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不動産投資で成功したビジネスパーソンがこぞって運用している物件の種類

2023.04.02

人生100年時代を念頭とした政府のスローガン「貯蓄から投資へ」のもと、“一億総投資社会”の実現に向け投資を始める人が増えつつあると言われる。

そんな中、R&Cはこのほど、20,000人を対象に「投資経験」に関する実態調査を実施。そのなかで実物不動産に投資している、18歳以上~65歳以下のサラリーマン男女288人に、実際にどのような利益や利回りを出しているかなどを詳しく聞き、調査結果として発表した。

投資経験者は3割、投資先は投資信託が人気

はじめに、20,000人を対象に投資経験の有無について尋ねたところ、投資経験が「ある」と答えた人は32.02%、全体で6,403人となった。一方、検討していない人は9,742人で48.70%となる。

各職業の割合を見ると、実物不動産へ投資した人のなかで、最も多い職業はサラリーマン(一般)の61.06%で、2番目に多いのは役員で14.29%だった。不動産投資は、医者や弁護士など、年収の高い職業のほうが取り組んでいるイメージが世間一般ではあるが、実情は3.23%に止まる結果となった。

サラリーマン288人に調査!成功?失敗?不動産投資のリアル

先ほどの20,000人の回答者から、実物不動産投資の経験がある会社員(一般・役員)288人を対象に再調査を実施。実物不動産投資で成功を掴む秘訣は何なのか、運用する種類や運用歴、物件の探し方から読み解いた。

成功した人が運用する物件の種類を回答数順に見ていくと、「新築マンション(1室)」が40、次いで「中古マンション(1室)」が32、「中古マンション(2室以上)」が27となり、マンションの部屋を運用する層が多いことがわかる。アパートは部屋単位より一棟建てでの運用が多く新築が16、中古が14となった。

物件別の成功率は、1位「新築マンション(1棟)」が82.61%、2位「新築一戸建て」が80%、3位「新築アパート(1室)」「中古アパート(1室)」が同率の76.92%という結果に。

入居率や家賃、売却などさまざまな成功の要因があると考えられるが、新築マンションをまるっと運用することが成功率を上げるためのカギのようだ。中古アパートも1室だと入居率が安定すれば管理も楽だといえることから、一定の成功を得られるようだ。

運用歴は、「9年以上」が50人で最多だった。酸いも甘いもかみ分けたベテラン層が多いことがわかった。次いで「3年以上~5年未満」が24人だった。

運用歴による成功率の違いでは、「7年以上9年未満」が61.54%、「3年以上~5年未満」が54.55%、「9年以上」が52.08%となる。成功率順と一致はしなかったが、回答数トップ3と合致する結果となった。

反面、3年未満の運用歴の人は成功率が低いことから、実物不動産投資では運用歴は3年以上経たないと成功率が上がってこないのではと推測される。成功かどうかを判断するために一定の期間、運用する必要があるのかもしれない。

物件の探し方で最も多かったのは、63の回答があった「不動産業者に直接相談した」。高額かつ安定性が求められる投資であるため、専門業者に相談することが多いのは当然といえるだろう。

しかし、成功率では48.84%とそれほど高くはなかった。間口が広い分、良くも悪くも成功する物件に出会える確率はほぼ半々と思ったほうが良いだろう。

今回の調査で「失敗した」と回答したのは、288人中27人で、約9.4%だった。

物件の探し方を見ると、「不動産業者に直接相談した」が回答数11と最も多く、次いで「自分で直接探した」「知人に紹介してもらった」が7となった。失敗する割合では、「その他」を除くと、「知人に紹介してもらった」が13.46%、「相続した」が12.77%となった。

この2つは、「成功した」人の物件選びでも成功率が低かったことから、積極性に欠けた探し方では実物不動産投資での成功は期待が持てないのが現状のようだ。相続についてはどうしようもない側面があるため、専門家に相談するなどリスクケアを行ったほうがいいだろう。

出典元:R&C株式会社

構成/こじへい

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