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あの回転ベッドもこの会社が!絶滅寸前の「昭和レトロ」を製造する唯一無二の企業

2023.03.17

昭和ラブホテルの象徴!回転ベッドの聖地「オリジン工芸社」

昭和日本の艶かしい夜を彩った「回転ベッド」。ご存じない方も居るかもしれないが、ラブホテルで見かける、その名の通り「360度回転するベッド」だ。

最近では映画にも登場し、カプセルトイでは「回転ベッドのおふとん」が発売されるなど、令和でも密かにその存在は浸透している。

参考記事

そんな回転ベッドを日本で唯一作り続けている企業が群馬県の家具製造メーカー「オリジン工芸株式会社」だ。昭和のオトナの憧れともいえる回転ベッドを今なお生み出しているワケとは?

–回転ベッドはいつ頃から製造しているのでしょうか?

「弊社では昭和46年の創業直後から回転ベッドを製造しており、1970年代の高度成長期には全国から多くの注文をいただきました」

もともと、昭和40年代に登場したという回転ベッド。当時は高さも変化したり、振動したりするものもあるなど非日常の体験ができる魅惑の遊具だった。

しかし、1985年の風営法改正により新規設置が困難となりバブル崩壊辺りを機にその数は減っていった。さらにオリジン工芸社の担当者はこう語る。

「当時から都道府県によって規制基準が違うので、現在も設置しているホテルもあれば、新規設置が難しく断念しているホテルも多いです」

そんな苦境にめげることなく回転ベッドに魂を吹き込み続けるオリジン工芸社。こだわりも進化している。

「昔はモーターで回転する商品がほとんどでしたが、弊社では独自の駆動方式を採用し耐久性も大幅にUP。メンテナンスフリーを実現しました」

「また、回転ベッドでは初めてベッドとヘッドテーブル等に脚等を挟み込み、一定の負荷が加わるとセーフティ機構として停止する仕組みになっています」

誰にも負けないこだわりから生まれたベッドは15年使用しても壊れないという声がほとんどだとか。

基本的に受注生産をしているというオリジン。一年にどれぐらい製造しているのか?

「一年に一台作るレベルではないです。数年に一台って感じですね」

–今後も作り続けますか?

「そうですね。時代と共に減りゆくものだと思っていますが、我々も流行や規制の中で対応できる技術は持ち合わせているつもりです。なので今後も要望があれば作り続けていきたいです」

取材協力
株式会社ヒョウトク
オリジン工芸株式会社

文/太田ポーシャ

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