30年以上にわたり国内外の製造工場で培った豊富なノウハウをパッケージ化
パナソニック プロダクションエンジニアリング(以下、PPEと省略)は、製造業向けのMES(Manufacturing Execution System:製造実行システム)ソリューションとして「MP-Connect」の提供を2023年4月から開始した。
近年のモノづくりは多様に進化し、DX(Digital Transformation)時代の到来と共に自在なデータ活用が求められている。
そこでPPEでは、これまで30年以上にわたり国内外の製造工場で培った豊富なノウハウを、様々な顧客の現場で活用するために、「MP-Connect」パッケージとして提供を開始した。
「MP-Connect」は、MESの基幹となる、生産資源などの「工場管理」、生産の作業手配などの「作業指示」、工程管理などの「製品管理と制御」に加え、在庫やエネルギー管理などの「スマート工場機能」を1つのソリューションとしてまとめている。
同社は今回のローンチに際して「DX化でお悩みの経営者・現場担当者の課題管理に応える次世代MESソリューションである「MP-Connect」で、モノづくり現場のDXをお客様と協創していきます」とコメントしている。
柔軟な追加・拡張で、利用者が自由にカスタマイズ
長年パナソニックグループのモノづくりで培ってきたPPEのMESノウハウが詰まったパッケージ群と、カスタマイズ性が高いノーコード・ローコード技術と融合した現場主体で活用できるインターフェースで、モノづくりの変化や利用シーンに柔軟に対応。で現場カイゼンループを高速に回すことができる。
また、老朽化に伴う設備入れ替えや、生産機種の変更・省人化などによる運用変化に対応し、「ここを確認したい」「少しだけ変更したい」を、顧客自身で実現できるという。
取り組みやすい課題からスモールスタート
現場や経営のスタイルに合わせ最適提案が可能。まずは、現場の見える化からスタートして、データの収集・活用を行い、現場に合わせてステップアップ導入できる。
また、少額の投資で始められ、かつ成果が上がりやすい検討事項から始められる。
導入事例
ドラム式洗濯機の製造工場であるパナソニック くらしアプライアンス社ランドリー・クリーナー事業部の製造ラインの新規立ち上げにて、設備から自動で実績データ収集を行ない、抜き取り検査や異常検知など、人作業や判断に関わる情報もデータ収集して、活用できる環境を構築。
MP-Connectのコンセプトでもある「現場ファースト」で自ら育てるDXとして、タブレット入力端末では検査項目などモノづくりの変化に対応できる入力設定機能、データ分析においては利用シーンに柔軟に対応できるBI(Business Intelligence)ツールを導入し、製造現場のDX化に貢献している。
関連情報
https://www.panasonic.com/jp/company/ppe/it/mp-connect.html
構成/清水眞希