今やほとんどのスマートフォンに高性能カメラが搭載されている時代。一昔前のようにお出かけ時にはカメラを持ち歩かず、スマホ一台で日々の思い出を撮りためているという人も多いに違いない。
MMD研究所と日本フォトイメージング協会はこのほど共同で、予備調査にて全国の15歳~69歳の男女2,000人、本調査にてスマートフォンで月2~3回以上写真撮影をする全国の15歳~69歳の男女800人を対象に「2023年スマートフォンでの写真撮影、プリントに関するユーザー調査」を実施し、その結果を発表した。
写真撮影できる端末の所有、上位は「スマートフォン(Androidなど)」「スマートフォン(iPhone)」「コンパクトデジカメ」
全国の15歳~69歳の男女2,000人に写真撮影できる端末の所有について聞いたところ(複数回答可)、「スマートフォン(Androidなど)」が50.8%と最も多く、次いで「スマートフォン(iPhone)」が49.7%、「コンパクトデジタルカメラ」が34.7%となった。
続いて、週に1回以上の写真撮影について端末別に聞いたところ、「撮影する」と回答したのは、スマートフォン(iPhone)(n=993)が74.9%、スマートフォン(Androidなど)(n=1,015)が58.6%、タブレット(n=559)が38.3%となった。
スマートフォンで写真撮影したデータの保存、「スマートフォン本体」が88.8%、保存平均枚数は1411.8枚
スマートフォンで月2~3回以上写真撮影をしていると回答した1,470人を対象に、スマートフォンで撮影した写真や動画の保存方法について聞いたところ(複数回答可)、最も多かった回答は「スマートフォン本体」が88.8%と最も多く、次いで「クラウド」が33.9%、「microSDカード」が29.9%となった。
続いて、スマートフォンで撮影した写真や動画の保存枚数を聞いたところ、平均枚数が最も多かったのは「PC本体/外付けハードディスク」(n=418)が2308.3枚で最も多く、次いで「クラウド」(n=498)が2133.4枚、「スマートフォン本体」(n=1,306)が1411.8枚となった。
スマートフォンで撮影した写真、「プリント経験がある」は46.9%
スマートフォンで月2~3回以上写真撮影をしていると回答した1,470人を対象に、スマートフォンで撮影した写真について聞いたところ、「プリントしたことがある」が46.9%、「プリントしたことがない」が39.8%となった。2021年から比較しても「プリントしたことがある」は2021年(n=1,717)が48.6%、2022年(n=1,459)が48.5%と横ばいになった。
スマートフォンで撮影した写真のプリント経験があると回答した690人を対象に、スマートフォンで撮影した写真のプリント方法について聞いたところ(複数回答可)、「自宅のプリンター」が41.7%と最も多く、次いで「コンビニの複合機プリンター」が28.0%、「写真店・家電量販店などのセルフプリント機」が16.7%となった。
フォトブックの利用率は16.1%
スマートフォンで月2~3回以上写真撮影をする全国の15歳~69歳の男女800人を対象に、フォトブックについて聞いたところ、「利用したことがある」が16.1%、「利用したことがない」が83.9%となった。
続いて、フォトブックの購入意向を聞いたところ、35.9%が興味および購入意向を示していることがわかった。これを年代別で見ると、興味および購入意向が最も高かったのは30代(n=152)で43.4%、次いで60代(n=119)が40.3%、20代(n=123)が38.2%となった。
クラウド保存サービスの利用経験は48.3%、活用方法は「バックアップ用として保存」
スマートフォンで月2~3回以上写真撮影をする全国の15歳~69歳の男女800人に、写真や動画のクラウド保存サービスを利用したことがあるか聞いたところ、「利用したことがある」が48.3%、「利用したことがない」が51.8%となった。
続いて、写真や動画のクラウド保存サービスを1年以内に利用している270人を対象に、クラウドに保存した写真や動画の活用方法を聞いたところ(複数回答可)、「バックアップ用として保存している」が31.1%と最も多く、次いで「家族や友人・知人と画像を共有している」が16.7%、「プリントしている」が8.1%となった。
スマートフォンの容量オーバーを防ぐための写真や動画の整理経験は60.0%
スマートフォンで月2~3回以上写真撮影をする全国の15歳~69歳の男女800人を対象に、保存した写真や動画が増え、スマートフォンの内部容量が一杯になってしまうことを防ぐために写真や動画を整理しているかを聞いたところ、整理経験がある(「頻繁に整理している」と「たまに思いついた時に整理している」の合算割合)は60.0%となり、「整理しない」が40.0%となった。
次に、写真や動画を整理していると回答した480人を対象に、整理方法を聞いたところ(複数回答可)、「必要性が低くなったデータを削除する」が59.6%と最も多く、次いで「データ容量がたくさん収まる場所に移す」が35.6%、「似た画像の中から条件が良いデータのみ残す」が30.0%となった。
※本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合がある。
<調査概要>
「2023年スマートフォンでの写真撮影、プリントに関するユーザー調査」
調査期間:2023年2月2日~2月6日
有効回答:<予備調査>2,000人 ※人口構成比に合わせて回収 <本調査>800人
調査方法:インターネット調査
調査対象:<予備調査>全国の15歳~69歳の男女
<本調査>スマートフォンで月2~3回以上写真撮影をする全国の15歳~69歳の男女
設問数 :<予備調査>14問<本調査>18問
出典元:MMD研究所
構成/こじへい