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面倒なお願いでも気持ちよく相手に受けてもらうには?誰でもできる「ひと手間」の重要性

2023.03.24PR

コピーライターとして、テレビやラジオのCMをつくったり、企業のブランディングを手掛けてきたコピーライターの川上徹也さんはうまく伝わらないのは、あなたの考えが間違っているからではなく、伝え方次第で、生じることのなかった誤解やすれ違いをなくすことができる、人はもっとわかり合うことができると言います。川上さんがハーバードやスタンフォードなど世界中の研究から、日常に取り入れやすいものを選んでまとめた伝え方の法則を、著書「面倒なお願いでも、気持ちよく相手に届く伝え方は?人を動かす伝え方50の法則」から一部抜粋・再構成してお届けします。

付箋に手書きで一言添える

ほんのささいな「ひと手間」が、大きな効果を生み出すことがあります。

サム・ヒューストン州立大学のランディ・ガーナーは、誰かに何かを依頼するとき、付箋(ポストイット)に手書きで感謝のメッセージを書くだけで大きな効果があることを実験で証明しました。

この実験は、学内の教授たちに対し、退屈で煩はん雑ざつなアンケートを次の3つのパターンでお願いするというものでした。アンケートの内容はすべて共通です。

グループ① 印刷された依頼文とアンケート用紙のみで依頼
グループ②  印刷の依頼文の右上に、「少しお時間をいただきますが、アンケートにご協力ください。感謝します!」と手書きで書いて依頼
グループ③  印刷の依頼文+アンケート用紙にポストイットを貼り、②と同じ文章を手書きで書いて依頼

さて、回収率にどれだけ変化があったでしょう? 答えは……。

① 教授たちの36%がアンケートを提出
② 教授たちの48%がアンケートを提出
③ 教授たちの76%がアンケートを提出

ポストイットに手書きでお願いや感謝のメッセージを書くだけで、なんと倍以上の回収率になったのです。依頼文に手書きで同じ文章を書いても、約10%しか回収率が増えなかったことと比べると、驚くべき効果ではないでしょうか。

付箋を貼って、たった一言書くだけで! ポストイット効果恐るべしです。

ちなみに③の依頼については、回収率が高いだけでなく、より早く、詳しく丁寧な回答がなされたということです。

このようなめざましい効果が出た理由については、2つの要素があったと考えられます。

まずは、付箋が目立ったということ。そして、そこに個人的なメッセージが書かれていたということ。これによって教授たちは「自分への特別な依頼である」という印象を受けたのです。

付箋にメッセージを書いて貼るというのは、そんなに手間ではありません。しかし受け取る側は、送り主の手間や心遣いを感じることで心が動くのです。

何か面倒なことをやってもらうときは、「ご面倒だと思いますが、ぜひお願いします!」と、心配りを感じさせる文章をポストイットに記して伝えるのがよいでしょう。メールであれば「追伸」に書いても効果があるかもしれません。

【まとめ】
面倒な状況でさえ、自分に向けた手書きメッセージはうれしい!

☆ ☆ ☆

「最新の知見」や「新しい視点」のヒントが詰まった「面倒なお願いでも、気持ちよく相手に届く伝え方は?人を動かす伝え方50の法則」。やみくもに大きな声で叫んでも、伝わらない。相手に伝わるからこそ対話は成り立ちますし、そうでなければただのひとりごとになってしまいます。どうにかして、この気づきをわかりやすく役に立つ形で伝えられないかというところからこの本の制作は始まったそうです。伝え方を工夫することで、相手とのコミュニケーションがうまくいく可能性があるなら、手に取って学んでみる価値は十分あるのではと思います。

面倒なお願いでも、気持ちよく相手に届く伝え方は?人を動かす伝え方50の法則
著者/川上徹也
発行/株式会社アスコム

川上徹也
湘南ストーリーブランディング研究所 代表/コピーライター
大学時代、霊長類学や社会心理学の研究に没頭。世界中の論文との出会いを求めて図書館に通いつめ、狭いアパートの部屋を学術論文のコピーでいっぱいにして暮らす。「人の心を動かす」仕事に興味を持って、広告代理店に入社。大阪支社で暗黒の営業局時代を経て、29 歳で転局しCMプランナーに。しかしそこでも芽が出ず、会社を辞め何のあてもなく上京。フリーランスという名のフリーターをしながら通った広告学校の講師から、コピーライターとしての才能を見いだされ、TCC 新人賞を受賞。その後、フジサンケイグループ広告大賞制作者賞、広告電通賞、ACC賞などを多数受賞する。現在は、ブランドの魅力を物語にして伝える「ストーリーブランディング」という手法を確立し、企業や団体のマーケティング・アドバイザーとして活動。ジャンルの垣根を越えて、様々なものの魅力を伝え続けている。『物を売るバカ』『1行バカ売れ』( 角川新書)、『ザ・殺し文句』(新潮新書)など著書多数。海外へも広く翻訳されている。

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