併せてチェック!レストランでの基本のマナー
フォーマルなレストランで食事する際に知っておきたいマナーは、お会計だけではありません。そのほかの基本的なマナーを把握し、大切な人との時間を自信を持って過ごせるようになりましょう。
基本はレディーファースト
フォーマルなレストランでは『レディーファースト』が基本で、男性が女性をエスコートするのがマナーです。日本はレディーファーストの文化ではなく、知らないとしっかり対応できないため、事前に確認しておきましょう。
レストランに到着したら、男性がドアを開けて先に女性を中に通します。スタッフがテーブル席に案内してくれるときも、女性が前を歩きます。
通常、スタッフが女性に対して上座の椅子を引いて着席を促しますが、スタッフが不在の場合は男性が代わりに行いましょう。基本的に受付で予約名を伝えたり、オーダーをしたりするのも男性の役割です。
また、デートに限らず、お客さんを招いての食事などでも、主賓を先に通し上座に座ってもらうのがマナーです。
ナプキンの扱い方
ナプキンを膝に置くタイミングは、状況によって異なります。少人数の場合はオーダーの後、パーティーなど大人数の場合は乾杯が終わってからが一般的です。主賓がナプキンを膝に置いてから、そのほかの人が置くという場合もあります。
ナプキンは二つ折りにし、折り目が自分側に向くように置きます。口や指先を拭くときは、汚れが見えないように内側の面を使いましょう。なお、自分のハンカチをナプキンの代わりに使うのはNGです。
中座する際は、簡単にたたんだ状態のナプキンを椅子の上に置きます。食後はナプキンを簡単にたたむ、もしくは三角形に立ててテーブルの上に置きましょう。きれいにたたまないことやぐちゃぐちゃに置かないのがマナーです。
カトラリーの使い方
テーブルに並べられたカトラリーは、基本的に外側から使います。スタッフはカトラリーの置き方によって、お皿を下げるタイミングを見計らっているので、間違えないようにしましょう。
食事中はカトラリーをお皿の上にハの字に置きます。食べ終えたときは、カトラリーをそろえて4時の方向に斜めに置きます。フォークは腹の部分を上に向けて、ナイフは刃を自分に向けて置きましょう。
カトラリーを落としてしまったときは、自分で拾わないのもマナーです。スタッフが気付いてくれることが多いですが、もし気付いてもらえないときは、軽く手を挙げて合図しましょう。
レストランで気を付けたい!NGマナー
普段、気にせずにやっている行為が、フォーマルなレストランではNGであることも珍しくありません。事前にNG行為を確認し、マナーを守って食事を楽しみましょう。
スマホはテーブルに置かない
レストランに入る前に、スマホの電源を切るかマナーモードにし、極力触れないのがマナーです。スマホをテーブルに置くのもNGとされています。
また、勝手に料理の写真を撮るのも避けましょう。レストランによっては写真撮影を禁止している場合もあるので、予約時や料理が運ばれてきたときに確認することが大切です。
もちろん撮影OKの場合もあります。しかし可能な場合でも、ほかのお客さんの迷惑になったり雰囲気を壊したりしないように、素早く済ませましょう。
飲み物を注いでもらう際はグラスに触れない
フォーマルなレストランでは、スタッフが水やワインなど飲み物を注いでくれます。注いでもらうときには、グラスに触れないのがマナーです。お酌される感覚でグラスに手を添えたり、持ったりしないように注意しましょう。
飲み物が必要ないときは、スタッフが飲み物を注ごうとしたときに、軽く手でグラスをさえぎるようなジェスチャーをすれば、欲しくないという意思が伝わります。
また、テーブルにたくさんのグラスが並べられていて、どれが自分用なのか分からず戸惑う人もいます。自分の右側に置かれているグラスが自分用です。間違えて隣の人のグラスを使ってしまわないように注意しましょう。
料理のシェアは推奨されていない
基本的に1人1皿がマナーとされているため、料理のシェアは推奨されていません。格式が高いレストランほどNGとしていることが多いため、勝手にお皿を交換したり、取り分けたりしないように注意しましょう。
しかし、レストランによっては快く対応してくれることもあります。「さまざまな料理を楽しみたい」「1皿の量が多くて食べきれない」などの理由でシェアしたいという人は、事前にレストランに確認してみましょう。
相談すれば、スタッフが取り分けてくれたり、最初から2皿に分けて持ってきてくれたりすることもあります。
構成/編集部