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説得力のあるプレゼンをしたい時に活用したい数字のマジック

2023.05.08PR

コピーライターとして、テレビやラジオのCMをつくったり、企業のブランディングを手掛けてきたコピーライターの川上徹也さんはうまく伝わらないのは、あなたの考えが間違っているからではなく、伝え方次第で、生じることのなかった誤解やすれ違いをなくすことができる、人はもっとわかり合うことができると言います。川上さんがハーバードやスタンフォードなど世界中の研究から、日常に取り入れやすいものを選んでまとめた伝え方の法則を、著書「面倒なお願いでも、気持ちよく相手に届く伝え方は?人を動かす伝え方50の法則」から一部抜粋・再構成してお届けします。

具体的な数字で実感を持たせる

文章に具体的な数字を入れると、説得力やインパクトが増します。より具体的になるからです。たとえば次の2つのフレーズ、どちらが印象に残るでしょうか?

①ほとんどの人が泣いた
②96.7%の人が泣いた

多くの人は②ですよね。ではこちらはいかがでしょう?

①今まで多くの方にご利用いただきました
②今までに3万2458人もの方にご利用いただきました

こちらも②のほうが印象に残りますよね。

「ほとんど」「多く」「たくさん」「大きい」などの言葉は、人によって感じ方に差が出ます。でも具体的な数字を入れると、この曖昧さが消え、具体的になるので、力強く印象に残るフレーズになるのです。このとき数字はできるだけ細かく表示するほうが、信憑性を与えやすくなります。ただし、相手にインパクトを与えるとともに記憶に残したい場合は、できるだけキリのいい小さな数字にするほうがいいでしょう。あまりに大きな数字は実感がわきにくいからです。

イギリスの超有名シェフであるジェイミー・オリバーは、2010年のTEDトークにおける18分間のプレゼンテーションで、冒頭に衝撃的な数字を使いました。

「これから話をする18分間で4人のアメリカ人が死にます。食べ物が原因で」
Sadly, in the next 18 minutes when I do our chat, four Americans that are alive will be dead through the food that they eat.

これがもし「年間11万7000人のアメリカ人が死んでいます。食べ物が原因で」というスピーチだったらどうでしょう? 数字が大きすぎて、あまりピンとこないのではないでしょうか? それをオリバーは、プレゼンテーションが行われる18分間に換算して示したことで、大きなインパクトを与えたのです。「18分間で4人死ぬ」という数字は、多くの聴衆の記憶にこびりつきました。

このように、数字を使う場合は、「信頼性」を得たいときはできるだけ大きく細かな数字を、「記憶」に残したいときはできるだけキリのいい小さな数字を使うと効果的です。「タウリン1000ミリグラム配合」は「タウリン1グラム配合」と同じですが、1000ミリグラムのほうがたくさん配合されているように感じますよね。数字のマジック、ぜひ効果的に使い分けてみてください。

【まとめ】
説得力を持たせたいときは、曖昧にせず数字ではっきり伝えよう

☆ ☆ ☆

「最新の知見」や「新しい視点」のヒントが詰まった「面倒なお願いでも、気持ちよく相手に届く伝え方は?人を動かす伝え方50の法則」。やみくもに大きな声で叫んでも、伝わらない。相手に伝わるからこそ対話は成り立ちますし、そうでなければただのひとりごとになってしまいます。どうにかして、この気づきをわかりやすく役に立つ形で伝えられないかというところからこの本の制作は始まったそうです。伝え方を工夫することで、相手とのコミュニケーションがうまくいく可能性があるなら、手に取って学んでみる価値は十分あるのではと思います。

面倒なお願いでも、気持ちよく相手に届く伝え方は?人を動かす伝え方50の法則
著者/川上徹也
発行/株式会社アスコム

川上徹也
湘南ストーリーブランディング研究所 代表/コピーライター
大学時代、霊長類学や社会心理学の研究に没頭。世界中の論文との出会いを求めて図書館に通いつめ、狭いアパートの部屋を学術論文のコピーでいっぱいにして暮らす。「人の心を動かす」仕事に興味を持って、広告代理店に入社。大阪支社で暗黒の営業局時代を経て、29 歳で転局しCMプランナーに。しかしそこでも芽が出ず、会社を辞め何のあてもなく上京。フリーランスという名のフリーターをしながら通った広告学校の講師から、コピーライターとしての才能を見いだされ、TCC 新人賞を受賞。その後、フジサンケイグループ広告大賞制作者賞、広告電通賞、ACC賞などを多数受賞する。現在は、ブランドの魅力を物語にして伝える「ストーリーブランディング」という手法を確立し、企業や団体のマーケティング・アドバイザーとして活動。ジャンルの垣根を越えて、様々なものの魅力を伝え続けている。『物を売るバカ』『1行バカ売れ』( 角川新書)、『ザ・殺し文句』(新潮新書)など著書多数。海外へも広く翻訳されている。

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