コンビニやスーパーで手に入るおすすめムードフード6選
ムードフードの代表的な効果である「リラックス」や「睡眠の質改善」をテーマに、コンビニやスーパーでも手に入るおすすめ商品をまとめた。一部実際に試したレビューもあるので参考にしてもらいたい。
①メンタルバランスチョコレート「GABA」<グリコ>
日本のムードフードブームの先駆けともいえるのが、グリコの「GABA」だ。
グリコのGABAは2005年の発売以降ビジネスパーソンのおやつとして揺るがぬ地位を築き上げ、2016年には機能性表示食品としてリニューアル。現在は多数のラインナップが登場し、売り上げを伸ばし続けている。
GABAはGamma-Amino Butyric Acidの頭文字をとったもので、γ(ガンマ)-アミノ酪酸というアミノ酸の1種のこと。多くのカカオ製品や野菜、発芽玄米などに含まれる成分で、一時的・心理的なストレスを緩和させる機能があることが報告されている。
近年リラックスやストレス低減を謳うムードフードの主流は、このGABAが含まれる商品でありことが多い。今でこそ機能性チョコレートは当たり前にコンビニに並んでいるが、発売当初は「お菓子にそんな効果があるのか?」と随分話題になったものだ。
【メンタルバランスチョコレートGABAのラインナップ】
- GABAミルク(パウチ)
- GABAビター(パウチ)
- GABA for Sleepミルク(箱)
- GABA for Sleepビター(箱)
今回試したのははGABAビター味だ。オフィスにも持って行きやすいスタンドパウチタイプで、パッケージには「仕事や勉強による一時的・心理的なストレスを低減する」と大きく表記されている。
味はもちろん普通に美味しい。60%くらいのハイカカオチョコレートのようなちょっとほろ苦い風味だ。GABAを多く含んでいるからチョコっぽくないなどということは全くなかった。
γ-アミノ酪酸は28㎎程度(本品5粒相当)を摂取することで仕事や勉強などの一時的・心理的なストレスを低減することがわかっているという。日常的なストレスに悩まされている人は、1日あたりGABAチョコレート5粒を目安に食べると良いだろう。
また、青いパッケージの「for Sleep」シリーズの方は睡眠の質を高めることを謳ったもので、こちらも人気だ。γ-アミノ酪酸には睡眠の質の改善に役立つ機能があることも報告されている。100mg(本品3粒相当)の摂取で眠りの深さやすっきりとした目覚めなどの睡眠の質を高めてくれるので、睡眠に悩みがある人にはこちらがおすすめだ。
②カルピス由来の乳酸菌科学「届く強さの乳酸菌W(ダブル)」<アサヒ飲料>
カルピス由来のガセリ菌CP2305株を配合した「届く強さの乳酸菌W(ダブル)」は、睡眠の質向上に働きかける機能性表示食品だ。
ガセリ菌CP2305株は、心理的なストレスを和らげたり、眠りの深さを高めるのに役立つ機能を持つことで注目されている。
また、カルピスの乳酸菌ということで腸内環境の改善にも役立つことから、本品には「W」の名がついている。
1日の摂取量目安は1本(200ml)。「睡眠の質向上」というからには寝る前に飲むのが望ましいのだろうが、これが1本あたり114cal&炭水化物26.6gとなかなかのボリュームなのだ。個人的には就寝直前に摂取するのはちょっと躊躇してしまう…
結局、夕食後と寝る前に分けて飲むことにしたのだが、それでも糖質制限をしている人の場合1本飲むのは考えてしまうかもしれない。
味は、濃い目のカルピスといった感じで好みだった。ピルクルやヤクルトくらいの濃さがある。子供も大人も好きな懐かしい味だ。
もともと寝つきは良い方なのでものすごく効果を実感したわけではないが、次の日はすっきり起きられたように思う。
③リラクゼーションドリンク「CHILL OUT」<エンディアン>
「chill out(チルアウト)」とは落ち着く・くつろぐ・のんびりするなどの意味がある言葉で、英語圏では俗語として使われているという。単に「チル」ということもあり、日本でも最近若い世代を中心に使われはじめている。
そんな名前を冠したドリンク「CHILL OUT」は、その名の通りリラクゼーションをサポートするムードフードだ。
GABA・L-テアニン・ヘンプシードエキス・ホップエキスなどの成分を含み、保存料・着色料不使用でノンカフェイン。実は2016年頃から発売されているが、リニューアルなどを繰り返し現在のラインナップは3種類になっている。
【CHILL OUTのラインナップ】
- チルアウト(250ml缶)
- チルアウト ゼログラビティ(250ml缶)
- チルアウト スリープショット(100ml瓶)
今回試した「チルアウト ゼログラビティ」はカロリー0・糖類0なので、カロリーが気になる人や夜間の摂取もおすすめだ。
味はマスカット系の清涼飲料水といったところ。そこまで甘すぎず、万人受けしそうな味だった。ジュースほど濃くはないが、味の付いたバージョンの「いろはす」くらいの甘みは感じる。
飲んでから気がついたのだが、炭酸飲料なのだ。勝手な印象だが炭酸はスカッとしたいときや活動的になりたいときに飲むイメージだったので、リラクゼーションドリンクで炭酸入りというのは少し驚いた。さすが日本コカ・コーラ社が関与しているメーカーなだけある。
ちなみに「CHILL OUTスリープショット」の方は機能性表示食品で、寝る前に飲むことで睡眠の質の向上をサポートしてくれるという。
④特濃ミルク8.2 カフェオレ<UHA味覚糖>
手軽にGABAを摂取できるとして人気なのが「特濃ミルク8.2 カフェオレ」だ。UHA味覚糖の特濃ミルクシリーズといえば昔から変わらぬ味が人気のキャンディなので、1度は食べたことがあるという人も多いだろう。
筆者が子供の頃からあるロングセラー商品だが、機能性表示食品として販売しているものがあるのには驚いた。
【特濃ミルク8.2の機能性表示食品ラインナップ】
- 特濃ミルク8.2 カフェオレ
- 特濃ミルク8.2 あずきミルク
カフェオレには「一時的な精神的ストレスや疲労感を軽減」という表記、あずきミルクには「血圧が高めの方に」という表記がある。
どちらも機能性素材としてGABAを配合しており、1日の摂取目安量は4粒だ。
ちなみにGABAには一時的なストレスの緩和や睡眠改善作用があると前述したが、高め血圧を正常に維持する助けになることも報告されているという。もはや何でもありというか、GABAの文字があればとりあえず身体に良いものだと信じられるくらいムードフード市場を占拠しているのがGABAという成分なのだろう。