初心者でもズボラでもOK!トマト苗の袋栽培のやり方
袋栽培のなかでも特に人気が高いのがトマト苗です。メジャーな野菜なので初心者でもとっつきやすく、収穫が楽しいことなどが人気の秘密です。
今回は、SNSやメディアでもよく見かけるトマト苗の袋栽培を実際に行ってみました。
【材料・道具】
- トマト苗
- トマト用土または野菜用土
- 支柱
- 紐
- ハサミ
- スコップ
苗は人気の大玉品種「ホーム桃太郎(税込360円)」をチョイス。着果性が良く、家庭菜園向きの育てやすさが特徴の甘熟トマトです。
本当は育てるのが簡単といわれるミニトマト苗を探していたのですが、まだ時期が早いためか苗の種類が少なくて断念しました。トマト苗の植え付け時期は4月中旬~ゴールデンウィークくらい(朝晩の冷え込みがなくなる時期)がベストといわれているので、その頃になるとホームセンターや園芸店にたくさんの苗が並びます。これから袋栽培に挑戦する人はぜひ好きな品種を選んでみてください。
【良いトマト苗の選びのポイント】
- 葉の色が濃くて厚みや張りがある
- 葉と葉の間が間延びしていない
- 茎が太く全体的にガッチリしている
- 花が咲く前の蕾が1つだけついている など
使用した用土は「野菜と花」と書いてあった5L入り培養土(税込305円)(※)です。トマト専用の用土が販売している場合はそちらがおすすめです。
※トマト苗を地植え以外で育てる場合、本来は10L~25L程度の土の量が適しているといわれます。
支柱とスコップはどちらも100円ショップのセリアでゲットしました。サイズがいくつかあり、こちらは75cmの3本セットのものです。
ハサミと紐は家にあるものでOKですが、ハサミは汚れるので気になる人は園芸用に1つ用意すると良いでしょう。
さっそくベランダで作業していきます!
①用土の袋の底の方にハサミで穴をあける
用土の袋の底周辺にハサミでブスブスと排水用の穴を開けます。
表裏合わせて15~20箇所くらい開けました。
全体的に穴が開いていれば基本適当でも問題ないですが、穴が大きすぎると水どころかこんな風に土がこぼれてくるので注意してください!ドライバーやキリを使った方が小さな穴は開けやすかったかもしれません。
水が抜けることが目的なので、もし植えた後の水やりをしたときに上手く排水されないような場合は追加で穴を開けましょう。
②用土の袋をカットして開け、土の量を調整する
土が多いときは少し取り出して調整します。あまりに際まで土がある状態だと水をやったときに溢れてしまうので、袋の口のところから10cm程度は余裕を見ると良いでしょう。
今回使用した用土は余裕があったので土を取り除かずそのまま全量を使用しました。
③上部を折り返し、用土の中心にスコップで穴をあける
このとき、穴が深くなりすぎないように注意してください!
苗の上に少し土が被さるくらいの深さが目安です。穴をあけたら穴の中だけ先に水をやっておきましょう。
⑥トマト苗を植える
トマト苗をポットから外し、先ほどあけた穴に植えつけます。
ギュッギュッと力を込めて土を推し固める必要はありません。トマト苗の根が傷つかないように注意しながら、軽く手で押さえるように土をかぶせてください。
⑦支柱を立て、苗の茎と支柱を紐で優しく結ぶ
植えたトマト苗のすぐ横に支柱を立てて、紐で結びます。
生育の過程で茎が太くなるため、ゆるめに結びましょう。
今回は苗がまだ小さいので、成長したらほどいて位置を変えられるように1か所だけ蝶結びにしました。苗がすでに大きい場合は感覚をあけて2~3か所程度、8の字になるように結んでおくと良いです。
⑧底から排水するくらいたっぷりの水をやる
最後に袋の底から抜けるまでたっぷり水をやって、トマト苗の植え付けは完了です!
ジョーロがあればその方が良いですが、ペットボトルなどで水やりをする際は土がえぐれないように少しづつまんべんなくやりましょう。
作業時間はここまでで5~10分程度。本当に難しいことは何もなかったので、初心者でも気軽にはじめられると思います。スコップやハサミの扱いに気をつければ小さなお子様と一緒に楽しむこともできそうですね。
このままでも栽培には問題ないのですが、「ザ・培養土」な見た目が気になる人もいることでしょう。ベランダインテリアにこだわるのであれば、もう一工夫するとおしゃれになるので試してみてください。
【用意するもの】
- 麻袋、フェルト製の栽培袋、水が抜けるカゴ、防水の紙袋、など
麻袋やフェルト製の栽培袋は水を通すので、先ほど完成した袋栽培のトマト苗をごそっと入れるだけであっという間におしゃれなベランダ菜園になります。
麻袋やフェルト製の栽培袋はホームセンターやネットで売られています。園芸用の無地のものでもいいですが、コーヒー豆が入っていたリサイクル麻袋などはデザイン性があり、インダストリアルインテリアやアメリカンガーデンに合うのでおすすめです。
ただ、今回は5Lの袋に合うサイズがどうしても見つからず…!
仕方ないので家にあった可燃ごみ用の防水紙袋(笑)の底を切って輪っか状にして使用してみました。
いかがでしょう?!
一見するとエコでおしゃれな園芸バッグに見えないこともないような…
とりあえずトマト苗の栽培には問題ないので、しばらくこちらで様子を見てみようと思います。
これからの成長が楽しみです。
以上、初心者でも手軽にできるトマト苗の袋栽培のやり方でした。