〝不織布〟の読み方を知っていますか。マスク生活が当たり前になっていて、今さら聞けないマスクの疑問もたくさんあると思います。今回は、〝不織布〟についての読み方などご紹介します。
目次
マスクの〝不織布〟の読み方と、そもそも不織布って何?
不織布は〝ふしょくふ〟と読みます。では不織布とは何なのでしょうか。まずはどのような素材なのかを説明していきます。
マスクの〝不織布〟ってどのような素材?
不織布とは、文字通り〝織っていない布〟のことです。繊維あるいは糸などを織らずに、熱や機械的、化学的作用によって繊維を粘着、または絡み合わせた薄いシート状の布のことを不織布と言います。
不織布は、粒子捕集性や通気性に優れるのでマスクのフィルタ部によく使われます。また、そのほかにも、紙おむつや生理用品などにも幅広く使われています。
不織布マスクは最新の技術を採用した構造
家庭用や医療用で普及されている不織布マスクの基本的な構造は、上記の画像のようになります。
外側の表面不織布、内側の顔に触れる不織布、中間に挟んだフィルター機能を有する不織布で主に構成されています。不織布の網目の大きさで捕集するだけではなく、中間層のフィルター不織布に捕集機能を発揮する加工(帯電加工)を施すなど、各素材には最新の技術が採用された不織布で構成されています。
家庭用マスクには〝不織布タイプ〟のほかにも〝ガーゼタイプ〟がある
風邪や花粉対策、防寒・保湿のため、日常的に使う家庭用マスクには、〝不織布タイプ〟のほかに、〝ガーゼタイプ〟もあります。
ガーゼタイプのマスクは、主に綿織物を重ね合わせたマスク。最近では、中に特殊なフィルタを縫い込み、花粉などの通過を防ぐものも増えてきています。
マスクの素材だけではなく形状にも注目
先ほどご説明したように、私たちがよく使う家庭用マスクの素材は大きく分けて〝不織布タイプ〟と〝ガーゼタイプ〟があります。そして、素材だけではなく、形状にもそれぞれ種類があるのでご紹介します。
平型マスク
平型タイプの素材は主にガーゼが使用されています。平型タイプの特長は、高い保温性と保湿性です。マスク本来の捕集や飛散防止などの機能に加え、睡眠時やエアコンの効いたオフィスなどで乾燥を防ぎたい人におすすめです。
プリーツ型マスク
前面がプリーツ状で、口の動きにも柔軟に対応しやすいのでマスクをしていても話しやすいのが特長。顔前部にフィットしやすく、圧迫感を与えません。また、プリーツを上下に広げて装着することで口の間に空間が生まれ呼吸がしやすいです。
立体型マスク
人の顔の形に合わせてデザインされた立体型マスクは、すき間なくぴったりとフィットします。マスクと口もとの間に空間があるので、装着時の息苦しさやしゃべりにくさが大幅に軽減されます。空間があることで口紅うつりも少な目。なので、女性にとって嬉しいマスクでもあります。
【参考】一般社団法人|日本衛生材料工業連合会 マスクについて
※データは2023年3月下旬時点での編集部調べ。
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文/山田ナナ