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昭和世代にとっては常識!?ビジネスシーンで耳にする「一丁目一番地」の意味と正しい使い方

2023.04.04

最近、ニュースやSNSで度々話題になる「おっさんビジネス用語」。「一丁目一番地」もその一つだ。一般的には住所を表す「一丁目一番地」だが、ビジネスシーンで使われる場合は、住所とはまったく異なる意味を表す場合がある。

そこで本記事では、一丁目一番地の意味や由来、使い方を詳しく解説する。ぜひこの機会にチェックしておこう。

一丁目一番地(いっちょうめいちばんち)とは

まず、昭和世代のビジネスマンが使う「おっさんビジネス用語」の一つである「一丁目一番地」の意味や由来についてチェックしていこう。

最優先課題のこと

一丁目一番地とは、「ある課題や業務に取り組む際に真っ先に着手すべき最優先課題」のことを指す。「一番初め」という意味を、住所の始点である「一丁目一番地」に例えて、物事の優先度が高いことを表している。また、使い方によっては、「当然の認識として最重要」「基本精神」などのニュアンスを含む場合もある。

主に政治関係の話題で使われることが多いが、最近はビジネスシーンにおいても使われる頻度が増えている。

由来

「一丁目一番地」は、もともと1980年代頃に政界で使われ始めた用語。国会の本会議場で、当選回数が少ない若手議員が座る演壇に近い前列の席を「一丁目一番地」と呼んでいたことに由来する表現とされている。橋本内閣時の官房長官や小泉元総理大臣が、行政改革や郵政民営化の必要性をアピールするために使用し、世間に浸透した。

一丁目一番地の使い方

「一丁目一番地」の意味や由来について理解を深められたら、次に、この言葉の正しい使い方を見ていこう。使用シーンと例文を確認しながら、ぜひ使いこなせるようにしてほしい。

使用シーン

「一丁目一番地」は、政治に関するニュースや日常会話、ビジネスシーンで使われることが多い。ビジネスシーンで使われる「一丁目一番地」は、最優先すべき業務のことを指し、プロジェクトにおいて課題の優先順位を検討する際に使われることが多い。

例文

ここからは、使用シーン別に具体的な例文を見ていこう。例文を見てみると、いずれの場面でも、「一丁目一番地」は物事の最優先事項のことを指して使われていることがわかるだろう。

【政治関連】

・所得税問題は、この内閣での一丁目一番地の政策だ。

・この内閣が一丁目一番地とする政策は何か、国民全員に伝えなければならない。

・環境大臣が一丁目一番地としてプラスチック削減に取り組んでいるそうだ。

【日常会話】

・我が家の一丁目一番地は、無駄遣いをしないことだ。

・あの人が言う一丁目一番地は、どうせ夢物語だ。

【ビジネスシーン】

・プロジェクト管理では、初めに一丁目一番地の事柄を判断することが大切だ。

・このプロジェクトの一丁目一番地は、売上の向上だ。

・当時、部長は、その課題を一丁目一番地と位置づけ、業務改革に取り組んでいた。

類義語

最後に「一丁目一番地」と似た意味を持つ4つの類義語を紹介しよう。表現の幅を広げるためにも、ぜひ参考にしてほしい。

1. 肝要(かんよう)

非常に大切なこと。最も必要なこと。また、そのさま。

【例文】

「ここが肝要な点だ。」

「事業の成功に肝要な資質は忍耐である。」

2. 本丸(ほんまる)

最重要箇所や物事の中心的部分、核心的な箇所のこと。

【例文】

「会社のリストラの本丸は、人件費削減だ。」

「本テーマの本丸について説明する。」

3. いの一番(いのいちばん)

「一番最初」や「真っ先に」を表す言葉。

【例文】

「彼女が大変そうなときは、いの一番に助けるつもりだ。」

「僕は、早朝から開店する百貨店に、いの一番に入店し、目当ての時計を購入した。」

4. 軸足を置く(じくあしをおく)

「重点を置く」「優先する」を意味する。

【例文】

「売上向上はもちろんだが、顧客満足にも軸足を置くべきだ。」

「彼は講演家としての活動に軸足を置いている。」

文/編集部

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