タイの大手ホテル・不動産開発会社であるデュシット・インターナショナルは、2023年6月と9月に同グループにとって日本初出店となる2軒のホテル、デュシタニ京都とASAI京都四条を開業する。
これに先立ち、タイの優雅なホスピタリティを日本国内で初めて体験できる2軒のホテルの概要が公開された。
デュシタニ京都〜フラッグシップブランドを冠したラグジュアリータイプのホテル
2023年9月にオープン予定のデュシタニ京都は、同グループのフラッグシップ・ブランドである「デュシタニ」の名前を冠したラグジュアリー・タイプのホテルだ。
デュシタニ京都 ロビーイメージ画像
ロケーション
京都駅からわずか850mという、ユネスコ世界文化遺産に指定されている西本願寺をはじめとする市内の主要観光スポットへのアクセスも便利な京都市下京区に誕生する。
所在地は京都市下京区西洞院通花屋町下る西洞院町466番、東中筋通花屋町下る柳町330番。
建築・デザイン
細やかな日本の建築文化と優雅なタイネス(タイらしさ)が織り交ざり、まったく新しい視点から解釈された空間を創出。
タイのアユタヤと京都という二つの古都の建築要素から発想を得て、壮大な仏塔チェディと五重塔の屋根の特徴である曲線を組み合わせている。
モダンなタッチをもつこの曲線は、ホテルの至るところで個性的なデザインとして表現され、ホテルのすべての場所で宿泊客が空間を楽しみながら居心地よく過ごせるよう、考え尽くされているという。
147室の居心地の良さを約束する優雅なゲストルーム
4階建ての館内には、147室の居心地の良さを約束する優雅なゲストルーム、デュシタニブランドを象徴する洗練されたロビーラウンジ、外界を隔て四季を感じる安らぎある中庭などで構成される。
古代タイの健康療法と日本のホリスティックなアプローチを組み合わせたスパトリートメントを含む「デバラナウェルネス」では心と身体両面の安らぎ、幸福感の向上が期待できる。
ミシュ ランで一つ星を獲得したシェフが監修するタイ料理レストラン
タイ料理レストラン「Ayatana」(イメージ)
鉄板焼きレストランの「紅葉(こうよう)」、地下のバー「Den Kyoto(デン・キョー ト)」、豪奢なティーサロンに加え、ホテルのシグネチャー・レストランの役割を果たすのが、 タイ料理レストランの「Ayatana(アヤタナ)」だ。
そして同レストランを監修するのが、ミシュ ラン・ガイドブックで複数年にわたり一つ星を獲得したバンコクのタイ・レストラン「Bo.Lan (ボー・ラン)」のシェフ、ドゥアンポーン・ソンヴィサヴァ氏とディラン・ジョーンズ氏。
「Ayatana」では、永らく途絶えていた正真のタイ伝統料理を、金継ぎのデザインから発想されたエレガントな空間で楽しめる。「Kati」は京都初のタイデザートのアトリエとしてココナッツベースのスイーツが提供される。
ASAI 京都四条〜「地元の人と共に生きる」というタイ語に由来
一方、2023年6月にデュシタニ京都に先行して「ASAI(アサイ)」=「(タイ語で)地元の人と共に生きる」、という名のホテル、ASAI京都四条が誕生する。
ASAI 京都四条 ロビーイメージ画像
こちらは探究心旺盛な世代がまるで地元の人のように過ごすホテルを目指し、「BE A LOCAL EVERYWHERE.」というコンセプトで作られたライフスタイルホテルだ。
ロケーション
四条烏丸に位置し、「京の台所」とも称される錦市場からも至近距離となっている。所在地は京都市四条烏丸付近。
機能性を重視した計114の客室
上質なベッドや水圧がパワフルなシャワーなど、機能性を重視した計114の客室は、 灯篭をイメージしたライティング、石製のカウンターや壁のタイルなど、京都の町で見かける色彩を取り入れたデザインに、日本らしさを感じられるはず。
また、ASAI京都四条の軸のひとつが「Eat(食べる)/Work(学ぶ)/Play(遊ぶ)エリア」と呼ばれる共有の広場。京都のテイストが現代的にデザインされた広いスペースには地元コミュニティの人々も集い、ゲストはまるで行きつけの場所のように過ごし、地元の人々と交流すること ができる。
タイのストリートフードの発信地が誕生
「ソイ・ガング」は京都に出現した小さなバンコクであり、京都四条におけるタイのストリートフードの発信地。「タイのストリートフードを京都で味わう」をコンセプトに掲げ、タイ本社のフード部門とのコラボレーションで、カレーを中心に気軽なストリートフー ドの品々を新鮮で質の高い材料で提供する。
地元のレストランやシェフとの定期的なコラボレーションや、サステイナブルな地産地消の考え方に基づいた素材調達もこのレストランの特徴だ。
関連情報
https://www.dusit.com/ja/
構成/清水眞希