6か国共通の悩みごとは食品価格の高騰!グローバル生活実態・意識6か国調査(2022年)食生活編
最近、世界中で食料価格が上昇しており、消費者の財布にやさしくない状況が続いている。一方日本では、新型コロナウイルスの影響で、家で食事をする機会が増え、冷凍食品の需要が高まるなど、食生活に変化がもたらされた。では、他の国の事情はどうなっているのだろうか。
クロス・マーケティングは、Withコロナの生活様態の把握を目的として、日本、中国、タイ、インド、アメリカ、ドイツの6か国、20~69歳の男女各国500人を対象に「グローバル生活実態・意識6か国調査(2022年)」を2022年12月16~26日に実施。
今回は、食事や飲酒頻度と重視度、食事に対する意識、普段利用する調理・キッチン家電、食生活での困りごとに着目し、6か国間の食生活を分析したので、詳細をお伝えしよう。
最も食事の時間を重視して楽しんでいるのはインド
まずは1日の食事と飲酒の回数を確認したところ、1週間の平均でみると朝食の回数が最も多いのはインド、昼食は中国、夕食は日本とインド、間食はインドとアメリカが多い。6か国のうち最もトータルの食事回数が多いのはインドであった。
一方、飲酒回数はタイが多かった。食事シーン別の「重視度(とても重視+やや重視)」は、朝食、昼食、夕食、間食ともにインドが最も高くなっている。
続いて食事に対する意識を調査したところ、1番手に「野菜を多く摂る」があがったのは日本、中国、タイ、ドイツであった。「食事の時間を楽しみたい」はインド、アメリカであった。日本以外の5か国では「果物を多く摂る」が2~3番手にあがる。
「食べ残しがないようにする」は、日本、中国、タイ、ドイツで上位にランクイン。長年食べ残し文化のあった中国が食品ロス削減のため「食べ残し禁止法」を可決したのが2021年、わずかな期間で「食べ残しがないようにする」意識が高まっている。
また、「冷凍食品や既製品も必要」「調理には手間をかけたくない」という調理時短への意識項目は、日本、アメリカ、ドイツで4~5番手にあがっていた。