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ラグジュアリーセダンの有力な選択肢となるメルセデス・ベンツのEVサルーン「EQS 450+」の魅力

2023.04.02

「EQS」はメルセデス・ベンツが2022年9月に発売したピュアEV。メルセデスのEVとしては初のラグジュアリーセダンとなる。ボディーサイズは全長5225mm、全幅1925mm、全高1520mmなので、現行のエンジン付き「Sクラス」よりやや大きめ。ただし、ホイールベースは「Sクラス」よりも100mm以上長い(全長は+45mm)。プラットフォームはEV専用に開発された。スタイリングもエンジン車とは大きく変わっている。フロントからリアまで大きな弧を描いたようなラインが特徴だ。

「EQS」は世界初のラグジュアリーEVサルーンと言ってよいだろう。これまでもラグジュアリーなEVサルーンを名乗っているモデルはあった。「テスラS」、ポルシェ「タイカン」、アウディ「e-tron GT」がそうだ。しかし、どれもが空気抵抗を意識して全高を1500mm以下に抑えていた。ところがこの「EQS」の全高1525mm(「Sクラス」も1505mm)を確保している。なのに、空気抵抗は0.20と、これまでのメルセデスの各セダンの0.22(「Sクラス」「Aクラス」)を上回っているのだ。

「EQS」はラグジュアリークラスなのに、リアにテールゲートを備えている。「EQE」はトランクリッド方式の3BOXだが、「EQS」はゲート付きだ。そもそも高級車と言われるクルマは、客室と荷物室が分かれている3BOXが一般的なのだが、「EQS」はなぜかテールゲートを採用しているのだ。
その理由を同社の技術者に聞いてみると、「すべて、空力のため」ということらしい。EVにとって、CD値は命であり、空力にこだわった結果のリアゲート式5ドアとなったそうだ。

快適装備が満載

 早速、運転席に座ってみた。乗降性は全高に余裕があるので「Sクラス」レベル。ドアウインドウはサッシュレス。着座位置はやや低め。頭を包んでくれるようなソフトタッチのヘッドレストが運転席にも装着されている。目の前にはセンターから助手席の前まで一枚のパネルが。ジェットエンジンのタービンを模した左右の空気吹き出し口もパネルに組み込まれている。

 スタートボタンを押す。同時に一枚のパネルに画面が浮かび上がる。運転席の前にはスピードメーターや充電モニター、センターにはナビ画面、助手席の前には方位メーターが見えてくる。スピードメーターは240km/hまで目盛られている。やや小径で太めのハンドルとシート位置を調節する。ルームミラーからのリアウインドウが小さい。ここは最新のデジタルインナーミラーやアウターミラーが欲しいところだ。

 ハンドルを握り、走り出す前に後席もチェックした。サッシュレスドアを開け、後席に乗りこむ。着座位置は高め。座面は大きく、足元も広いが、座面の形状から左右1名ずつが快適定員。センターコンソールはやや張り出しているが、床がフラットに近いのでサイドスルーはできる。前席との距離もあるので圧迫感はなく、ゆったりとしたラグジュアリーな空間だ。座面が高く、Wガラスルーフなので、頭上の空間はやや狭く、身長170cmクラスまで。

 背もたれは6:4で分割可倒でき、前に倒せる。ラゲッジスペースは奥行、左右幅ともに1m以上あり、トノカバーも床面から約540mmある。サブトランクも開口部手前にあり、ここに充電ケーブルを収納できる。充電口はリアの右フェンダー上にある。CHAdeMOは150wまで対応だ。普通充電は6kw。60kwの急速充電は30分で29%、150kwだと30分で59%の充電が可能だ。外部給電機能もある。

 航続距離は700km以上

 試乗車はスタート時点で80%充電。走行可能距離は516kmと表示されていた。ちなみにカタログ値は100%で700km航続可能。試乗車のオドメーターは870kmだった。「Sクラス」や他のメルセデスと同じコラムシフトのATレバーでDレンジを選択。スタートからの動きはゆっくり。ジェントル。アクセルをグイッと踏みこんでもいきなりトルクが立ち上がることなく、ゆっくりと動き出す。ハイエンドラグジュアリーを意識した制御だ。

 走り出し、アクセルを踏み続けていると、徐々に、しかし力強く加速を開始する。計測してみると0→100km/hの加速は6秒台半ば。直6、3.0ℓディーゼルターボ、340PSに近いタイムだ。走行モードは、コンフォート/エコ/スポーツ/インディビジュアル。コンソール上のスイッチで選択する。

 コンフォートモードでも常にやや重めの操舵力とやや硬めの乗り心地だった。スポーツモードを選択するとやや直進性が強くなり、乗り心地も路面のザラつきや硬め上下動が伝わってくる。ブレーキは踏力をやや必要とし、効きも低、高速ともに初期制動が甘めだ。ここは回生モードを生かして、賢く乗りこなしたい。

 試乗車は、グッドイヤーの「イーグルF1、265/40R21」というサイズを装着していた。最後に電費だが、高速道路を含めて、時間の制約から30kmを走行し、電池の残量は76%を表示していた。単純計算だと残量10%までで670kmは走ることができる。ほぼカタログ値に近い値だ。

「EQS 450+」の車両本体価格は1570万円~。モーターを前後軸に搭載する「AMG EQS 53 4MATIC+」は2372万円~となっている。現行の「Sクラス」を購入できる資金力があるなら「EQS」も購入リストに入れて、検討してみる価値はある。

■ 関連情報
https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/eqs/saloon-v297/eqs/explore.html

文/石川真禧照(自動車生活探険家) 撮影/萩原文博

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