DIME MAGAZINE
バレンタインのお返しの日として定着したホワイトデー。欧米ではあまり行われていませんが、アジアでは大人気で、特に中国では「白色情人節」として男性がプレゼントを贈る日として定着しているそうです。
アクセサリーなど他のプレゼントと違って、ワインは二人で同時に楽しめる上、飲めば必ず笑顔になる！今回は私、シニアソムリエのまみちゃんこと植田真未が、ホワイトデーをもっと楽しむワイン6本を厳選して紹介しましょう！美しいボトルはプレゼントにもピッタリです。
シチリアでは珍しいヴェルメンティーノ種100％！
爽やかな風を感じながら飲む幸せ
1. センティエロ・デル・ヴェント テッレ・シチリアーネ 2021（ 白ワイン）
生産地：イタリア／シチリア
生産者：ドゥーカ・ディ・サラパルータ
ぶどう品種:ヴェルメンティーノ100%
味わい:辛口
シチリアでは珍しいヴェルメンティーノ種100％のワイン。ミネラルと旨味たっぷりのサラパルータの新作ですドゥーカ・ディ・サラパルータは、1824年に創業した、シチリアの中でももっとも歴史がある造り手の一つです。
当時シチリアで隆盛を誇っていたサラパルータ公爵は、世界各国から訪れる大使や伯爵といった大切なゲストを丁寧にもてなすために、所有地で採れるブドウからワインを造り始めました。現在シチリア全土に畑を所有し、シチリアの多様な性格のブドウをそれぞれに最も適した土地で栽培しています。
センティエロ・デル・ヴェントはイタリア語で「風の通り道」。見つめ合うだけで、爽やかな風を感じる恋人たちには、ピッタリのワインです。柑橘や桃、白い花などのフルーティーで爽やかな香り。ミネラル感と程よい酸があり、同時になめらかな旨味や厚みを感じる新しい感覚の味わい。生の魚介はもちろん、幅広いお料理に合わせられそうな美味しいワインです。
まみちゃんワインワンポイント講座
ブドウの品種のヴェルメンティーノって何？
ワインの味わいはデリケート。産地、気候、土壌、天候、そして、造り手など、いろいろな条件で味わいが変化するだけでなく、全く同じワインなのに年が違うと味が違うなど、「ワインはわからない！」 と言われてしまいそう・・・・・・。ですが、ブドウの品種を覚えると、味の違いを（感覚的に記憶の中で）整理できると思います。それぞれの品種を味わってみて、自分の好みの品種を見つけることで、ワインがもっと好きに、もっと楽しくなるでしょう。
今回紹介したセンティエロ・デル・ヴェント テッレ・シチリアーネはヴェルメンティーノという白ワインの品種です。イタリアのサルディーニャ島で有名ですが、ほかにもピエモンテ州、トスカーナ州、リグーリア州、フランスのラングドック・ルーションなどでも栽培されています。
名前の由来は諸説ありますが、今のところ「細く若いしなやかな小枝」という意味の「Vermene ヴェルメーネ」に由来しているという説が有力です。
ヴェルメンティーノの特徴は何といっても香りのよさ！ レモンやグレープフルーツなどの生き生きとした柑橘系のフレッシュ感が、うれしくなっちゃうはず！ また、ワインによってはハーブとか、桃の甘い香りとか、グレープフルーツのほろ苦さとか、少しずつ異なる可愛い個性があります。豊かな香りとともに、味わいも素晴らしく、さわやかで、フルーティー、楽しい味わいです。
カジュアルな雰囲気のワインなので、お花見やバーベキューにはピッタリ！レモンのニュアンスがあるので、マリネやカルパッチョ、レモンを添えた揚げ物などと一緒に食べて飲みたいなあ、書いているうちにお腹が空いちゃった～＾0＾
自然の循環にまかせたビオロジック農法でていねいに育成
身体にしみわたる晴れやかで清々しいボルドー・ブラン！
2. シャトー・ムーラン・ド・ペイロナン 2021（白ワイン）
生産地：フランス/ボルドー
オーナー:ヴェロニク＆フランク・テラル
ぶどう品種:ソーヴィニヨン・ブラン45%、セミヨン40%、ソーヴィニヨン・グリ15%
