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東急・相鉄新横浜線、新しい大阪駅の開業、3月のダイヤ改正で関東や関西の鉄道はどう変わったか?

2023.04.02

2023年3月18日に全国の鉄道会社で実施されたダイヤ改正。特に関東と関西では歴史的な「開業」が行われたダイヤ改正でもあった。今回の改正で、関東と関西で何が大きく変わったのか、少しご紹介していきたい。

新しい大阪駅はまるで未来の駅 JR奈良線は複線化

関西地区で最も大きな話題となったのは「新しい大阪駅」の開業だ。新しい、といっても新大阪駅のことではないのでご注意を! 今回、新規に開業したのは大阪駅(うめきたエリア)だ。

新駅という扱いではなく、既存のJR西日本大阪駅に新たに地下ホームが増設されたというニュアンスが正しく、うめきたエリアの地下部に21〜24番ホームが開業した。

新規開業部分については、これまでの鉄道駅とは一線を画す最新テクノロジーが至る所に設置されており、次世代技術を実証実験する「JR WEST LABO」としても位置付けられている。顔認識方式のゲートレス改札や、スマートフォンと連携した可変式サイネージなど、この駅にしかない最新技術があらゆるところに詰まっているおり、それを見に行くだけでもかなり楽しい駅だ。

あらゆるドア位置、編成長に対応する世界初のフルスクリーン式ホームドア。大阪駅21番ホームに採用されている

新設されたホームに発着する列車は、主に大阪・京都エリアと関西空港を結ぶ特急「はるか」、白浜や新宮といった和歌山エリアを結ぶ特急「くろしお」、そして大阪東部を南北に走る「おおさか東線」の3種類。

特急「はるか」・「くろしお」はこれまで新大阪駅に発着しており、大阪駅はすぐそばを走りながらも駅がなかったため、通過していた形だった。これが今回の開業で全列車が大阪駅にも停車するようになったのが革新的だ。

新設された大阪駅西口 このほかうめきた地下口も開設

うめきた地下口に設置された顔認識ゲートレス改札口。大阪〜新大阪間の定期保有者を対象に実証実験中だが、ICカードを利用する場合はだれでも使用可能

AIによる音声認識を活用した自動券売機。「機械にできることは機械に、人しかできないことは人が担当する」という狙いがある

これまでこの2つの特急を大阪・梅田付近から利用しようとすると、新大阪駅に向かうか、大阪環状線を利用し、天王寺まで出る必要があった。また、「くろしお」の一部列車は西九条にも停車していたが、全列車ではなかった。これが今回の開業により、大阪駅から直接乗車できるようになり利便性が向上した。

そして、大阪駅から対関西空港、和歌山エリアにはこれまでも「関空快速」・「紀州路快速」が運行されていたが、快速列車ということもあり、着座が保証されている指定席はなく、また所要時間もかかる。これも特急が発着するようになり、より快適にかつ指定席を利用すれば確実に座って、そして早く移動することができるようになった。

なお、特急「くろしお」は全席指定なので、あらかじめ指定席特急券を購入して利用する必要がある。

オンラインサイトで購入した商品を受け取れる「pikuraku」サービス対応のコインロッカー。うめきた地下口横にあり、当面はコストコの商品が要冷蔵品を含め購入できる

おおさか東線についてもこれまで新大阪発着だったものが、大阪発着に変更になり、乗り換えなく大阪・梅田エリアに向かうことができるようになった。そのため通勤・通学はもちろん、週末のショッピングなどにもこれまで以上に便利な路線へと進化している。

大阪駅(うめきたエリア)については今回の開業からさらに地上部分の開発が進められ、2024年夏には「うめきた2期先行まちびらき」、そして2031年には「なにわ筋線」の開業が予定されており、まだまだこれから目が離せない話題のエリアだ。

新規開業箇所には可変式デジタルサイネージを多数設置。“水都大阪”をイメージしたプロジェクションマッピングも上映される

「WESTER」アプリ使うことで個室の空き状況を手元の端末で確認できるDXトイレ。稼働状況を収集しメンテナンスなどにも活用される

また、京都と奈良エリアを結ぶJR奈良線についても、京都〜城陽間における複線化が完成。これまで同区間に残っていた単線区間が消滅した。

単線は途中駅などでの列車の行き違いが必要で、対向列車が遅延していると他列車にももれなく影響が波及し、かつ、その影響が長引く傾向にあった。

京都〜城陽間が複線化されたJR奈良線。安定輸送力が強化された(写真はダイヤ改正前の工事中の様子)

閑散路線ではなく、利用者の多いJR奈良線ということもあり、長らく複線化が望まれて工事が進められてきたが、今回の開業でその長年のプロジェクトが完成したと言える。

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