LIXILは既婚者で子どもがいる共働きの男女を対象に、仕事と家庭に関する調査を実施。働く女性は働く男性よりも家事や育児への負担が大きく、自分のための時間の優先順位を大きく下げていることがわかった。
そのほかの主な調査結果は以下のとおり。
働く女性は仕事と家庭を両立する上で、自分のための時間の優先順位を大きく下げている
仕事と家庭を両立するために、26%の男性が「優先順位を下げたものはない」と答える一方で、93%の女性は、1人の時間、友人の交流、睡眠などの「優先順位を下げている」ことが判明。
女性は仕事と家庭を両立する上で、自分のための時間の優先順位を大きく下げており、女性の負担が大きいことが推察できる。
20~30代の働く女性の方が、40~50代の働く女性より、家事を工夫している
約8割の20~30代の女性は、仕事と家庭を両立するために家事を工夫していることがわかった。
工夫していることのTOP3は「掃除の頻度を減らす」「便利家電の利用」「パートナー以外による協力」。その一方で40~50代の女性の約半数は、「特に工夫している家事はない」と回答している。
働く男性の2人に1人は十分に家事や育児をしていると回答、しかし実際には女性の負担が大きい
「あなたは十分に家事や育児をしていると思いますか」に対して、「十分に家事や育児を行っている」と回答した男性は53%だった。
しかし、実際の働きとして家事や育児で行っていることについて調査したところ、「ゴミを集めて出す」を除き、家事や育児を十分にできているという男女間の認識に全てにおいて女性の方の割合が高いという結果が出た。
家事や育児を十分にできているという男女間の認識に差があるようだ。
さらに、家事や育児について、在宅勤務をしている男性としていない男性で比較したところ、「買い物」「送り迎え」「子どもの寝かしつけ」において約2倍の差があることが判明。
通勤時間がなくなることにより、子どもと一緒にいる時間や家事の時間が増えていることが推定できる結果となった。
働く女性の約7割はパートナーの働く男性に不満を抱えており、男性との差は2倍以上
家庭内でパートナーがしてくれる家事や育児に対する不満について調査したところ、「不満がある」と回答した男性は38%に対して、女性は68%と、その差は約2倍の開きがあることがわかった。
また、家庭の中でも家族全員の使用頻度が高い、トイレで家族に対して困っていることについては、「便器を汚してもそのまま」「トイレットペーパーの芯の放置」などの不満を感じていることが判明。
全ての項目において、男性よりも女性の方が「(家族に対して)困っている」と回答している。
働くパパママの仕事と家庭に関する調査概要
調査主体:LIXIL
調査方法:インターネット
調査時期:2023年2月実施
調査対象:全国の20〜50代男女、既婚者で子どもがいる共働き家庭 合計400名
関連情報
https://www.lixil.co.jp/corporate/sustainability/
構成/清水眞希