新型コロナウイルスの影響も落ち着き、通勤を再開する人も増えている。では現在働く人がかかってもよいと思える通勤時間はどのくらいなのだろうか。
アイデムは、2023年2月に総合求人サイト『イーアイデム』を通じて求人に応募した会員を対象に仕事探しに関する調査を実施したので、通勤時間に関するポイントを一部抜粋して紹介しよう。
かかってもよいと思える通勤時間の限度、「パート・アルバイト」希望者はより短い通勤時間を好む傾向
最初に、求人に応募した人に家を出てから職場につくまでの時間でかかってもよいと思える限度をきいた。
全体では、「21分~40分以下」42.5%、「41分~60分以下」が35.8%、「20分以下」が16.3%、「60分超」が5.4%という結果に。ほとんどの人が1時間以上かかる通勤は避けたいことが判明。
希望の雇用形態別にみると、「20分以下」を選んだ割合が最も高かったのは「パートまたはアルバイト」で21.8%であった。「パートまたはアルバイト」は、「60分超」を選んだ割合は他の雇用形態よりも低く、より短い通勤時間を好むことがわかる。
年代別にみると、特に「40代」では短い通勤時間を好む傾向があるようだ。「50代」「60代以上」では「41分~60分以下」が4割ほどで、少々時間がかかっても構わないという人が半数弱いた。
求人に応募した理由で「自宅から通いやすいから」を選んだ人では、これを選ばなかった人と比べると、特に「21分~40分以下」を選ぶ割合が多かった(47.6%)。
反対に「自宅から通いやすいから」を選ばなかった人では「60分超」に約1割回答が集まっている。自宅からの通いやすさの通勤時間に関する条件は、40分以下といえるようだ。
新型コロナウイルス感染症の影響で仕事を探している人は22.5%
求人に応募した人に、今回仕事探しをしている理由に「新型コロナウイルス感染症の影響」は関連しているかきいたところ、全体で22.5%が「はい」と回答し、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて仕事探しをしていた割合は五分の一程度となった。
希望雇用形態別に影響の有無をみると、「契約社員または嘱託社員」では36.4%で、他の雇用形態希望者よりも高い結果に。