荷物の梱包や掃除……引っ越し前はやることがたくさん。中でも忘れてはいけないのが、冷蔵庫の〝水抜き〟〝霜取り〟や中身の確認です。引っ越し前に忘れてしまい慌てないように、冷蔵庫を運ぶ前にしておくことや自分で運搬するときの注意点などを、今のうちに覚えておきましょう。
引っ越しで冷蔵庫を運ぶ前にしておきたいこと
引っ越しで冷蔵庫を運ぶ前に、いくつか事前に準備しておかなければいけない事があります。
冷蔵庫の中にある食材の整理
引っ越しの約1~2週間前には、冷蔵庫内にある食材をどう使いきるかなどの計画を立てましょう。どうしても引っ越しの日まで食材を使いきれない場合は、引っ越し業者に問い合わせて、運搬できるかどうかの確認をしましょう。また、クール便などの温度管理が可能な宅配サービスを利用するのもおすすめです。
引っ越し前日に冷蔵庫の電源を落として〝水抜き〟と〝霜取り〟
引っ越し作業の前日には、氷や水分を捨てる〝水抜き〟と冷蔵庫内に付いた霜を溶かす〝霜取り〟が必要です。
① 冷蔵庫の周辺にタオルや雑巾を敷いておく
② 冷蔵庫の電源を落とす(コンセントを抜く)
③ 製氷箱にある水や氷を流しに捨て、ドアを開けっぱなしにしておく
④ 半日(10~15時間ほどが目安)経過したら、溶けて蒸発皿に溜まった水を捨てる
最近の冷蔵庫では、製氷を強制停止したり、自動で霜取りをする機能がついたモデルも多く普及されています。各メーカーの冷蔵庫ごとに、引っ越しや移動の前後に利用する機能や操作が異なってくるので、冷蔵庫の取扱説明書にも目を通しましょう。
引っ越しで冷蔵庫を運ぶ時の注意点
引っ越しの費用を抑えるため、冷蔵庫の運搬を自分で行うという人もいるはず。運搬方法と、注意点についてご紹介します。
冷蔵庫を自分で運ぶ方法
① 冷蔵庫を毛布や梱包材でくるみ、ずれないようにしっかり梱包する。
② 複数人で冷蔵庫を持って、必ず縦で持つ。
③ 落としたりぶつけたりしないように、慎重に少しずつ運ぶ。
冷蔵庫を自分で運ぶ時の注意点
・冷蔵庫は重いので落としたりぶつけたりすると家を傷つける可能性も。なので、壁や床に傷がつかないように必ず毛布や緩衝材でくるみます。
・冷蔵庫の中には冷却のための液体が入っています。横にすると液体が漏れて故障する危険があるため、冷蔵庫は縦にして運搬します。
・冷蔵庫は上よりも下の方が重い構造になっています。なので、階段を通る時は、段の上よりも下にいる人の方が重く感じます。無理せず1段ずつ降りるなどして慎重に運びましょう。
女性や腰が弱い人などは冷蔵庫を運ぶが大変。そこで、冷蔵庫などの大型家電だけでも引っ越し業者に頼むのも良いでしょう。
【参考】引越し侍 引越しで冷蔵庫を運ぶ前の3つの準備と運搬手順の注意点
大きな家具、家電を1点から運んでくれる〝らくらく家財宅急便〟もおすすめ!
なるべく引っ越しの費用を抑えたい、大きな家具や家電のみの運搬で大丈夫なら〝らくらく家財宅急便〟がおすすめです。〝らくらく家財宅急便〟は、家具家電を1点から申し込めるサービスで、2名のスタッフが自宅まで引き取りに来て、梱包して預かってくれます。届け先では、すぐに使えるよう開梱、設置、廃材(梱包材)の回収まで行ってくれます。
※3辺合計が250㎝以下、重量40kg以下のものは1名で訪問する可能性もあります。
取り扱い可能な大きさは?
らくらく家財宅急便で取り扱える荷物には、サイズの基準が3つあります。
① 幅、奥行き、高さの3辺合計が450cm以下
② 最長辺が250cm以下
③ 天地が定められているものは高さが200cm以下
この3つの条件すべて満たしていれば取り扱い可能です。
料金はいくら?
サービス利用時に、社員が査定し見積もりした料金。輸送に伴う組み立てやセッティング作業、経路や階段の形状で通常の運搬ができない場合は、別途料金がかかる可能性も。なので、詳しい料金はお問い合わせすることをおすすめします。
引っ越ししてすぐに冷蔵庫の電源入れてはいけないのはなぜ
冷蔵庫を新居へ移しても、すぐに冷蔵庫の電源を入れてはいけません。
運搬時の傾きや振動などで、冷蔵庫内部の冷却液などが不安定になり、すぐに稼働すると故障の原因になることも。なので、運搬後はすぐに電源を入れず、設置して約30分~1時間後に電源を入れるようにしましょう。
電源を入れた後は、庫内が十分冷えてから食品をいれます。庫内が冷える目安は、冬場は2~3時間、夏場は約10時間と言われています。
【参考】引越し侍 引越しで冷蔵庫を運ぶ前の3つの準備と運搬手順の注意点
※データは2023年3月中旬時点での編集部調べ。
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文/山田ナナ