カワサキの目玉はニューウェーブのアメリカン
最後はカワサキブースです。目玉はなんといっても、1週間前に開催された大阪モーターサイクルショーで世界初公開されたばかりの『エリミネーター』です!
かつて人気を博した『エリミネーター250』のリバイバル車両で、アメリカンバイクらしさがありながらもスタイリッシュにアップデートされています。
シート高は735mmと、今回跨った中では断トツの足つきです。
取扱いしやすくコンパクト、しかしアメリカンとしてのオーラは感じられます。バイクらしいシンプルカッコよさとメカメカしい無骨さの両立は、まさにカワサキっぽいデザイン。筆者的には新生エリミネーター、結構お気に入りです!
他にも、先日発表されたばかりの『ニンジャZX-4RR』も参考出展されていました。
こちらは4気筒400ccのエンジンを積んだ本格スポーツバイク。インドネシアのサーキットで行われた最高速テストでは、なんと6速/1万6000rpmで253km/hをマークしたのだとか!
跨ることはできなかったのですが、シート高は800mmとのこと。
シート高785mmの『ニンジャZX-25R』では余裕があったため、スポーツバイク特有の前傾姿勢に慣れさえすれば、筆者でもニンジャZX-4RRに乗れるかもしれません…!(乗りこなせるかどうかは別ですが)
国内4メーカーを一通りまわってみて、かつての人気車両のリバイバルがトレンドど真ん中になっていることを感じました。近年リターンライダーが増えているため、かつての憧れの車両に乗りたいという夢が時代を後押ししているのかもしれませんね。
注目のヘルメットをご紹介
モーターサイクルショーには、車両メーカーだけではなく用品メーカーも多く出展します。中でも楽しみにしていたのが、ヘルメット。気になるアイテムを2点発見です!
ひとつめが、アライヘルメットの『ツアークロスV』。バイザー(おでこについている泥除け)付きのデュアルパーパスヘルメットで、11年ぶりのモデルチェンジが発表されたばかりです。
今年からは一部のメーカーで、不織布のフェイスガードを装着することを条件にヘルメットの試着ができるようになりました。さっそくツアークロスVを試着してみると、前モデルでは少し気になっていたシールドのゆがみがかなり軽減されています。
新旧を比較してみると、この通り。
他にもバイザーやエアダクトの形状変更があり、特に高速域での走行時に風の影響を受けにくくなっていることが予想されます。デザイン自体もかなりスタイリッシュになり、いつか実際に使ってみたいヘルメットのひとつです。
ふたつめが、SHOEIの『Z-8』の新しいグラフィックです。ツヤツヤとした中に奥行があるように見える高品質な仕上がりで、アーバンでかっこいい印象です。
Z-8の重さは、Mサイズでわずか1384g。手に持ってすぐに「軽い!」と驚きました。
試着をしてみるとさらにビックリ!まるで何もかぶっていないかのように顔にピッタリとフィットする上、かぶった瞬間から遮音され、周りの騒音が嘘のようにスンと静かになったのです。
筆者は普段『EX-ZERO』という風通しがよいヘルメットを使用しているため、かなりのギャップを感じました。
バイクの祭典『東京モーターサイクルショー』
最新のバイクや用品を一気にチェックできた第50回東京モーターサイクルショー。
各社ともに新型車が目白押しで、非常に情報が濃くてセンセーショナルな3日間でした。企画してくださった関係者の皆さま、企業の皆さま、ありがとうございました!
文/高木はるか
アウトドア系ライター。つよく、しぶとく、たくましくをモットーにバイクとキャンプしてます。 愛車はversys650、クロスカブ110、スーパーカブ90。
高木はるかの記事は下記のサイトから
https://riding-camping-haruka.com
編集/inox.