提供するQualcomm製SoC「Snapdragon 660」が搭載されている。

スマートフォンでの音楽再生において音質劣化の原因となっているSRC(サンプリングレート・コンバーター)機能をバイパスすることで、忠実な音楽信号処理を実現。

また、詳細設定もカスタマイズされ、ポータブル・オーディオ機器として重要な設定が直感的に行なえる。

ダークモード、ナイトモード、3つのナビゲーション設定などの新たな機能が追加され、メディア体験をさらに深化させる新しい手法も提供される。

6つの操作モードを搭載、Roon ReadyやUSB DAC、Bluetoothレシーバーとしても活躍

M15Sは、単にローカルファイルを再生するだけでなく、モードを変更することで様々な機能を切り替えて利用することが可能だ。

Pure Musicモード/FiiOが開発した、ローカルファイルの高品質な音楽再生に特化したモード。
Androidモード/音楽ストリーミングサービスを含む、様々なサードパーティ製アプリを楽しめる。
AirPlay受信モード/iOSデバイスから受信した音声を高音質で楽しめる。
Roon Readyモード(※)/Roonの認証を受けており、優れたネットワークプレイヤーとして動作。
USB DACモード/PCやスマートフォン等のDACとして動作することで、音声を高音質で楽しめる。
Bluetooth受信モード/様々なデバイスからBluetooth受信した音声を高音質で楽しめる。

※Roon ReadyモードはVer.1.0.1にアップデートすることで使用が可能になる

Qualcomm製「QCC5124」搭載、ハイレゾ級Bluetoothコーデックの双方向伝送に対応

M15Sでは、Bluetooth SoCにQualcomm製「QCC5124」を搭載しており、LDACやaptX Adaptiveなどの高品質フォーマットに対応する。

「QCC5124」 は、ゲームやビデオで必要とされる低遅延と、ハイレゾリューション・オーディオで必要とされる高ビットレートの両方を満たす、信頼性と高速性を兼ね備えた双方向のBluetooth伝送を可能にする。

Bluetooth送信対応コーデック/SBC、AAC、aptX、aptX HD、LDAC、LHDC
Bluetooth受信対応コーデック/SBC、AAC、aptX、aptX HD、aptX LL、LDAC、aptX Adaptive

6200mAhの大容量バッテリーを搭載、10時間前後の連続再生を実現

M15Sは、6200mAhの大容量バッテリーを搭載、約10時間のバッテリー駆動が可能だ。また、電源接続時には満充電の継続によるバッテリー劣化を低減する制御を行ない、長期間の使用への配慮を行なっている。

快適なグリップ性を実現するクラシカルモダン・デザインを採用

M15Sは、M15で高い評価を獲得した、第5世代の“クラシカルモダン・デザイン”を採用。側面が丸みを帯びているこのデザインは、最新のテクノロジーとクラシカルなスタイルの融合を表し、手に取った際のグリップ性といった実用性にも配慮している。

※ボリュームノブのRGBライトは明るさ、色、デバイスの状態に合わせた表示をカスタマイズすることが可能

ボリュームノブ操作と物理ボタン操作、二系統の音量調整方式を採用

M15Sの音量は、120段階から好みに応じて細かく調整することができる。また、調整操作はボリュームノブと物理ボタンの両方から実行可能だ。

故障の原因になりやすいボリュームノブのロータリーエンコーダー部には、高精度・高耐久(※)の部品を採用している。

※ 定格寿命/往復30000回

M15Sの主な仕様

ヘッドホン出力/2.5mmバランスヘッドホン:バランスライン出力兼用端子、3.5mmシングルエンドヘッドホン:ライン、同軸デジタル出力兼用端子、4.4mmバランスヘッドホン:バランスライン出力兼用端子
デジタル入出力/USB3.0 Type-C端子、Bluetooth
対応サンプリングレート/内蔵データ再生時:384kHz/32bit、DSD256(Native)、USB DACモード時:384kHz/32bit、DSD256(Native)、USB出力時:768kHz/32bit、DSD512(Native)
MQA/x8デコード対応
SoC/クアルコム社製 Snapdragon 660
DAC /ES9038PRO
Bluetoothチップ/QCC5124
Bluetooth対応コーデック/Bluetooth送信対応コーデック: SBC、AAC、aptX、aptX HD、LDAC、LHDC Bluetooth受信対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX HD、aptX LL、LDAC、aptX Adaptive
クロック/NDK製フェムト・クロック水晶発振器×2
出力(最大) ≥535mW (16Ω / THD+N<1% / シングルエンド出力)、≧1200mW (32Ω / THD+N<1% / バランス出力)、≧368mW (300Ω / THD+N<1%/ バランス出力)
推奨インピーダンス/ 8〜350Ω
周波数応答/20Hz〜50kHz(-1.0dB)
ノイズフロ/ ≤3.2μV(A-weighted / シングルエンド出力時)
S/N比/≥122.5dB (A-weighted / シングルエンド出力時)
THD+N/≦0.0005% (1kHz / 32Ω / シングルエンド出力時)
操作モード/Android、Pure Music、USB DAC、Bluetooth受信、AirPlay、Roon Ready
ディスプレイ/5.5インチ(720×1440)インセル方式タッチパネルディスプレイ
充電方法/QC3.0、QC4.0、PD2.0、PD3.0クイックチャージ
バッテリー容量/6200mAh
再生時間/約10.5時間(シングルエンド再生時)、約9時間(バランス再生時)
充電時間/約3.5時間(急速充電時)
スタンバイ/約1000時間
ボリュームコントロール/ボリュームノブまたはボタンコントロールによる120段階
メモリ(RAM)/4GB
内蔵ストレージ(ROM)/64GB(約46GBをユーザー使用可能)
拡張ストレージ対応/マイクロSDカードスロット×1 (最大2TBまで対応)
寸法/約140×80×18.9mm
重量/約345g
付属品/レザーケース、DK3S ファン付き冷却スタンド、USB タイプC to タイプCケーブル、USB タイプA to タイプCケーブル (DK3S用)、USB タイプC to タイプAアダプター、microSDカード取り出しピン、クイックスタートガイド、保証書、Tipsカード (DK3S)、ライセンス証明書

◎画像はイメージ。仕上げや製品仕様は予告なく変更する場合がある。

関連情報
https://www.fiio.jp/products/m15s/

構成/清水眞希

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