2022年の排気ガス規制により、数多くのバイクが生産終了となりました。
CB400SFもそのうちの1台。2022年10月生産分をもって惜しまれつつも30年の歴史に幕を下ろしたのです。
400ccクラスのネイキッドバイクの代表格であり、教習車としても使われるほどに乗りやすく、多くのライダーを成長させてきたCB400SF。本記事では、その乗り心地を改めて確かめてみることにしました。
CB400SFの足つきをチェック
今回お借りした車両は2020年製。2017年の排ガス規制に対応しており、最終モデルと同じ仕様です。
車両協力:レンタル819名駅店(店舗の詳細は記事の最後をチェック!)
ちなみにCB400SFといえば教習車のイメージが強くありますが、見た目はそっくりでも市販車と教習車で少し仕様が異なるのだそうです。
具体的な違いは、タイヤの太さやトレール量(操縦安定性や旋回性を左右する)、シート高など。…といっても、筆者自身 免許を取りたての時期にレンタルバイクでCB400SFを借りたことがあるのですが、当時は一切違いに気が付きませんでした。
CB400SFの足つきは、身長156cmの筆者で片足ベッタリ&両足でつま先が余裕でつくほど。ただし車両重量は201㎏と軽くはないため、特にビギナーの方は取り回しの練習が必要かもしれません。
驚いたのは、思っている以上に乗車姿勢が前傾するということです。筆者にとってはハンドル位置が少し遠く感じたため、低身長のライダーがより快適に乗るためには、ハンドルの交換なども視野に入れた方がよいのかもしれません。
伝統的で高級感のあるデザイン
長い歴史のなかで10回以上のモデルチェンジがおこなわれたCB400SF。細かいデザインの変更はありつつも、オーソドックスなネイキッドスタイルという点においては、最終モデルまで変わらず引き継がれています。
跨ってすぐに目に入るのは、デジタルメーターが一般的になった現代では珍しい2つのアナログメーター。キーをオンにしたときに両方の針が連動して動きます。
メーターといえば、運転中は常に目に入るもの。高級感がありつつもさりげないデザインで、所有欲を満たしてくれそうです。
センターに取り付けられたデジタルメーターには、時計、燃料系、走行距トリップメーター、平均燃費、シフトポジションといった機能が表示されます。
伝統的なネイキッドバイクらしさを感じさせる、大きめサイズの灯火類もCB400SFの特徴のひとつです。
かつてはありふれたデザインだったはずが、LEDが一般的になった近年、現行車種ではコンパクトでスタイリッシュな灯火類を持つ車両が増えています。そのため、このような伝統的なデザインの車両の人気が逆に高まっているのだとか。
また4気筒のバイクを所有しない筆者にとっては、どっしりとしたエンジンから4本のエキパイが滑らかに伸びる姿には憧れを感じます。CB400SFのデザインは、まさに機能美にあふれているのです。
ぶ厚めのシートはお尻に優しく、タンデムも快適。荷かけフックも標準でついているため、荷物の積載も簡単ですよ。