味わい：辛口
アントル・ドゥ・メールは「二つの海（河）の間」という名の通り、ガロンヌ河とドルドーニュ河に挟まれた広大な三角州でリーズナブルで良質な白ワインの産地として有名です。シャトー・ムーラン・ ド・ペイロナンは、そのアントル・ドゥ・メールの北東部プジョルのコミューンにあります。
1976年から、ラングドック地方の樽業者であり、有機農法を追求したワイン造りを行うことでも知られていたクロード・ジュグラ氏が購入し、ビオロジック農法を実践していたシャトーです。
その後2006年に、農業学校からワインの製造・販売の国家資格取得まで一緒に励んだヴェロニクとフランクのカップルが25歳という若さで購入します。二人はジュグラ氏の意志を引き継ぎ、ビオロジック農法を継続し、2019年にはデメテールの認証を取得しています。
白桃や黄桃のフルーティーな香りと柑橘系のフレッシュで爽やかな香りが広がる、伝統と革新のボルドー白ワイン。ヴェロニク＆フランクのワインに込められた愛を感じられる味と香りは、まさにホワイトデーのワインにピッタリ。
サリーチェ・サレンティーノD.O.Cの誕生に貢献したプーリア州最古のワイナリー
イタリアで初めて瓶詰したロゼワイン！
3. ファイヴ・ローゼズ 2019（ロゼワイン）
生産地：イタリア/プーリア
生産者：レオーネ・デ・カストリス
ぶどう品種:ネグロアマ－ロ90%、マルヴァジア・ネーラ10％
味わい：辛口
レオーネ・デ・カストリスは1665年、サレント半島の小さな村サリーチェ・サレンティーノに設立された、プーリア州で最も古いワイナリーです。19世紀には既に自社ブランドでのボトリングやヨーロッパ各国への輸出も開始しています。
1945年に誕生したファイブ・ローゼズは、イタリアで最初にボトリングされたロゼワインとして世界中に知れわたり、レオーネ・デ・カストリス社で最も重要なワインになったと言われています。
チェリーやストロベリーのチャーミングな香り。フレッシュながらもなめらかで心地よい後味が続いて、爽やかな初春の夜に、ピッタリの味わい。まさに恋人たちにふさわしいワインです。
★2019年ヴィンテージ 「ワイン・エンスージアスト」91点
ロバートパーカー高得点を連発！日本限定！
満開の桜の花が咲き誇る、果実の凝縮感とエレガンスさ
4. ファン・ヒル クアトロ・メセス サクラ・ラベル 2021（赤ワイン）
生産地：スペイン/フミーリャ
生産者：ファン・ヒル
ぶどう品種：モナストレル100％
味わい:ミディアム～フルボディ
ファン・ヒルは、1916年にフアン・ヒル・ヒメネスによって設立され、4世代に渡ってワインを造り続けるフミーリャを代表する生産者。四代目当主のミゲル・ヒルはフミーリャの伝統を守る昔ながらのワインメーカーである一方、現代スペインワインの立役者です。
3人の男が集まり、スペイン最高峰のワインを目指した壮大なプロジェクト、「エル・ニド」。ミゲル・ヒルはその一人で、完成したファーストヴィンテージの2002年は、世界的ワイン評価誌にて初登場96点を叩き出し、続く2003年も97点、そして2004年も99点を獲得し、見事フミーリャのポテンシャルとモナストレル種本来の質の高さを世界に知らしめた実績をもっています。
ファンヒルのクアロトメセスは、バリック4ヶ月熟成なので、その名も“4 Meses(＝4ヶ月）“。色の濃いチェリーやプラムのジャムに黒系スパイスやスモークのニュアンス。滑らかな完熟果実が感じられ、細かなタンニンとオークのニュアンスの骨格が味わいをしっかりと支えています。
濃厚でジューシーな春らしい味わい。桜ラベルは日本限定発売で、本当に素敵なデザイン。ホワイトデーだけでなく、桜の季節のプレゼントとしても最適です。
南アフリカ史上最速で数々のタイトルを獲得！
南アフリカが世界に誇るスーパーブランド！
5. クルーフ・ストリート スワートランド ルージュ 2020（赤ワイン）
