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視点を変えた取り組みで社会に影響を与えた人、企業、自治体を讃える「Rethinkアワード2023」発表

2023.04.19

Rethinkアワード実行委員会は、視点を変えた取り組みによって社会に影響を与えた「人」「企業」「自治体」を讃える「Rethinkアワード2023」を開催。

人部門では仲信 達也氏と吉村 萌氏を、企業部門では株式会社ファーメンステーションを、自治体部門では愛媛県今治市を表彰した。

前列左から、Rethinkアワード実行委員会 代表 井上朋彦氏、ファーメンステーション 代表取締役 酒井里奈氏、仲信達也氏、吉村萌氏、特別実行委員・田村淳氏、後列左から、 企業部門選定・Forbes JAPAN 執行役員 Web編集長 谷本有香氏、自治体部門選定・官民連携事業研究所 代表取締役社長 鷲見英利氏、人部門選定・ROBOT 映像ディレクター 清水亮司氏、人部門選定・クリエイターズマッチ 代表取締役 呉京樹氏

「Rethinkアワード」は、昨今の目まぐるしく変化し多様化している社会において、今までの当たり前を当たり前と考えずに、視点を変えて物事を考える(=Rethink)文化の浸透を目指し、昨年設立。

年に一度、今までの視点を変えた取り組みによって社会に影響を与えた「人」「企業」「自治体」を表彰し、「Rethink」の意味や価値を広く浸透させ、より多くの人がアクションを起こすきっかけとなることを目指すとともに、様々な視点や考え方が社会に根差すような活動を推進している。

第二回となる「Rethinkアワード2023」の表彰式は、2023年2月16日(木)恵比寿 ザ・ガーデンルームにて各部門の受賞者を招いて開催。それぞれの思いを受賞コメントとして発表した。

左から、Rethinkアワード実行委員会 代表 井上朋彦氏、ファーメンステーション 代表取締役 酒井里奈氏、仲信達也氏、吉村萌氏、特別実行委員・田村淳氏

※フォトセッションに写っているキャラクターは、愛媛県今治市のPRマスコットキャラクター「バリィさん」。

『Rethinkアワード2023』人部門受賞コメント

仲信達也(ナカノブ・タツヤ)氏

仲信達也氏 プレゼンテーション時 

「私は、地域を再び考えるという“Rethink”がテーマのひとつである映像祭で賞をいただき、この場に立たせていただいていますが、撮影した熊本県津奈木町は私の地元ではありません。

広島で生まれて、今は福岡県の那珂川市に住んでいます。しかし、津奈木町は私のもうひとつ故郷(ふるさと)だと思っています。

それくらい、撮影を通して津奈木の人たちにすごく優しくされて大好きになり、景色もすごく素晴らしく、惚れ込んだことで映像制作に取り組ませていただきました。

私が今回この賞をいただき“Rethink”したのは、地元そのものの捉え方です。生まれ育った場所だけが地元ということではなくて、縁があって大好きなった場所も地元として捉えることで、その土地に愛を持って貢献できるよう、新しい映像をどんどん作っていきたいと思っています。」

『Rethinkアワード2023』人部門受賞コメント

吉村 萌(ヨシムラ・モユ)氏

吉村萌氏 プレゼンテーション時

「私の育った岐阜県瑞浪市は人口3万6000人の県の南東にある市ですと、美濃焼と呼ばれる陶器やタイルが市の特産品です。海なし県の岐阜県ですが2000万年前の津瑞浪市は海の底だったので、貝類や魚類や海生哺乳類の化石が見つかります。

今回このようなアワードをいただくきっかけとなった作品で取り上げた、パレオパラドキシアという化石も市内を流れる土岐川の河原で発見され、その化石発見のニュースにヒントを得て制作しました。

ほんの少しだけ地上に出ている化石の一部は、そこだけ見るとただの石。でも、そこに座っている人はすぐ下にあるものに全く気付いていません。近くにあるのに見えないとか、近すぎて見えないっていうのはこのことに限ったことではなく、身の回りにたくさんあるのではないでしょうか?

