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ファンサービスも再開!サッカー日本代表はワールドカップの人気を維持できるか?

2023.04.02

公式プログラムの無料・デジタル化も推進

 一方、JFAは試合会場で1000円前後で販売されていた大会公式プログラムの無料デジタル化にも踏み切った。

「これまで代表戦の際は紙の公式プログラムを購入しなければ森保監督や選手のインタビューなどを読むことができませんでしたが、今回から無料でアクセスできるようになりました。コアなサッカーファンはもちろんのこと、ライトユーザーにも届くようになり、より代表を身近に感じていただけると思います」とJFAのスタッフも語っており、認知度アップを最優先に考えた形だ。

デジタル化された公式プログラム

 2017年からJリーグとDAZNが放映権契約を結んで以降、一般層がJリーグを見る機会が減少。さらに日本代表メンバーの多くがプレーする欧州リーグも、DAZN(スペイン・リーガエスパニョーラ、フランス・リーグアン、ベルギーリーグ)、スカパー(ドイツ・ブンデスリーガ)、WOWOW(UEFAチャンピオンズリーグ・ヨーロッパリーグ)、SPOTV NOW(イングランド・プレミアリーグ、スコットランドリーグ)といった有料配信サービスに加入しなければ、彼らの一挙手一投足を見る機会がほとんどなくなっていた。さらにはカタールW杯アジア最終予選もアウェーはDAZNの独占放送となり、サッカーが縁遠いものになりつつあったのだ。 その流れに歯止めをかけたのがカタールW杯だった。同大会は日本戦などを地上波が生放送し、ABEMAが全48試合無料配信を実現。その後もABEMAがプレミアリーグのブライトン、アーセナルの試合、ブンデスのフランクフルト、フライブルクの試合などを無料配信し、三笘、冨安健洋(アーセナル)、鎌田、堂安らを見る機会が増えた。

 それは朗報ではあるが、視聴環境の変化だけで日本代表の認知度や人気が劇的にアップするわけではない。新生ジャパンは長友佑都(FC東京)や吉田麻也(シャルケ)といった知名度の高いベテランが外れ、菅原由勢(AZ)やバングーナガンデ佳史扶(FC東京)ら20代前半の若手が数多く参戦した。彼らのことを知らないファンも多いだけに、もっともっと告知していく必要がある。そういった事情もあり、JFAとしては公式プログラムの無料化とデジタル化を推進。一般層と代表の接点を少しでも増やしたいと考えたのだろう。

大勢の人々に注目されることを田中碧(左)、鎌田(中央)、伊東(右)も歓迎する=筆者撮影

さまざまなメリットの詰まっているJFA Passportはお勧め!

 それ以外にも、JFA Passportを通して代表グッズが当たるスクラッチに参加できたり、マン・オブ・ザ・マッチ投票に応募できるなどの新たな試みもスタート。ピッチサイド観戦ペアチケットプレゼントキャンペーンも実施した。そういった特典もあるだけに、JFA Passportの積極活用はお勧めだ。

 一時的なムーブメントはすぐにトーンダウンしてしまうが、人々とサッカーとの強固なつながりを作れば、代表人気も持続できるはず。そういった考え方は他のスポーツやビジネスにも応用できる。今回のJFAのアクションがどんな効果をもたらすのか。今後の動向を注視していきたい。

取材・文/元川悦子
長野県松本深志高等学校、千葉大学法経学部卒業後、日本海事新聞を経て1994年からフリー・ライターとなる。日本代表に関しては特に精力的な取材を行っており、アウェー戦も全て現地取材している。ワールドカップは1994年アメリカ大会から2014年ブラジル大会まで6大会連続で現地へ赴いている。著作は『U−22フィリップトルシエとプラチナエイジの419日』(小学館)、『蹴音』(主婦の友)『僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」(カンゼン)『勝利の街に響け凱歌 松本山雅という奇跡のクラブ』(汐文社)ほか多数。

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