必要最小限のものだけで暮らす「ミニマル思考」のインフルエンサーたちの生活術には、学ぶところがある。今回、ライフスタイル別に、その目的・手法はどう異なるのか話を聞いた。自分にもできる、QOLの上げ方が見つかるはずだ。
光熱費・家事負担を合理的に削減!資産を貯めて年の半分を海外で暮らしたい!!
ゆみにゃんさん
東京で一人暮らしをする節約ミニマリスト。合理的で無駄のない生活とインデックス投資で貯金ゼロからわずか5年で1000万円を達成。YouTube登録者11万人。
ゆみにゃんさんのある月の家計簿
都内にある6畳1Kの賃貸は、築30年で家賃は6万円。テレビや電子レンジはもちろん、洗濯機、冷蔵庫も置かないという徹底ぶり! あるのはPCとモニターぐらいだ。
自由を手に入れるため必要なものを明確に決める
節約や投資のノウハウをYouTubeでわかりやすく解説することで支持を集めているゆみにゃんさん。
すでに資産は4000万円を突破し、海外移住や2冊目の書籍出版もするなど、ミニマル思考な生活から多くの夢をかなえているように見える。しかし、そんな彼女も生粋のミニマリストというわけではなかったという。
「むしろマキシマリストで、子供の頃はぬいぐるみを200体も集めていました。大人になってからもブランド品が好きで、靴を何十足も所有していた時もありました」
そんなゆみにゃんさんだが、離婚を機に貯金ゼロから脱却するため断捨離をスタート。その時に感じた爽快感から徐々に「ミニマル思考」へシフトしていった。
以降は、シングルであるメリットを徹底的に生かしとことん家事の無駄を削減してルーティン化。家具や家電はほとんど所有せず、既存の思い込みも捨てて、1種類の洗剤をあらゆるスペースの掃除で使い倒すなど、合理的なアイデアを実践することで着実に「資産」と「選択の自由」を増やしてきた。
すでにセミリタイアを達成目標は海外移住
「私にとって『ミニマル思考』とは、大事にしたいものとそうじゃないものをしっかり分けて考えられている状態。この線引きが曖昧だと余計な買い物をしてしまい、その浪費を埋めるために過剰な労働をしなければいけません。これではいつまで経っても自由な暮らしはできません。ミニマリストと言っても、単純に『ものが少ない』のではなく、『自分にとって必要なものは何か』がはっきりとわかっている人でもあると思っています」
さらに、セミリタイアを達成した今後の目標を聞いてみたところ、「年の半分を海外で過ごしたい」という答えが返ってきた。
「どうしても夏や冬の寒暖差が苦手なんです。今よりもっと自由になれたら、暑い時期や寒い時期には海外で生活して、その間快適に過ごすというのが夢ですね」