有名な観光地もなく、誰もが知る特産品もない地方都市に住む人は、『うちの地元何もない』と言いますがそんなことはないと思います。

皆さんの街の素敵なものは多分当たり前すぎて気付かない日常の中にたくさんあります。Rethinkすることで、地域の宝物を見つけてほしい。そんなメッセージを込めて作品を作りました。

私は立命館大学の文学部に在学している大学生で、現在は京都で暮らしています。大学では美術史とか比較文学を学んでいます。

現在3回生で、いわゆる就活が始まっていますが、クリエイティブな仕事がしてみたいなと思う一方で、美大とか専門学校で学んだ人には敵わないかなという気持ちの狭間でモヤモヤとしていました。

しかし今回、自分のアイディアを形にすることの楽しさや、それが誰かの役に立つということの嬉しさを改めて実感し、自分の就活もRethink出来ました。

このアワードを受賞するまでに、私の中ではいろんなRethinkがありました。社会に影響を与えられるような大きなRethinkもあれば、私の就活のようにほんの些細な自分の中での気付きのようなものもあります。

Rethinkするという言葉は再考するとか、改めて考えるという意味ですが、最も大切なことはRethinkしたことを形にしたり、行動に移してみることだと思います。

社会を変えるような大きなRethinkも大切ですが、大したことないと思うような自分の中にある自分だけの小さなRethinkも行動に移すことで、それが社会を変えられるようなはじめの一歩になるかもしれないと思いました。」

『Rethinkアワード2023』企業部門受賞コメント

株式会社ファーメンステーション 代表取締役 酒井里奈(サカイ・リナ)氏

酒井里奈氏 プレゼンテーション時 

「ファーメンステーションというのは、発酵の駅という意味です。何をしているかというと、素材を作っています。いま、脱石油のなかで天然由来の素材というのがあらゆる場面で求められていますが、私達にはいくつか変わった特徴があります。

発酵技術を活用することで今までとはちょっと違うアプローチでいろんなもの、素材、プロダクトに変えています。他とは違う特徴は何かというと、まず私達は未利用資源しか使いません。

未利用資源とは何かと思われるかもしれませんが、普通だと石油由来のものだとか、わざわざそのために栽培するようなものを使います。

一方で私達は使われていないと思われるもの、例えば日本にとても多い休耕田、そういった土地で育てたものや、食品の残渣、フードウェイストと言われているもの、傷んでしまった果物、そういった未利用資源だけを使います。

さらに製法ですが、大きな工場でエネルギーをかけて作るということではなく、環境負荷が低いやり方、自然エネルギーや、水の使用量を少なくして製造します。

さらに、ひとつの素材からたくさんのものを作ります。いちばん得意なのはエタノール、アルコールです。皆さんも消毒とかで使うと思いますが、他にも燃料などいろんな用途に使うことができるものです。

でもエタノールを作るだけではなくて、発酵技術を使うとエタノールも作りながら、残ったカスがまた化粧品の原料などになります。

それでも余ってしまうものを地域の餌などにして、また、良い餌を食べると家畜はいい糞を出し、それを良い肥料として地元の皆さんと使います。

そうすることでゴミゼロもそうですし、地元にもいいような効果があるというようなプロジェクトを長年やってきました。賞の選定理由にグローバルという言葉もありましたが、国内だけではなく海外には本当に未利用資源があふれていて、この日本発の発酵技術をベースにしたものをどんどん展開していきたいと思っています。

事業を伸ばすだけではなくて、全ての事業のアクションのなかで、地域にも環境にもいいような取り組みをしたいなと思っています。」

『Rethinkアワード2023』自治体部門受賞コメント

愛媛県今治市長 徳永繁樹(トクナガ・シゲキ)氏

徳永繁樹氏 ビデオメッセージより

「この賞をいただきましたのは、今治市のクリーンセンター『バリクリーン』が既存のゴミ処理施設の役割として、廃棄物を安全かつ安定的に処理する施設であることはもちろん、防災体制の強化、そして地域コミュニティの充実に重要な役割を担う施設としてご評価いただけたということで大変嬉しく思っております。

