DIME MAGAZINE
コロナ禍を経て、急速に一般化した印象のある食材のネット注文・配達サービス。では、日本、アメリカ、フランスの三カ国で比べた場合、普及状況にはどのような違いが確認できるのだろうか？
MMD研究所はこのほど、GMOリサーチが提供する海外パネルを利用し、日本（東京）、アメリカ（ニューヨーク）、フランス（パリ）に住む20歳～49歳の男女を対象に「日米仏3ヶ国比較：都市部消費者の食の意識・動向調査」を実施し、その結果を発表した。
調査対象者は、日本（東京）在住者が430人、アメリカ（ニューヨーク）在住者が406人、フランス（パリ）在住者が406人となる。
日米仏都市部在住の20～40代で、食事作りは「自分が中心に実施している」人の割合
日米仏の都市部に住む20歳～49歳の男女（日本430人、アメリカ406人、フランス406人）を対象に、日常生活における食事作りに関してどのような立場にいるか聞いたところ、「自分が中心に実施している」と回答したのは日本男性（n=217）が39.6％、日本女性が（n=213）72.8％、アメリカ男性が（n=201）45.8％、アメリカ女性（n=205）が71.7％、フランス男性が（n=195）55.4％、フランス女性が（n=211）74.4％となった。
日米仏都市部在住の20～40代、朝食を食べない割合が最も多いのは日本人
日米仏の都市部に住む20歳～49歳の男女（日本430人、アメリカ406人、フランス406人）を対象に、朝食・昼食・夕食に関して最も割合が高い食事内容を聞いたところ、3ヶ国とも、朝食・昼食・夕食いずれも「家庭内食」が最も多い結果となった。
「食べない」と回答したのは3ヶ国ともに「朝食」が最も多く、日本（n=430）が20.0％、アメリカ（n=406）が10.1％、フランス（n=406）が12.1％となった。
※家庭内食……自宅で素材から調理したもの
※家庭中食……惣菜や弁当など調理済みのもの ※テイクアウト・デリバリーを含む
日米仏都市部在住の20～40代で、食材のネット注文・配達サービスを月1回以上利用する人の割合
日米仏の都市部に住む20歳～49歳の男女（日本430人、アメリカ406人、フランス406人）を対象に、食材のネット注文・配達サービスの利用に関して聞いたところ、利用したことがあると回答したのは日本（n=430）が40.9％、アメリカ（n=406）が78.6％、フランス（n=406）が77.1％となった。
月1回以上利用している割合は、日本（n=430）が25.1％、アメリカ（n=406）が58.4％、フランス（n=406）が52.5％となった。
日米仏都市部在住の20～40代で、ミールキットのネット注文・配達サービスを月1回以上利用する人の割合
日米仏の都市部に住む20歳～49歳の男女（日本430人、アメリカ406人、フランス406人）を対象に、ミールキットのネット注文・配達サービスの利用に関して聞いたところ、利用したことがあると回答したのは、日本（n=430）が24.4％、アメリカ（n=406）が67.7％、フランス（n=406）が58.9％となった。
月1回以上利用している割合は、日本（n=430）が10.2％、アメリカ（n=406）が44.8％、フランス（n=406）が32.3％となった。
食材のネット注文・配達サービスを利用する理由は？
直近1年間に食材のネット注文・配達サービスを利用したと回答した日本の176人、アメリカの319人、フランスの313人を対象に、食材のネット注文・配達サービスを利用する理由を聞いたところ（複数回答可）、日本（n=176）は「重たいものを届けてくれるから」が最も多く39.2％、次いで「買い物に行く時間を節約できるから」が33.5％、「実店舗に行くのが面倒だから」が31.8％となった。
アメリカ（n=319）は「買い物に行く時間を節約できるから」が最も多く42.0％、次いで「仕事や家事などで実店舗に行く時間が取りづらいから」が33.5％、「欲しいものが探しやすいから」が32.9％となった。
フランス（n=313）は「買い物に行く時間を節約できるから」と「実店舗に行くのが面倒だから」が最も多く32.3％、次いで「時間を気にせずに注文できるから」が28.8％となった。
ミールキットのネット注文・配達サービスを利用する理由は？
直近1年間にミールキットのネット注文・配達サービスを利用したと回答した日本の105人、アメリカの275人、フランスの239人を対象に、ミールキットのネット注文・配達サービスを利用する理由を聞いたところ（複数回答可）、日本（n=105）は「時短になるから」が最も多く32.4％、次いで「手間をかけずに贅沢なメニューを作れるから」が31.4％、「献立を考える必要がないから」が30.5％となった。
アメリカ（n=275）は「味がおいしいから」が最も多く36.4％、次いで「時短になるから」が35.3％、「新しい料理に挑戦できるから」と「値段がお手頃だから」が同割合の28.4％となった。
フランス（n=239）は「値段がお手頃だから」が最も多く27.2％、次いで「時短になるから」が26.8％、「新しい料理に挑戦できるから」が26.4％となり、ミールキットのネット注文・配達サービスを利用する理由のトップは各国異なる結果となった。
※本調査レポートは、小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合がある。
＜調査概要＞
「日米仏3ヶ国比較：都市部消費者の食の意識・動向調査 第1弾 ～食生活編～」
調査期間：2023年2月15日～2月20日
有効回答：日本430人、アメリカ406人、フランス406人 ※人口構成比に合わせて回収
調査方法：インターネット調査
調査対象：日本（東京）、アメリカ（ニューヨーク）、フランス（パリ）に住む20歳～49歳の男女
設問数 ：20問
出典元：MMDLabo株式会社
構成／こじへい
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