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「やります」の一言でキャリアが変わる!ラストスパートよりスタートスパートを重視すべき理由

2023.06.22

ハーバードの研究員たちは、困難なミッションを達成するため、まだ、発見されていない「価値」に到達するために日々、研究を続けています。そこで働く研究員たちが重要視しているある習慣。それは、「1日5分好奇心を刺激し、思考の固定化を避ける」「どんな時でも、新たな発見を求める」「チームや同僚の助けを得て、日々前進しようとする」といったことです。

ハーバードでは、これらの習慣を、「なんとなく」重要視しているのをではありません。一言でいうなら、「脳が冴えた状態をキープする」ための習慣として大切にしているのです。脳が冴えた状態をキープできるとどんな時でも思考が止まらなくなります。ビジネスから日常のモヤモヤまであらゆることがスムーズに運ぶようになるのです。

本記事ではハーバード大学の医療機関に在籍し、多くのプロジェクトを通じて学んできた脳の使い方を紹介する川﨑康彦氏の著書「ハーバードの研究員が教える脳が冴える33の習慣」からビジネスパーソンが仕事に使える「脳が冴える33の習慣」を抜粋、再構成してお届けします!

超スタートダッシュが重要

DJのアルバイトを経験した一件は、その後、ハーバードで研究員として働き始める際にも、大変役立ちました。

私がハーバードの研究員として勤務し始めたのは、2003 年のこと。着任早々、それまで私にとっては全く経験のない方法で実験をすることになりました。ボスからある論文の完成を託されたからです。

入ったばかりの職場で取り組む初めての実験ですから、できることなら失敗はしたくないという不安な気持ちも当然ありました。しかし、「できます、やります」と宣言したことで、私はボスが完成させたかった論文に取り組むという大きなチャンスを得ることができたのです。

まず、私が初めて取り組む実験に「できます」と、なぜ即答することができたのでしょう。中国留学中の一件に背中を押されたということも、もちろんあります。しかしそれ以上に、実は着任当時の環境によるものが大きかったのです。

着任時、驚いたのは、私に与えられた実験室が見事に空っぽだったことです。実験用器具を一から揃える予算はありません。必要最小限の器具を新調し、それ以外は別の研究室で使わなくなったものを譲り受けるなどして、自分で実験室をセットアップするのが、ハーバードの伝統でした。毎日、全然入ったことがない教室の引き出しを開けているという(もちろん、承諾は得ていますよ)、何だか怪しい研究員を最初の1〜2カ月はしていました。

一から実験室をセットアップするとしたら、少なくとも1〜2カ月はかかります。完全に準備が整うまでは、私の専門である電気生理の実験で実績を残すことはできません。しかし、研究者として在籍する以上、何らかの形で実験をし、論文を書き上げることが求められます。

ですから、ボスからのオファーを断る余裕がなかったというのが正直なところだったのです。その実験が成功するかどうかもわからないですが、やってみようと決心したわけです。こうして、実験セットを組み立てつつ実験も同時進行で始めるというハードな日々を過ごしたわけですが、結果的には超スタートダッシュを切ることに成功したのです。

幸いにもその論文を作成するには、実験は一から始める必要はありませんでした。

すでに、3割ほどが終わっていたのです。

というのも、このプロジェクトの前任者が実験を試みながらも論文を完成させることなく、ハーバードを去っていたからです。何度か論文の投稿を試みたようですが、結果的に希望した科学誌での掲載の許可はもらえず、途中で頓挫 していたのです。

不安を感じるほど脳はフル稼働する

実際に実験を始めてみると、着手から2カ月間で実験は成功しました。比較的短い期間で論文を書き上げ、無事投稿も果たすというボスが望む結果を出すことができたのです。

そればかりでなく、私がチャレンジし、習得した実験方法は、研究室の他の誰にもできなかった方法でした。世界でオンリーワンの実験方法が確立できたのです。そのため、着任からわずかの間で、他の人にテクニックを教える立場にもなれました。

私はこの一件から、2つのことを学びました。これは、今も私の行動の大切な指針にもなっています。

1つは、「やります」と周囲に宣言した時点で、半分は実現できたようなものだと改めて確信できたこと。あの時、尻込みしていたら、誰かが私の代わりに実験し、論文を書いていたかもしれません。あるいは、いつまでも放置されたままになっていたかもしれません。理由はどうあれ、実行に移すという決断が、成果を生んだのです。

もう1つは、ラストスパートよりも、スタートスパートが肝心だということ。私は着任してすぐにその実験に取りかかり、放置されたままになっていた論文を仕上げ、ボスの信頼を早いうちから勝ち取ることができました。それだけでなく、マスターした実験方法を同僚に教えるというポジションも得られたのです。大きなハラハラは発生しましたが、それに比例するかのように大きな成果を出すべく、脳がフル稼働したのです。

初めてのことに取り組む際、誰しも不安を感じるのは当然です。しかし、たとえ失敗をしたとしても、失敗により内なる自分の発見が得られることが、実は成功よりももっと重要で価値のある場合が少なくないのです。

そう思えば、失敗を恐れることも減るのではないでしょうか。むしろ、失敗でワクワクすることも増えるはずです。

以上のことからも分かる通り、できない理由を考える前に、できる方法を考えてみる。その繰り返しで脳は確実に活性化し、それが望んだ結果へとつながります。

☆ ☆ ☆

いかがでしょうか? ビジネスも自分の成長も、プライベートなこともすべての「源」は脳です。脳の活用の仕方をさらに知りたい方はぜひ、「ハーバードの研究員が教える脳が冴える33の習慣」で紹介されている脳が冴える33の習慣を実践して自分らしい人生を発見してみてください。

ハーバードの研究員が教える脳が冴える33の習慣
著者/川﨑康彦
発行/株式会社アスコム
https://www.ascom-inc.jp/books/detail/978-4-7762-1270-6.html

川﨑康彦
医学博士。脳科学者。元ハーバード大学医学大学院研究員(2003~2008年)。専門は神経生理学。佐賀大学医学部大学院神経生理学博士課程卒業。中国医科大学(旧満州医科大学)医学部卒業。中国では、東洋医学と西洋医学の両方を学ぶ。その後、これまでの研究成果を買われ、ハーバード大学医学部ブリガム・アンド・ウィメンズ病院麻酔科の研究員として招かれる。在籍中に、論文がネイチャー関連誌にも掲載される。日本に帰国後は、医学博士、理学療法士、カウンセラーとして運動、睡眠、痛みなどに対し、多方面からの知識でアプローチしている。現在は、チャレンジ、感動、旅を通して「多様な脳の共存、共感、共鳴を通して個々の意識と集合意識の成長」をテーマに研究活動を展開し、それらを通して社会に貢献していくコミュニティIBTA(Impact your Brain and Tuning them All)実現のための活動のほか、脳の研究とハーバードでの経験から得た、固定概念を覆して生き方を変えるためのメソッドをオンラインサロンで伝えている。

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