バリクリーンは日本中に誇れる施設でもあると感じております。さて、このバリクリーンが、なぜ地域の防災拠点としての機能を有するゴミ処理施設として誕生したのかということでございますが、東日本大震災の教訓を踏まえ、ごみ処理施設自体の地震対策はもちろんのこと、地域全体として、災害時の防災拠点となるような機能を有する施設に整備しようとなりました。

平成30年4月の供用開始から5年が経過しようとしてございますが、ゴミの搬入以外で年間約2万人の市民の皆さんが施設をご利用いただいており、『近くにバリクリーンがあって、何があってもすぐに避難できるので安心です』『もしものときに避難所になる大きな研修室で、いつもスポーツをして楽しんでいます』と市民の皆さんに大変お喜びをいただいてございます。

平常時は市民の憩いの場、災害時は防災拠点として『いつも』と『もしも』の両方の面で地域に貢献する新しい形のゴミ処理施設となっております。

最後になりますが、バリクリーンは安全安心で、人と地域と世代を繋ぐをコンセプトに、安全かつ安定的なゴミ処理施設として、また、地域を守り、市民に親しまれる施設として運営をしてまいりたいと思っております。全国の皆さん、ぜひバリクリーンにご視察においでください。」

特別実行委員 総評コメント

田村淳(タムラ・アツシ)氏

田村淳氏 表彰式総評コメント時 

「Rethinkって自分自身がしなくても、Rethinkしている人のそばにいてそれに触れるだけで自分の思考が変わる。ものすごく良い影響しか及ぼさない、このRethinkという文化がもっと広まればいいなと思います。

僕自身も今、自分のオンラインサロンでロケットを飛ばそうとしていますが、でもロケットを飛ばすのにはものすごいお金がかかる。でも宇宙には興味がある。

では何か他ないかなと探したときにスペースバルーンっていう気球で成層圏まで連れていってくれる会社に出会って、その会社の考え方もRethinkしているなと思うし、僕がロケットにこだわっていたけど、ロケットだと宇宙に到達しないのだったら『何か方法を変えちゃえ』ってこれもRethinkだと思っていて。

何か身近なところにRethinkすると道が開けるということがたくさん転がっていると思うので、もっとこのアワードがどんどん大きくなって、解決した人だけじゃなくて、何か問題事をこのRethinkアワードに持ってくると、みんなで考えて新しい道を提示できるようなイベントになると、もっと楽しいアワードになるのではないかと、今年、参加して思いました。

また来年も参加できたら嬉しいですし、そのためにはRethinkし続けたいなと思います。」

主催コメント

Rethinkアワード実行委員会 代表 井上朋彦(イノウエ・トモヒコ)氏

実行委員会 代表 井上朋彦氏 表彰式総評コメント時

「Rethinkアワード実行委員会では、めまぐるしく変化し、多様化も進んでいる昨今の社会のなかで、今まで当たり前としか考えていなかったことを、ちょっと立ち止まって違った視点で物事を考えてみる、そういった文化を少しでも社会に浸透させられると良いなという思いでイベントを開催させていただいております。

まさに今日表彰させていた皆様は、今までの当たり前という概念から、少し違う視点と考えを持たれて、そして取り組まれて、まさにRethinkされて非常に素晴らしい情報発信や取り組みをされている方々だと感じています。

さらに、この短い1時間のイベントのステージ上でいくつものRethinkが生まれてましたし、田村淳さんがおっしゃってる通りRethinkする人たちが集まると、どんどんRethinkが広がっていくということも、すごく感じられました。

今日のイベントを通して、少しでも多くの人にRethinkしてみようとか、そういう気持ちを持っていただきたいなと思います。

また、最近私が感じているのは、Rethinkによって多様な視点や今までと違う考え方などが生まれたときに、聞いている側も多様な視点や考え方を受け入れられるような社会なれば、更にこのRethinkが広がっていく社会になるのではないかなと思っております。」

第2回Rethinkアワード開催概要

開催日時:2023年2月16日(木)
主催:Rethinkアワード実行委員会
協賛:Rethink PROJECT
URL:https://rethink-award.com/

構成/DIME編集部

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