マーケティング「施策」を考えるうえで、「戦略」のフェーズで頭を抱えるBtoB企業のマーケティング担当者は多い。戦略をおろそかにして、安易にマーケティングの施策に取り掛かってしまうと成果が上がらないことも。
そこでイノーバは、BtoB企業のマーケティング担当者119名に、BtoB企業におけるマーケティング戦略のレベル調査を実施した。
BtoB企業のマーケティング体制、77.3%が「内製」。担当者が不十分だと感じる点は?
「Q1.あなたのお勤め先では、どのような体制でマーケティングを行っていますか」(n=119)と質問したところ、「内製している」が77.3%、「外注している」が16.0%という結果に。
次に「Q2.あなたのお勤め先では、マーケティング施策を十分に行えていると思いますか」(n=119)と質問したところ、「あまりそう思わない」が31.1%、「全くそう思わない」が19.3%という回答となった。
「Q3.あなたのお勤め先では、マーケティングの戦略設計を十分に行えていると思いますか」(n=119)と質問したところ、「あまりそう思わない」が32.8%、「全くそう思わない」が23.5%であった。
STP分析のレベルと課題
「誰に」「何を」「どのように」売るかというマーケティング戦略の基礎であるSTP分析。STP分析とは、Segmentation(市場分割)、Targeting(ターゲットの選定)、Positioning(差別化)の3つの頭文字をとった分析手法のこと。
「Q4.あなたのお勤め先では、どのようなレベルで「STP分析」ができていますか」(n=119)と質問したところ、「レベル3|フレームワークに沿った定義付けはできているが、積極的な活用に至っていない」が24.4%、「レベル2|なんとなくの分析しかできておらず、信頼性に欠けている」が31.1%という回答という結果に。
課題は「根拠に基づいた分析ができていない」が50.0%で最多
Q4で「レベル1・レベル2・レベル3」と回答した人に、「Q5.STP分析を行う上で、課題となっていることを教えてください。(複数回答)」(n=76)と質問したところ、「根拠に基づいた分析ができていない」が50.0%、「それぞれの指標を連動させられていない」が36.8%、「効果的な活用の仕方がわからない」が31.6%という回答となった。