JR東日本は、2022年12月5日に営業運転を開始した気仙沼線BRTの自動運転バスの自動運転レベルを、現在のレベル2から日本初の60km/hでのレベル4に引き上げていくことを目指すことを発表した。
同時に、自動運転区間を陸前横山駅から志津川駅方の専用道端(以下、「水尻川AP」)まで延伸するため、気仙沼線BRTの自動運転バスは2023年5月1日から運用休止するとしている。
BRT専用自動運転バスのレベル4認証取得について
自動運転のレベル分け(国土交通省資料を参考にJR東日本で作成)
少子化・高齢化が進むことでドライバー不足がさらに課題となるなか、持続的に公共交通を運営していくために、障害物検知能力を現在よりも向上させるなど、自動運転バスの安全性、信頼性をさらに高め、関係箇所との協議や必要なデータ取得を行い、審査を経ることにより、2024年秋頃までに現在の自動運転レベル2を日本初の60km/hでのレベル4に引き上げていくことを目指す。
※当面は有人でのレベル4を目指す。
気仙沼線BRTの自動運転区間の延伸について
気仙沼線BRT自動運転区間
2022年12月5日に気仙沼線BRT柳津駅~陸前横山駅間で営業運転を開始した自動運転バスの自動運転区間について、陸前横山駅~水尻川AP間を追加する。これにより、2024年秋頃に自動運転区間は、柳津駅~水尻川AP間(15.5km)になる。
自動運転バスの運用休止について
自動運転区間の延伸工事および自動運転バスのレベル4認証取得に向けた車両改修、認証取得に向けたデータ取得のためのテスト走行を行うため、以下の日程から自動運転バスの運用を休止する。
なお、自動運転バスの営業運用再開は、2024年秋頃を予定している。
■運用休止:2023年5月1日(月)~2024年秋頃
気仙沼線BRT柳津駅~水尻川AP間の一般道への迂回について
自動運転区間の延伸工事および走行試験のため、次のとおり一般道への迂回を行なう。
■迂回区間:気仙沼線BRT柳津駅~水尻川AP間
■迂回期間:2023年5月8日(月)~2023年11月30日(木)
※迂回の終了日は変更する場合があるので、変更の場合は別途お知らせする。
これにより、柳津駅と陸前横山駅において乗降場所が変更になる。(臨時乗降場所は参考参照)
〈参考〉臨時乗降場所(柳津駅・陸前横山駅)
柳津駅 迂回バス停位置図
陸前横山駅 迂回バス停位置図
関連情報:https://www.jreast.co.jp/
構成/土屋嘉久