生産地：南アフリカ/ウエスタンケープ
生産者：マリヌー
ぶどう品種:シラー 69%、ティンタ・バロッカ 15%、グルナッシュ 11%、サンソー 4%、
カリニャン 1%
味わい:ミディアムボディ
マリヌーは、醸造家のマリヌー夫妻（クリス＆アンドレア）がスワートランド地方にあるリーベック・カスティール村近くに2007年に設立したブティックワイナリー（経営規模の比較的小さいワイナリーのこと）。2020年までにプラッターズ南アフリカワインガイドで30回もの5つ星評価を受賞。さらに4回のプラッターズ・ワイナリー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、ごく短期間のうちに国内外で南アフリカで最も有名なワインブランドの1つとして地位を確立し、歴史を塗り替えました。
クルーフ・ストリート・スワートランド・ルージュは、ブラックチェリー、カシス、プラム、ザクロ等の豊富な果実味やスミレ、黒コショウ、シナモンなどのエキゾチックなニュアンスがあります。
繊細で滑らかな味わいと共に酸味との秀逸なバランスを見せ、長く続く余韻が楽しめる一本となっています。
★2020年ヴィンテージ「ティム・アトキン」92点
伝統と革新の見事なバランス！
昭和の文豪、檀一雄さんも愛飲したダンワイン
6. キンタ・ドス・ロケス ドゥアス・カスタス レッド 2018（赤ワイン）
生産地：ポルトガル/ダン
生産者：キンタ・ドス・ロケス
ぶどう品種:トウリガ・ナショナル50%、アルフロシェイロ50%
味わい：フルボディ
キンタ・ドス・ロケスはダン地方の中心部ネラスの北東に位置し、エストレラ山脈の南斜面に40haの葡萄園を所有するワイナリー。ダン地方は、昭和の文豪、壇一雄氏が氏の姓と同じ発音のダンワインを愛飲されたことでも有名です。
前当主オリビエラ氏は、ダンの多くの生産者が品質よりも収穫量を優先する中、ポルトガルを代表する品種ながら収量が少ないトウリガ・ナショナルを全畑の40％まで植え替えました。そしてトウリガ・ナショナルのみで造られた、トウリガ・ナショナル1996年がワイン＆スピリッツ誌99年6月号の「ポルトガル・ヴァラエタルワイン特集」で全出品アイテムの中の最高点（94ポイント）を獲得！その後も世界のコンクールで数々の賞を受賞し、キンタ・ドス・ロケスのワインはさらなる躍進を続けています。
キンタ・ドス・ロケス・ドゥアス・カスタスは、代表品種トウリガ・ナショナルにアルフロシェイロの2ブドウ品種（ドゥアス・カスタス）をブレンドすることによって、典型的なダン地方の味わいを表現した赤ワインなのです。
トウリガ・ナショナルの花のようなアロマとワインの骨格、アルフロシェイロのベリー系の果実味が見事に一体となり、アロマティックであるけれども強すぎず、フレッシュでシルキーな舌触りの清涼感のあるワインに仕上がっています。
以上がまみちゃんお薦めの厳選6本です。価格はお店によっても異なりますが、ワインデマミでは6本をセットで ￥15000(税込み・送料別)で販売しています。世界中の恋人たちの幸せを願いつつ、乾杯！
Wine des Mami（ワインデマミ）代表取締役 植田真未
平成30年度 優良経営食料品小売店等表彰事業最優秀賞 農林水産大臣賞 受賞 (茨城県初、ワインショップとして日本唯一)
日本ソムリエ協会前茨城支部長、日本ソムリエ協会認定シニアソムリエ、ワインインストラクター、利き酒師、マスター・オブ・チーズ、パーティーコーディネーター、インターナショナルバーテンダーの資格を取得。WebやFacebookなどでワインを楽しむイベントなどを随時開催中。
Wine des Mami（ワインデマミ）オフィシャルサイト
所在地： 〒310-0912 茨城県水戸市見川2丁目49−2
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