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チームメンバーの力を最大化にプロジェクトの「マッピング」が必要な理由

2023.06.26

ハーバードの研究員たちは、困難なミッションを達成するため、まだ、発見されていない「価値」に到達するために日々、研究を続けています。そこで働く研究員たちが重要視しているある習慣。それは、「1日5分好奇心を刺激し、思考の固定化を避ける」「どんな時でも、新たな発見を求める」「チームや同僚の助けを得て、日々前進しようとする」といったことです。

ハーバードでは、これらの習慣を、「なんとなく」重要視しているのをではありません。一言でいうなら、「脳が冴えた状態をキープする」ための習慣として大切にしているのです。脳が冴えた状態をキープできるとどんな時でも思考が止まらなくなります。ビジネスから日常のモヤモヤまであらゆることがスムーズに運ぶようになるのです。

本記事ではハーバード大学の医療機関に在籍し、多くのプロジェクトを通じて学んできた脳の使い方を紹介する川﨑康彦氏の著書「ハーバードの研究員が教える脳が冴える33の習慣」からビジネスパーソンが仕事に使える「脳が冴える33の習慣」を抜粋、再構成してお届けします!

「できない」思い込みがチームの成功を妨げる

プロジェクトを前進させ、やり切るチームを作るには、メンバーそれぞれの考え方をまとめるコーディネイト力が必要だとお話ししました。その時、もう1つ重要なことがあります。それは、メンバー一人ひとりも、お互いの考え方を知っておくということです。

ハーバードの研究室がチームでプロジェクトを進める理由は、すべてのメンバーが力を最大限に発揮できれば、相乗効果が生まれるからです。1人だと失敗を恐れてリスクを取れないことでも、別のメンバーがそれを補うことができます。それにより、チームとして目標を達成することができ、それはチーム全体にとって幸せなことです。

チームで何かをするとき、失敗をしたらどうしよう、それを責められたらどうしよう、と思うことも多いでしょう。失敗するくらいなら、最初から新しいことはせずに、うまくいきそうなチームに入るようにしたり、成功したチームにできるだけ長く入れるように自分を押し殺したりするかもしれません。

できない、失敗しそうだと思うのは、過去の経験により脳が縛られているからです。それは、思い込みにほかなりません。そして、その思い込みが、自分自身の可能性だけでなく、チーム全体の成功さえ妨げてしまうこともあるのです。

チームでプロジェクトを進めるときこそ、脳を思い込みから解放して、自由な発想ができる状態にしておくことが大切なのです。そしてその上で、ほかのメンバーの考えや役割も知っていれば、「できない」で終わらず「できる」ところが発見できチームがさらに前進していけるでしょう。

全体像と自分の立ち位置が分かる

ハーバードでは、1つのプロジェクトの進行中に、主にコーディネイター役のボスが、B3〜B4サイズの大きな紙を用意し、「マッピング」といわれる手法でチームのメンバーそれぞれが行う実験についてまとめていました。

マッピングは、鳥の目のように俯瞰して見る力が身につきます。

[1]全体像が一目瞭然になる

やるべきことを単に羅列するよりも、誰が見てもすぐに全体像が把握できる。

[2]個人の役割、立ち位置が明確になる

他の人と同じ実験をしてしまうなどの無駄が省ける。

マッピングの手法はこうです。

[STEP1]実験から導き出したいことを中央に書き出す

[STEP2]メンバーがそれぞれ何の実験をするのかを、細かく書き出す

[STEP3]1〜2週間に1度、ミーティングを行い、実験結果とそこから分かったこと、次にメンバーの各人がどんな実験をするかなどを書き出し、マッピングの用紙を更新していく。この用紙は貼り出したり、所定の位置に置いておくなどして、チームのメンバーがいつでも見られるようにしておく

[STEP4]各メンバーが持ち寄った実験結果を統合し、最終的な結論を書き出す

[STEP5]必要なときはメンバーの追加実験計画を立てる

マッピングは、普段は個人で研究しているメンバーが集まった際、スムーズにディスカッションが始められるほか、自分を一歩引いたところから観察したり、価値を見出したりするのに有効です。

☆ ☆ ☆

いかがでしょうか? ビジネスも自分の成長も、プライベートなこともすべての「源」は脳です。脳の活用の仕方をさらに知りたい方はぜひ、「ハーバードの研究員が教える脳が冴える33の習慣」で紹介されている脳が冴える33の習慣を実践して自分らしい人生を発見してみてください。

ハーバードの研究員が教える脳が冴える33の習慣
著者/川﨑康彦
発行/株式会社アスコム
https://www.ascom-inc.jp/books/detail/978-4-7762-1270-6.html

川﨑康彦
医学博士。脳科学者。元ハーバード大学医学大学院研究員(2003~2008年)。専門は神経生理学。佐賀大学医学部大学院神経生理学博士課程卒業。中国医科大学(旧満州医科大学)医学部卒業。中国では、東洋医学と西洋医学の両方を学ぶ。その後、これまでの研究成果を買われ、ハーバード大学医学部ブリガム・アンド・ウィメンズ病院麻酔科の研究員として招かれる。在籍中に、論文がネイチャー関連誌にも掲載される。日本に帰国後は、医学博士、理学療法士、カウンセラーとして運動、睡眠、痛みなどに対し、多方面からの知識でアプローチしている。現在は、チャレンジ、感動、旅を通して「多様な脳の共存、共感、共鳴を通して個々の意識と集合意識の成長」をテーマに研究活動を展開し、それらを通して社会に貢献していくコミュニティIBTA(Impact your Brain and Tuning them All)実現のための活動のほか、脳の研究とハーバードでの経験から得た、固定概念を覆して生き方を変えるためのメソッドをオンラインサロンで伝えている。

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