無印良品を展開する良品計画は、生育が早く環境負荷が少ない素材である竹を使った収納用品10種類、収納家具5種類を開発。全国の無印良品、ネットストアで発売を開始した。
無印良品の商品づくりに適した竹素材
無印良品は1980年の誕生以来、「素材の選択」「工程の点検」「包装の簡略化」を掲げて商品を展開している。
なかでも竹は、植物の中でも生長が非常に早い資源であり、短期間で多くのバイオマスを生産。CO2を吸収して酸素を放出することも可能で、地球温暖化防止の観点から注目されている。
併せて丈夫でしなやかな特性は収納用品や収納家具の素材としても適している。
収納用品は7種をラインアップ
新商品「重なる竹材整理ボックス」3種と、リニューアル商品「重なる竹材長方形ボックス」7種を発売。
整理ボックスは片手で持てるサイズのため、持ち運びできる小物入れとして便利だ。一方、長方形ボックスは、無印良品のモジュール(標準寸法)にあったサイズで作られているため、スタッキングシェルフなど、同社の収納家具に収まる。
また、フタも販売しているため、積み重ねて収納することも可能だ。
収納家具はタオルハンガーとラック4種を発売
タオルハンガーとラック4種を発売。竹は繊維質でしなりに強く細い材でも強度があるので、竹材を使った家具や収納は、軽く、移動も容易。
柔らかな質感と天然素材ならではの風合いがあることから、リビングやダイニングなど暮らしの中で見える場所で使いやすく、経年変化を楽しめる。
フリーラックやコーナーラックは、コンパクトなサイズで、部屋の小さなスペースに置いて、収納スペースを創出。同社によれば「包装の簡略化」という観点から簡易包装化することで持ち帰りもしやすくなったという。
同社では竹素材の特徴を生かして、今年の夏にはさらに、「幅が変えられる室内ハンガー」、「折りたためるスツール」、「踏み台」を発売する予定。
「今後もリサイクル素材や代替素材を活用した商品を順次拡大、移行を推進していきます」とコメントしている。
商品ラインアップ
関連情報
http://ryohin-keikaku.jp/
構成/清水眞希