高齢者から少年少女まで。日本でも急速普及のデビットカード、時代と共にここまで進化した!
デビットカードは、かつての日本ではマイナーな決済手段だった。
しかし、それも今は昔の話。デビットカードは着実に普及し、クレジットカードに並ぶ有力な決済手段となった。そしてデビットカードはクレジットカードとは違い、審査というものを必要としない。規約が許せば未成年でも所持できるのがデビットカードである。
キャッシュレス決済の「本命」は、もしかしたらこのデビットカードかもしれない。
高還元率のデビットカード
りそな銀行が3月29日に『りそなデビットカード(プレミアム)』というものを発表した。
りそなデビットカード(プレミアム)
この銀行の普通預金口座は、2017年からデビット機能を標準搭載していることで知られている。そのアップグレード版として、今回はプレミアムが登場したという流れだ。
このカードの最大の特徴は「いつでもどこでも2%還元」である。「どこで利用したか」「何をいくら購入したのか」ということにかかわらず、2%のポイント還元が見込める。
カードはVisaタッチに対応し、さらに『りそなグループアプリ』と紐付けすることでいつでも利用状況等を確認することができる。
ただし、このカードはデビットにしては「高級クラス」で、700円の月会費が発生する(年会費ではないことに注意!)。この会費設定とそれに伴う諸機能は、意外にも若年層を想定してのことだという。
「就職したらなるべく早くクレカを作れ」とはよく言われることだが、しかしクレカは借金である。
一方でデビットカードは、銀行口座の残高からそのまま利用金額を引き落とす仕組みだ。仮に浪費が過ぎて残高がゼロになったら、そこでデビットカードは使えなくなる。しかし天の恵みか、誰かが大金を口座に振り込んでくれたら再び利用できるようになる。
そんな構造だから、「デビットカードの使い過ぎで負債を抱える」などということは発生しない。
安心して使うことができ、さらに最近では「高還元率」を打ち出すカードも増えている。
去年10月の話だが、GMOあおぞらネット銀行が『Mastercardプラチナデビット付キャッシュカード』を発表した。これは年会費3,300円で、利用金額の最大1.2%が還元されるというもの。
Mastercardプラチナデビット付キャッシュカード
前述のりそなデビットカードよりは控えめの還元率だが、会費の安さを考慮すれば決して悪い数字というわけでもない。