仕事探しは悠長にやっていられない……おそらく、多くの人がそう考え、時に複数の企業の選考を並行して進める場合もあるだろう。
それゆえ、応募した企業からなかなか連絡が返ってこないと困ってしまうが、実際のところ、求職者は応募した企業から最初の連絡をどれくらい待たされると「遅い」と感じるのだろうか?
アイデムはこのほど、2022年12月~2023年1月に総合求人サイト「イーアイデム」を通じて求人に応募した会員を対象に「仕事探し」に関する意識調査を実施し、555名から有効回答を得た。詳細は以下の通り。
求人に応募した企業の最初の連絡、半数以上が2日たった段階で遅いと感じる
求人に応募した人に、応募した企業からの最初の連絡はどの程度時間が経つと遅いと感じるか聞いた。
全体では、「応募後半日」が7.7%、「応募後翌日」が16.2%、「応募から2日」が31.0%、「応募から3日」が22.3%、「応募から4日以降」が22.7%となった。2日たった段階で、半数以上の人が「遅い」と感じるようだ。
企業からの反応が思わしくない場合、印象に良い結果はもたらさず、意欲が薄れ、別の企業の求人に応募を促す一因となるかもしれない。
希望する雇用形態別にみると、「正社員」を希望する人のほうが非正規雇用計(パート・アルバイト、契約または嘱託社員、派遣社員の計)よりも「応募から4日以降」を選ぶ割合が1割ほど高く29.2%だった。
感染症の影響の有無別にみると、感染症の影響が「あり」の人のほうが、連絡を遅いと感じ始めるのが早い。
年代別にみると、特に「30代以下」では連絡を遅いと感じ始めるのが早い。また、「応募から2日」までで59.3%と約6割の人が遅いと感じていることから、企業としては素早い初動を求められている。
新型コロナウイルス感染症の影響で仕事を探している人は25.6%
求人に応募した人に、今回仕事探しをしている理由に「新型コロナウイルス感染症の影響」は関連しているか聞いた。
全体で25.6%が「はい」と回答し、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて仕事探しをしていた割合は四分の一程度となった。