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説明できる?今さら聞けないヘッジファンドと投資信託の違い

2023.03.12

投資活動をする際、リスクをいかに排除できるかが成功のポイントの一つ。投資リスクを低減するための方法はさまざまだが、中でも投資業界の中で頻繁に用いられる手法がヘッジファンドだ。そこで本記事では、ヘッジファンドとは何かをはじめ、ヘッジファンドにおける代表的な投資戦略についても解説する。

 ヘッジファンドとは

ヘッジファンドは投資手法の一つ。はじめに、ヘッジファンドの詳しい投資手法や、混同しやすい投資信託との違いについて理解を深めていこう。

いかなる相場でも利益を追求するファンド

投資に成功するためには、いかに相場を読んで最適な商品に投資できるかが重要なポイント。相場を適切に把握できれば、大きな利益を上げるチャンスがあるものの、未来の相場を予測するのはそう簡単なことではない。

例えば、株式市場に投資する場合、株価の上昇に比例して利益が発生するように投資していても、当然株価は常に上昇し続けるとは限らないため、損失が発生するリスクがある。そこで、株価が上がっても下がっても利益を出せるように投資し、相場の上昇局面、下降局面の両方で利益を得られるようにするのがヘッジファンドだ。

投資信託との違いは?

ヘッジファンドと似た投資の方法として、投資信託がある。しかし、ヘッジファンドと投資信託は似て非なるものと言える。

まず一番大きな違いとして募集形態が挙げられる。投資信託は誰でも銀行や証券会社を通じて契約できる公募である一方で、ヘッジファンドはファンドと直接契約をする私募となる。ヘッジファンドの対象投資者は、富裕層の個人投資家や機関投資家であり、限られた人しか運用が行えないのが特徴だ。

また、投資戦略面においては、投資信託が投資方法に関する規制が厳しく、相場に合わせた柔軟な投資が行いづらいのに対して、ヘッジファンドはさまざまな手法を使いながら運用ができ、投資の自由度が高い点も両者の大きな違いとして挙げられる。

ヘッジファンドが利益を生み出す仕組み

ヘッジファンドと一口に言っても、具体的な運用方法にはさまざまな種類が存在する。ここからは代表的な4つの投資戦略と、それぞれの戦略内容を詳しく紹介する。

株式ロング・ショート戦略

株式ロング・ショート戦略とは、株式を対象として投資する際に、株式の買い(ロング)と株式の売り(ショート)を同時に進める手法だ。投資の世界では両建てなどの手法もあるが、株式ロング・ショート戦略の場合は相場を見ながら買いと売りのバランスを調整して利益を追求する。例えば、株価の上昇が見込まれる相場の場合は買いを優勢にして、逆に下落が見込まれる場合は売りを優勢に投資を行う。

イベント・ドリブン

イベント・ドリブンは、投資先の企業に関連して発生するイベントに着目した戦略だ。一般的に、上場企業において以下のようなイベントが発生する場合に株価の変動が見られる。

  • 債券交換
  • 証券発行
  • 合併
  • リストラ
  • 事業縮小
  • 公開買付

ポジティブな出来事が発生した場合は株価は上昇し、反対にネガティブな出来事が起こった場合は株価が下落する。この特性を狙って投資するのがイベント・ドリブンだ。

グローバルマクロ戦略

グローバルマクロ戦略は、経済指標などを参考にしながらマクロ経済の動向を予測し、為替や株式など世界中のあらゆる商品をターゲットにて投資を行う戦略。また、ロングとショートを織り交ぜて投資するのも大きな特徴の一つだ。マクロな観点で相場を注視し、トレンド反転を見逃さず投資することで利益を得ることが可能となる。

マネージド・フューチャーズ戦略

マネージド・フューチャーズ戦略とは、世界中に存在するさまざまな先物やオプションを投資対象としながら、相場の上昇や下降の両局面で利益を上げる方法だ。レバレッジを利かせて投資するのが一般的であることから、ハイリスクハイリターンな戦略とも言える。また、コンピュータやAIが自動で取引を行うアルゴリズム取引にも向いた手法としても有名だ。

ヘッジファンドへ投資するメリット・デメリット

ヘッジファンドへ投資する場合、メリットとデメリットがある。最後に、ヘッジファンドの主なメリットとデメリットについて解説する。

メリット

ヘッジファンドへの投資では、どのような相場の流れになっても利益を追求できる。また、投資先を分散させる戦略も多く、もし大きな相場変動が発生しても資金を大きく減らすことなく投資できる可能性が高い。また、実際の運用はプロのファンドマネージャーに任せるのが一般的であるため、資金さえあれば初心者でも始めやすい点もメリットの一つ。

デメリット

ヘッジファンドでは1,000万円以上の投資資金が必要となるケースが多く、誰でも気軽に始められる投資ではない。さらに、基本的に長期投資を行うことが前提とされていることから、解約のタイミングが限られており、利益が生じた場合も好きなタイミングですぐに換金はできない。また、どの投資方法にも該当するデメリットではあるが、ヘッジファンドもリスクを抑えた投資法であるとはいえ、元本割れが発生するリスクがゼロではないため注意が必要だ。

※データは2023年2月下旬時点のもの。

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

※製品およびサービスのご利用はあくまで自己責任にてお願いします。

文/編集部

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