今は、クラウドソーシングやSNSなどで気軽に仕事を受注できる時代だ。そのため、ライティングや写真撮影、Webコンテンツの制作といった趣味の延長線上にあるようなクリエイター活動で稼いでいる人は意外に多い。
では、その中でも女性のクリエイターは、どんなモチベーションで活動を続け、また、どれくらいの収入を得ているのだろうか?
アドビはこのほど、クリエイティブ活動で収入を得ている全国20歳~49歳の男女800名を対象に調査を実施。その中から「女性クリエイターの実態」にフォーカスした調査結果を発表した。
なお本調査における「クリエイター」は、クリエイティブな活動(写真撮影、クリエイティブライティング、オリジナルSNSコンテンツの作成など)に参加し、収益を得ている人を指す。
クリエイティブを仕事にする良さとして感じることの1位は「年齢を問わず活動できる」
クリエイターに「クリエイティブを仕事にする良さ」について尋ねたところ、約7割が「年齢を問わず活動できる」ことと回答しており、加齢や生活環境の変化があれども、クリエイティビティに限界はないと感じている人が多いという結果が見られた。
続いて、「クリエイティブの仕事を通じてどのようになりたいか」と尋ねると、「好きなものを作り続けたい」と回答した女性が23.5%と、最も高い結果となった。男性クリエイターと比較しても、女性クリエイターのほうが「好き」を仕事のモチベーションとしている傾向がみられた。
副業クリエイターの受注獲得経路1位は「SNS」という結果に
ここからは「副業」として、クリエイティブ活動で収入を得ている301名(女性:161名、男性:140名)への調査結果を明示する。
副業としてクリエイティブ活動で収入を得ている人の収入実態を調べたところ、女性の場合、年収にして「10万円以下(36.0%)」が最も多い結果となった。
また、女性副業クリエイターの直近1年間のクリエイティブに関する仕事の依頼経路について尋ねたところ、「SNS」が32.3%で1位という結果に。
副業としてクリエイティブ活動をするにあたり、SNSでの発信や営業目的での活用が非常に重要で、“ソーシャル上での繋がり”がクリエイターとしての働き方を後押ししている傾向が見て取れた。
女性クリエイターの困りごと・悩みの1位は「収入」という結果に
女性クリエイターの困りごと・悩みに焦点を当てると、約3割の女性クリエイターが「収入が上がらない」ことと回答した。
一方で、副業クリエイターの女性の稼働日数に着目をすると、月平均 週4日未満でクリエイティブ活動をしている女性は約7割と、女性の副業クリエイターの多くがスポットとしてクリエイティブ活動に励んでいることがわかった。
女性クリエイターの多くが収入面での悩みを抱えているものの、一部の女性クリエイターたちは限られた時間内で活動をし、収入を得る「自分らしい働き方」を実践していることもわかった。
<調査概要>
サンプル数:800名(性年代別で各100名を均等回収)
調査対象:クリエイティブ活動で収入を得ている全国20歳~49歳の男女
調査手法:インターネット調査
調査期間:2023年2月13日~2月15日
調査主体:アドビ株式会社
調査実施機関:株式会社ディーアンドエム
出典元:アドビ株式会社
構成/こじへい