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寝落ち感が半端ない!進化系枕のヒットの要因はネーミングにあり!?

2023.04.15

2)クロスプラス「NeOchi Pillow(ねおちピロー)」

クロスプラスの「NeOchi Pillow(ねおちピロー)」(以下、ねおちピロー)は、携帯ゲームやスマホ動画視聴などをしながらスムーズに寝落ちできるうつ伏せクッションだ。2020年8月にMakuakeで目標の1,400%達成を果たした、ある意味、伝説の進化系枕である。テレビ番組をはじめとしたメディアでも取り上げられ、火がついた。

「NeOchi Pillow(ねおちピロー)」1個 9,900円(税込)

ねおちピローは、体の動きや形を考えた立体構造をしている。例えば、スマホやゲームを両手で持ちながら両ひじを枕に置く「ひじイン」も、顎を枕に置き両腕は枕前方に伸ばしながらスマホやゲームを見る「ひじアウト」の体勢も可能だ。長時間、同じ体勢でも疲れにくいし、そのまま寝落ちもできる。

同社の各担当者に、ヒットの要因や開発背景、今後の展望を聞いた。

●ヒットの要因

・開発デザイナー 相田夏実氏

「『自分が欲しい』ということを突き詰めたことだと思っています。開発当時、任天堂の『あつまれ どうぶつの森』というゲームが流行っていて、コロナ禍で外出ができなくなったこともあり、ゲームばかりしていました。実家の居間が畳なので、よくそこでゴロゴロしながらうつ伏せになってゲームをしていたのですが、長時間していると腕が痛くなったり畳の跡が腕についたりすることが多くありました。そこで体にフィットするクッションが欲しいと思ったのです。きっと同じ状況の方が多く、共感していただけたことが、ヒットの要因だと思います」

●開発経緯

・MD 松縄真大氏

「開発を開始した時期は緊急事態宣言で外出できないムードの中、家で過ごす時間が増え、ゲームの需要やネット配信が大きく伸びていました。緊張感がある中、家で過ごす時間に癒しが必要だった状況にもマッチしたと思います。

開発をスタートしてからクッションの中身は何がいいのか、表の生地は何をどう使ったらいいのか、それぞれ組み合わせを何種類も試したり、形状を変えたりと悪戦苦闘の中、何十回も試作サンプルを作成し、ようやく満足できる商品になりました。洋服づくりで培った布を扱うノウハウと、『こういう物があったらいいな』という思いがあったからこそできた商品です」

●今後の展望

・ライフスタイルDIV長 菊池武行氏

「ねおちピローの誕生は、弊社にライフスタイル事業領域拡大の契機をもたらせました。今後はコラボレーションなどの機会も検討しており、ロングセラー商品に育てていく一方、当商品で得た企画製造ノウハウを糧に、新たに拡大傾向にある睡眠市場への参画を進めていく方針です」

・広報担当者

「今まで枕などを企画・販売したことがはかった当社ですが、ねおちピローの成功は、新しいライフスタイル雑貨の開発を加速させる起爆剤になりました。また有名バラエティショップへの新規販路が拡大しました。販売開始から3年が経ちましたが、ロングセラー商品として販売を継続しております。今後も、多様な消費者ニーズに対応する商品開発と販売の連携で、ライフスタイル商品の売上を増やしていきます」

いずれも作り込まれた機能性が新しい枕だが、思わず惹かれてしまうネーミングや隠れたニーズに基づく共感性がヒット要因であった。そしてこの2つの枕の詳細を知れば知るほど使いたくなるのは不思議なものだ。

【取材協力】
太陽「ヒツジのいらない枕」
クロスプラス「ねおちピロー」

文/石原亜香利

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