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大きなプロジェクトであるほど個で進めるよりチームで力を出し合ったほうが成就しやすい理由

2023.07.01

ハーバードの研究員たちは、困難なミッションを達成するため、まだ、発見されていない「価値」に到達するために日々、研究を続けています。そこで働く研究員たちが重要視しているある習慣。それは、「1日5分好奇心を刺激し、思考の固定化を避ける」「どんな時でも、新たな発見を求める」「チームや同僚の助けを得て、日々前進しようとする」といったことです。

ハーバードでは、これらの習慣を、「なんとなく」重要視しているのをではありません。一言でいうなら、「脳が冴えた状態をキープする」ための習慣として大切にしているのです。脳が冴えた状態をキープできるとどんな時でも思考が止まらなくなります。ビジネスから日常のモヤモヤまであらゆることがスムーズに運ぶようになるのです。

本記事ではハーバード大学の医療機関に在籍し、多くのプロジェクトを通じて学んできた脳の使い方を紹介する川﨑康彦氏の著書「ハーバードの研究員が教える脳が冴える33の習慣」からビジネスパーソンが仕事に使える「脳が冴える33の習慣」を抜粋、再構成してお届けします!

大きなプロジェクトほどチームで力を出し合う

誰もが羨むような成功を手中に収めるには、自分1人でコツコツと努力して成し遂げるのが最良の方法だ――こう考える人は多いでしょう。

「ハーバードの研究室にいると、人を押しのけてでも成功を手に入れようと、ライバルの研究員との熾烈な競争が日常的に行われているのではないか?」という質問を受けることもありました。

しかし、私が同研究施設にいた頃、彼らはお互いが発展する道を作り、その結果得られた成功をプロジェクトのメンバー全員でシェアすることをとても大切にしていました。例えば、メンバーの誰かの論文が受理されたときはいつも、高級中華料理店でランチをして、みんなでお祝いをして、喜びを分かち合っていました。

なぜなら、大きなプロジェクトであるほど、個で進めるよりもチームで力を出し合うほうが、成就しやすいからです。そして、さまざまな専門性を持った研究者が互いにサポートし合えば、成就のスピードがより速くなります。

チームの参加者全員が「早く実験の結果が知りたい!」「実験の先にある新しい世界を発見したい!」といった探究心や情熱から生まれるワクワクを共有していると、相乗効果によって研究のスピードが加速します。その結果、チームはもちろん、個の発展の加速度が増すのだと、ハーバードの研究者たちは経験を通して知っていたのだと思います。

嫉妬心は進行を妨げる

逆に、研究に打ち込む動機が「あの人に負けたくないから」「あの人に勝ちたい」という勝負にのみこだわったものでは、ワクワクを持続できません。

このこだわりは脳が自由に考えることを邪魔し、視野を狭くしてしまいます。そしてチーム内にライバルが存在すると、失敗や間違いを犯すことへの嫉妬心や足の引っ張り合いといった反発のエネルギーが生まれます。すると、余計な緊張感や亀裂などが芽生えることにつながり、無駄なエネルギーによってプロジェクトの進行が妨げられかねません。

私はハーバードに在籍していた当時、常時5つほどの研究プロジェクトに参加していました。これによって、自分が主体の研究だけでなく、サポートとして参加した研究論文にも名を連ねることができ、コンスタントに実績を残すことができました。

積極的にさまざまな研究者とコラボレーションし、チームのメンバーとともに情熱を持って研究を進められたからこそ、数多くの論文を発表する実績を残せたのだと思っています。

そこにあったのは、失敗や間違いへの羞恥心ではなく、相手へのリスペクトと感謝、そして喜びの共有でした。

☆ ☆ ☆

いかがでしょうか? ビジネスも自分の成長も、プライベートなこともすべての「源」は脳です。脳の活用の仕方をさらに知りたい方はぜひ、「ハーバードの研究員が教える脳が冴える33の習慣」で紹介されている脳が冴える33の習慣を実践して自分らしい人生を発見してみてください。

ハーバードの研究員が教える脳が冴える33の習慣
著者/川﨑康彦
発行/株式会社アスコム
https://www.ascom-inc.jp/books/detail/978-4-7762-1270-6.html

川﨑康彦
医学博士。脳科学者。元ハーバード大学医学大学院研究員(2003~2008年)。専門は神経生理学。佐賀大学医学部大学院神経生理学博士課程卒業。中国医科大学(旧満州医科大学)医学部卒業。中国では、東洋医学と西洋医学の両方を学ぶ。その後、これまでの研究成果を買われ、ハーバード大学医学部ブリガム・アンド・ウィメンズ病院麻酔科の研究員として招かれる。在籍中に、論文がネイチャー関連誌にも掲載される。日本に帰国後は、医学博士、理学療法士、カウンセラーとして運動、睡眠、痛みなどに対し、多方面からの知識でアプローチしている。現在は、チャレンジ、感動、旅を通して「多様な脳の共存、共感、共鳴を通して個々の意識と集合意識の成長」をテーマに研究活動を展開し、それらを通して社会に貢献していくコミュニティIBTA(Impact your Brain and Tuning them All)実現のための活動のほか、脳の研究とハーバードでの経験から得た、固定概念を覆して生き方を変えるためのメソッドをオンラインサロンで伝えている。

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