2023年の東京は、インバウンド(訪日外国人)のほか、地方から遊びに来る人の急回復も追い風になり、新しいホテルのオープンや大型リニューアルが相次ぐ。中でも人気は「都内の観光を楽しむだけでなくホテルの時間をゆっくり過ごしたい」という、最近の旅の傾向をふまえて〝憩いの場〟を提供する宿泊施設だ。
例えば『からくさホテルカラーズ東京八重洲』では洗濯乾燥機やプロジェクターを完備し、自宅のような感覚で気兼ねなく利用できる部屋などを用意。「SNSの影響などにより、旅のかたちや価値観がより多様化している」(からくさホテルカラーズ東京八重洲担当者)ことに基づき、長期滞在を意識した設備で差別化を図っている。
「モノ消費からコト消費に変わってきている中、どんな宿泊体験価値が得られるかが求められている」と担当者が話す東京・押上の『リッチモンドホテル プレミア東京スコーレ』も、強い独自色を打ち出す新しいホテルのひとつ。TSUTAYAを運営する会社が空間をデザインし、共有スペースや客室には選りすぐりの書籍を用意。時間を忘れて読書にふけることができる。
「宿泊するだけのホテルではなく、強みや特徴を生かしたホテルが求められていると感じる」と担当者が話す『ベッセルイン高田馬場駅前』は、18歳以下の子供が無料になる添い寝プランをはじめ、親子でのんびりと利用しやすいサービスを充実させているのが特徴だ。
このほか、食事の時間を心ゆくまで満喫できるよう、朝食メニューにこだわった新しいホテルも今後開業を控えている。大型連休のお出かけを検討するうえで、ぜひチェックしてみてほしい。
読書や映画を満喫するならココ!
『リッチモンドホテルプレミア東京スコーレ』
[住]東京都墨田区押上1-10-3
主な最寄り駅:押上駅 [電]050・3183・0414
昨年12月、首都圏在住者も泊まりたいホテルに大幅リニューアルした。「シアター」「ゲーム」「BOOK」「JAPAN」をテーマとした、コンセプトフロアを新設。TSUTAYA「SHARE LOUNGE」もあり、居心地のいい空間だ。
「非日常」の時間を過ごせて「好きな趣味」にも没頭できる!
〈支配人おすすめプラン〉
シアター、ゲーミング、ブック、モダンジャパニーズスタイルの中から部屋を選べる「Club”Culture”」の宿泊プラン(朝食付き1名利用1万8000円~)。
〝自宅〟のように過ごすならココ!
『からくさホテルカラーズ東京八重洲』
[住]東京都中央区日本橋3-5-13
主な最寄り駅:東京駅 http://karaksahotels.com/tokyoyaesu/
隣り合う2室が内扉でつながるコネクティングルームをはじめ、幅広い客室を用意。電車やバスの待ち時間に仕事で使えるラウンジも併設され、多様なニーズの長期滞在に対応する。3月31日に開業。
客室内の洗濯乾燥機で気兼ねなく衣類を洗える!
〈支配人おすすめプラン〉
ホテルのモチーフ唐草文様をあしらったオリジナル扇子がもらえる「開業記念 オリジナル扇子付き特別宿泊プラン」(素泊まり1室2名利用1万6000円~)。
子連れ向けサービスやサウナで選ぶならココ!
『ベッセルイン高田馬場駅前』
[住]東京都新宿区高田馬場2-17-4
主な最寄り駅:高田馬場駅 [電]03・3202・0088
東京メトロ東西線の高田馬場駅直結でJRも徒歩3分の近さ。18歳以下の添い寝やベビーベッドの貸し出しが無料で、子供用アメニティーやおむつ・おしりふきも無償提供。家族で利用しやすい。3月25日開業。
スパルームはプライベートミストサウナとテラス付き!
〈支配人おすすめプラン〉
全国のベッセルホテルズで人気の朝食メニューを取り揃えていて、全国を旅している雰囲気を楽しめる朝食付きプラン。【スタンダード・朝食付】(ダブル)1万3700円~。
ご当地グルメを満喫できる大阪&北海道の新ホテルも注目!
海の幸を味わい尽くすならココ!
『ラビスタ函館ベイANNEX』
[住]北海道函館市大手町5-23
主な最寄り駅:函館駅 [電]0138・24・2273
朝食と大浴場が人気の「ラビスタ函館ベイ」の特別な別館として2月4日にプレオープン。函館山を一望する天然温泉とともに旬の味覚を満喫できる寿司やしゃぶしゃぶがおすすめ。
大阪のソウルフードならココ!
『ホテルウィング インターナショナルプレミアム大阪新世界』
[住]大阪府大阪市浪速区恵美須東3-6-16
主な最寄り駅:新今宮駅 [電]06・6575・9290
3月15日にリブランド開業する、通天閣から徒歩2分のホテル。注目は粉もん、串揚げ、肉すいなどがある大阪グルメの朝食ビュッフェ。チェックアウトが11時なのもうれしい。
取材・文/鳥海高太朗
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2023年1月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。