俳優・結木滉星の弟だと判明した三笘薫(筆者撮影)
新生日本代表が本格始動した3月シリーズのコロンビア戦(大阪・ヨドコウ)で先制点を挙げ、さらに4月1日のイングランド・プレミアリーグ・ブレントフォード戦でリーグ7点目を挙げた三笘薫(ブライトン)。香川真司(C大阪)、岡崎慎司(シントトロイデン)ら代表レジェンドを抜いてプレミア日本人歴代最多スコアラーとなったが、その勢いはとどまるところを知らない。5月28日の最終節までゴールを奪い続けるのは確実で、2ケタの大台達成も射程圏内と見られている。
今月に入って実兄が若手俳優・結木滉星だということも公になり、「イケメン兄弟」としても注目度を高めている。プレー・ルックス・インテリジェンスとここまでスター性を兼ね備えたプレーヤーはそうそう出てこない。そういう意味でも、日本屈指のドリブラーへの期待は高まる一方だ。
この1年間の劇的な進化に恩師も驚き
とはいえ、よくよく考えてみると、三笘が日本代表デビューしたのは2021年10月の2022年カタールワールドカップ(W杯)最終予選・オマーン戦(マスカット)。7大会連続切符を獲得した2022年3月のオーストラリア戦(シドニー)の2ゴールは衝撃的だったが、あれからまだ1年しか経っていないのだ。
「この1年間の急成長ぶりにはこちらも驚かされるばかりです。ただ、三笘は大学1年の終わりに書いた『目標設定シート』の中で『24歳で海外でプレー』『W杯に3回出る』といったビジョンを記していました。
その時点ではまだ大学でもレギュラーになっていなかったのに、明確なキャリアを描いて前進しようとしていたのでしょう。そういった意欲的な姿勢が着々と階段を駆け上がる原動力になっている。僕はそう見ています」と筑波大学サッカー部の小井土正亮監督はしみじみと語る。
2022年3月のオーストラリア戦前の三笘(右端=筆者撮影)