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相手の脳内「認知力」がアップする声の届け方

2023.04.14

ハーバードの研究員たちは、困難なミッションを達成するため、まだ、発見されていない「価値」に到達するために日々、研究を続けています。そこで働く研究員たちが重要視しているある習慣。それは、「1日5分好奇心を刺激し、思考の固定化を避ける」「どんな時でも、新たな発見を求める」「チームや同僚の助けを得て、日々前進しようとする」といったことです。

ハーバードでは、これらの習慣を、「なんとなく」重要視しているのをではありません。一言でいうなら、「脳が冴えた状態をキープする」ための習慣として大切にしているのです。脳が冴えた状態をキープできるとどんな時でも思考が止まらなくなります。ビジネスから日常のモヤモヤまであらゆることがスムーズに運ぶようになるのです。

本記事ではハーバード大学の医療機関に在籍し、多くのプロジェクトを通じて学んできた脳の使い方を紹介する川﨑康彦氏の著書「ハーバードの研究員が教える脳が冴える33の習慣」からビジネスパーソンが仕事に使える「脳が冴える33の習慣」を抜粋、再構成してお届けします!

声の響き方で脳の認知力が変わる

実は人との信頼関係を築いたり、人間関係を構築したりする上で、相手の心に響く声はとても大切です。意外かもしれませんが、声を響かせて表現するのは、自分の本質を伝える手段として、とても重要な意味があります。

声が小さかったり、聞き取りづらかったりして、話の内容が耳に入ってこないというような経験をしたことはありませんか。それでは、どんなに発表する内容が素晴らしくても意味がありません。

実際に、声の響き方によって、相手の脳の認知力が変わることも解明されています。

特に講演やプレゼンなど人前で話をする際には、響きがよく厚みのある声で話すのが理想的です。

では、聞き取りやすい声と聞き取りにくい声は何が違うのでしょうか。聞きづらい声になってしまう原因の多くは、緊張やストレスなどから呼吸が浅くなっていることが考えられます。つまり、相手の脳をしっかりと刺激する声を発するには、深い呼吸によって十分な酸素を取り入れていることが必要なのです。

体に酸素を多く取り込めれば、脳にも当然酸素が十分に行き渡りますから、自分の脳の働きもよくなります。

そこで、私が実践している深呼吸を紹介しましょう。

[STEP1]鼻から3秒かけて息を吸う。この時、おへその下あたりの「丹田」に空気をためるイメージで吸う

[STEP2]お腹を凹ませながら、口から10〜12秒かけて息を吐き出す。この時は逆に、丹田から口の方へ流れるイメージで吐く。と同時に、空気が丹田から脳天を通り抜けるイメージで吐く

深呼吸を続けると、吐く時間を自在に伸ばすことができるようになります。吸う時間に対して、吐く時間は約4倍を目安にしましょう。しっかりと吐き出すことができれば、頑張って吸おうとしなくても、自然に息をたくさん吸うことができるからです。

私は今、10秒かけて吸い、その4倍の40秒かけて吐くことができます。

この深呼吸を10セット繰り返した後は、明らかに声の通りがよくなっています。トレーニングの前後にスマートフォンなどで録音をすると、声が変わっているのがはっきりと分かります。

私も講演の直前に、5分くらいを使いこの呼吸法で気持ちをしずめてからステージに向かうようにしています。

☆ ☆ ☆

いかがでしょうか? ビジネスも自分の成長も、プライベートなこともすべての「源」は脳です。脳の活用の仕方をさらに知りたい方はぜひ、「ハーバードの研究員が教える脳が冴える33の習慣」で紹介されている脳が冴える33の習慣を実践して自分らしい人生を発見してみてください。

ハーバードの研究員が教える脳が冴える33の習慣
著者/川﨑康彦
発行/株式会社アスコム
https://www.ascom-inc.jp/books/detail/978-4-7762-1270-6.html

川﨑康彦
医学博士。脳科学者。元ハーバード大学医学大学院研究員(2003~2008年)。専門は神経生理学。佐賀大学医学部大学院神経生理学博士課程卒業。中国医科大学(旧満州医科大学)医学部卒業。中国では、東洋医学と西洋医学の両方を学ぶ。その後、これまでの研究成果を買われ、ハーバード大学医学部ブリガム・アンド・ウィメンズ病院麻酔科の研究員として招かれる。在籍中に、論文がネイチャー関連誌にも掲載される。日本に帰国後は、医学博士、理学療法士、カウンセラーとして運動、睡眠、痛みなどに対し、多方面からの知識でアプローチしている。現在は、チャレンジ、感動、旅を通して「多様な脳の共存、共感、共鳴を通して個々の意識と集合意識の成長」をテーマに研究活動を展開し、それらを通して社会に貢献していくコミュニティIBTA(Impact your Brain and Tuning them All)実現のための活動のほか、脳の研究とハーバードでの経験から得た、固定概念を覆して生き方を変えるためのメソッドをオンラインサロンで伝えている。

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