ガセリ菌CP2305株 Lactobacillus gasseri CP2305
[発見年]2009年 [発見者]澤田大輔 [保有社]アサヒグループホールディングス
腸脳相関でストレスも緩和。睡眠の質改善にも期待
カルピス由来の長年の乳酸菌研究から「腸脳相関」の仕組みを介して働きかける可能性が期待され、選抜された菌株。
一般の乳酸菌は腸の菌のバランスを整え、おなかの調子を良くするが、この菌は腸から脳にメッセージを送り、腸内環境の改善に役立つ機能があることが報告されている。
そのほか現在注目されているのは心理的ストレスを和らげることによる、睡眠の質(眠りの深さ)を高めるのに役立つ機能。これは脳と腸が密接に関わり合う「腸脳相関」によるもので、睡眠の質(眠りの深さ)を改善することが期待されている。
ガセリ菌CP2305株を摂取することで腸脳相関を介して内分泌系と自律神経に作用。精神ストレスの緩和と睡眠の質改善につながると考えられている。
【PRODUCT】おなかと心の健康をつなぐ成分を含む
アサヒ飲料『届く強さの乳酸菌W(ダブル)』
〈機能性表示食品〉
長年の乳酸菌研究で選び抜かれた「ガセリ菌CP2305株」を配合。酸味と甘味のバランスが取れた飲みごたえのある味わいが楽しめる。
「ガセリ菌CP2305株」の摂取によって、ストレスを受けると分泌量が増える「コルチゾールレベル」が抑制。さらに副交感神経も活性化している。
医師国家試験の受験を控えている健康な医学部6年生69名を2つのグループに分け、それぞれに「ガセリ菌CP2305株」(L.gassery CP2305)を含む食品、または「ガセリ菌CP2305株」(L.gassery CP2305)を含まない食品(プラセボ)を12週間摂取してもらい確認したデータ。レビュー対象論文のうち、代表的なグラフを掲載。
出典:Dialy administration of paraprobiotic Lactobacillus gasseli CP2305 ameliorates chronic stressassociated symptoms in Japanese medical students, Nishida, et al. (2017)
取材・文/内野智子
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