【tofubeatsのユルッとガジェット探訪記】愛用のミニベロに自力で「STIレバー」を装着してみた!
2023.03.23■連載/tofubeatsのユルッとガジェット探訪記
【第21回】愛用のミニベロに自力で「STIレバー」を装着!
事務所の工事で全ての楽器を防音ブースから出したら、完全に作業スペースがなくなってしまい、積み上げた段ボールの上にパソコンを置いて原稿を書いております。トーフビーツです。今日も、職人さんたちがすごいスピードで作業してくださってます。
今回はデジタルガジェットの枠を飛び越え…?以前から気になっていた自転車のあるカスタムをやってみようということで、こちらでご紹介させていただきます。
遡ること結構前、神戸在住時代はロードバイクなんかも乗っていたのですが、ある時cyclocというブランドのミニベロをいただいてから、そちらを長いこと愛用しています。
タイヤを外せば(自動車のほうの)愛車にもギリギリ乗るサイズだったこともあり(タイヤ外せばなんでも積めるやろという話はさておき)、上京時の荷物の大整理にも耐え、今では都内を走り回る脚になっています。
坂の多い東京よりもさらに坂の多い神戸に住んでいたこともあり、上京してからのほうが自転車に乗ることが増えました。あとそもそも事務所もできたし、日によっては自転車通勤なんですよね。
そうなると、遅ればせながらいろいろカスタムに興味が出てきました。手始めに学習したのはタイヤ交換。乗る距離が増えるとタイヤの摩耗も早まります。純正だったKendaのタイヤをシュワルベ・ワンに交換。快調度合いがアップしました。
その後興味が出たのはハンドル交換です。ロードバイクっぽい、あの縦に握るハンドルにあこがれ、何も知らずにブルホーンハンドルだけ購入したのですが、いわゆるエビホーンという状態、普通のレバーブレーキを付ける形になってしまい、使いづらさから、結局フラットハンドルに戻してしまいました。
そのときに、友達とかが乗ってる格好良い変速もできるブレーキは「STIレバー(※)」ということだけを覚えていたのですが、来月の連載でやることないな~とこの「STIレバー」を衝動買い。なんでも自分でやってみようと言うことで、挑戦することにしました。
※編注:シマノが開発した、ハンドルを握ったままブレーキをかけたり、変速できるレバーのこと。STIやShimano Total Integrationの略で、同様の機構を持つ他メーカーのレバーもSTIレバーと呼ばれることもある。
*改造前
購入品はハンドル、バーテープ、STIレバー。あとケーブルとブレーキシューも交換することに。STIに関しては今ついているディレイラーに対応したレバーR2000を買いました。YouTubeやシマノのサービスマニュアルを見ながらやっていきます。STIレバー自体を触ったことがなかったので、仕組みにはかなり感心しました。
*仮組の様子
はじめは、前後輪のギアを逆に繋いで焦ったり、初歩的なミスをかましたりします(右レバーのブレーキは前輪に対応しているのに後輪のギアチェンジに使う)が、なんとか組み上がり。ディレイラー調整もできるようになりました。YouTubeにたくさん説明動画があって助かりましたね。
あと、今回の改造にあわせて、かなりすり減っていたブレーキシューも交換。あとギアもそうですが、こういった調整は場合によっては事故などにも関わる整備なので、サービスマニュアルなどをネットで検索し、トルクレンチなども用いて整備を行いましょうね。ということでトルクレンチも勢いで買いました、これがなにげに一番高い買い物でした。プロの道具は高い!
あとで買ったものとしては、ステム(ハンドルを接続する部分)もそうですね。ドロップハンドルにしたことによってハンドルとの距離が長くなり、乗りづらくなったので短いステムに交換しました。仮組の時点では長いL字のステムがついていますが、それを短いものに後から変えてます。
というわけで、諸々の整備を経て自転車がひとまず完成。仕事の合間でやったこともあり、全ての作業を終えるのには1週間ほどかかってしまいました。やはりこういうことを考えると、自転車屋さんや修理店って偉大です。自分でやってみて、プロへの尊敬が芽生えた整備でございました。
・シマノ クラリス R2000 https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/claris-r2000.html
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文/tofubeats
tofubeats
1990年生まれ神戸出身。中学時代から音楽活動を開始し、高校3年生の時に国内最大のテクノイベントWIREに史上最年少で出演する。その後、「水星feat.オノマトペ大臣」がiTunes Storeシングル総合チャートで1位を獲得しメジャーデビュー。森高千里、KREVA、藤井隆ら人気アーティストと数々のコラボを行い注目を集め、4枚のアルバムをリリース。最近では、テレビドラマや映画の主題歌・劇伴を担当するなど活躍の場を広げ多方面で注目されている。デジタルシングル「SMILE」「CITY2CITY」を連続リリースし、精力的に作品を発表し続けている。5月に4年ぶりのフルアルバム「REFLECTION」と人生初書籍「トーフビーツの難聴日記」が発売。