地域には、その場所に住む人たちで共有する独自の「ローカルルール」が存在する。新たな土地へ引っ越した際、そういった住民間やエリア内での決まりごとに直面し、驚いた経験がある人はいったいどれくらい存在するのだろうか?
トナリスクはこのほど、引っ越したことがある21~83歳の男女551名を対象に「引っ越し先で驚いたローカルルール」に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。
引っ越し先でのローカルルールに驚いたことがある人は58.3%
引っ越したことがある551名を対象に「ローカルルールに驚いたことがあるか」と尋ねると、58.3%が「ある」と回答した。
ローカルルールに驚いた経験があると回答した321名を対象に驚いたルールの内容を尋ねたところ、最も多かった回答は「ごみの出し方」(49.5%)となった。
自由回答形式で体験談を求めたところ、地域によってルールが異なるため、引っ越し先のルールに驚く人が多いようだ。以下に寄せられた体験談の一部を紹介する。
・ゴミの分別がかなり緩かったし、市の有料ゴミ袋も買わなくてよかった。(40代男性)
・引っ越しで福岡市に初めて住んだ時、ごみの回収が深夜だったこと。夕方にごみ出しすることと、深夜に回収車が家の前に来て回収するときの騒音にびっくりしました。(70代男性)
・ゴミの集積場がありません。自宅の前で良いのには驚きました。(60代男性)
二番目に多かった回答は「自治会・町内会関連」(18.4%)となった。自由回答形式で体験談を求めたところ、自治会・町内会に参加が強制されることや役員の決め方に関するネガティブなエピソードが多く見られた。以下に寄せられた体験談の一部を紹介する。
・自治会に強制参加で自治会に入らないとゴミ捨て場を使用できない。(40代男性)
・自治会役員は○号地から順番になっているのでと、訳の分からないまま3月に越してきて、4月から新年度の会長を担いました。(50代女性)
・同じ班の15軒くらいにタオルを配って挨拶に行くこと。新年会に必ず参加し、お酒を持っていくこと。(50代女性)
・回覧板は地元の人優先で回す。お葬式の際には自治会の班が手伝う。(50代女性)
三番目に多かった回答は「催事・イベント関連」(14.0%)で、自由回答形式で体験談を求めたところ、ガティブな声もあったが、楽しいというポジティブなエピソードも見られた。以下に寄せられた体験談の一部を紹介する。
・子供会は強制参加、まつりの時は親がお菓子や炊き出しをする(40代女性)
・納涼祭では500円で、焼き鶏、焼きそば、そうめん、ポテトなど、出ているものが食べ放題(60代男性)
・イベントなどが多くびっくりしましたがとても楽しめました。(60代男性)
四番目に多かったのは「掃除等のボランティア」(14.0%)で、「掃除に参加しない人は罰金1000円(30代女性)」、「必要性もわかりますが税金払ってるのに何故?とも思います(30代女性)」、「日曜の朝5時に町内掃除。(30代女性)」などの体験談が寄せられた。
<調査概要>
調査期間:2023年2月27日(月)~3月1日(水)
調査対象:引っ越したことがある21~83歳の男女
有効回答数:551件
調査方法:Web上でのアンケート調査
出典元:株式会社トナリスク
構成/こじへい