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E8系のデビューと福島駅の大改造で山形新幹線はどう変わる?

2023.03.14

E8系の実車を見る!

E8系は7両編成で、グリーン車と普通車の2クラスで構成されている。エクステリアデザインは現在活躍中のE3系1000、2000番代の「つばさ」を継承し、上部に「おしどりパープル」、車体色に「蔵王ビアンコ」、帯には「紅花イエロー」と山形由来の色調をまとう。先頭の「鼻」部分は9mで、アローラインとよばれる形状を持つ。

どことなくE6系のニュアンスを感じる先頭形状

降雪寒冷地帯を走るE8系だからこその機能として、台車(車輪)周りに「台車部着雪防止ヒータ」を装備。これにより、走行中に巻き上げた雪が車体に着雪しにくくなるようにしている。

ヒータ内蔵で着雪を防止する台車部分

車体が小さいため新幹線ホームではホームと車両の間に隙間ができる。そのため、ドア部にはステップがあり、自動的に展開される

車内はグリーン車、普通車ともに2+2のシート配列。今回グリーン車の車内は非公開だったので、普通車の車内を中心に紹介したい。

通路には山形を代表する最上川もモチーフとした柄を通し、歴代の新幹線でも特にビビットな印象を受けるシートモケットは、紅花などの色合いがモチーフになっている。全席にコンセントを完備し、コンセントも使いやすいひじ掛け下にあるのがうれしいポイントだ。

ビビットな印象の普通車

座席コンセントは全席完備

キャリーケースなどを置ける大型荷物スペースを車内に備える

また、少し前まではグリーン車向けの装備だった可動式のまくらを、E8系でも装備。最近のJR東日本系の新幹線ではすっかり定番の装備となった。

好みの位置に調節できる、可動式まくら

E8系の運転席。計器類は多くが液晶化されている

変わるぞ、山形新幹線!

E8系のほか、今、山形新幹線では大規模なプロジェクトが進行中。それが福島駅アプローチ線の新設工事だ。

実は山形新幹線「つばさ」は、東北新幹線のダイヤを決める上で非常に重要な列車となっている。

「つばさ」は多くの列車で東京~福島間で仙台行きの「やまびこ」と連結して運転されているが、上りの「つばさ」に「やまびこ」を連結する際、連結を行う福島駅の前後で東北新幹線の本線上を2度またぐ必要がある構造になっている。これが言葉で説明する以上に東北新幹線のダイヤ構成上の難関となっており、実際、時間のかかる「つばさ」と「やまびこ」の連結・解結作業中に本線上を高速でほかの新幹線が通過していくといった、非常に計算されたダイヤが構成されている。

これを解決するために、山形新幹線と東北新幹線がつながる「アプローチ線」をもう一本増設し、本線をまたがなくとも連結ができるように現在、改良工事が進行中だ。この新線は2026年度末より使用開始予定になっている。

E8系のデビューと福島駅の大改造で山形新幹線が変わる!!

取材・文/村上悠太

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