大阪商工会議所は、2025年に開催される大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン内に設けられる「展示・出展ゾーン」において、プロダクトやサービスの披露を希望する中小企業やスタートアップの募集を開始した。
メインテーマは、「ウェルネスを実現するテクノロジーと空間」。健康課題を解決するためのセンシング・テクノロジーや、得られたデータを解析するアルゴリズム、個別化されたヘルスケアサービスなど、オフィスをはじめとする空間へと実装することを目指すプロジェクトのエントリーを受け付ける。期限は5月31日(水)まで。
大阪万博から10年後の2035年をイメージした未来のウェルネス
大阪商工会議所では、ヘルスケアとメディカルがシームレスにつながり、ウェルネスの実現につながる疾病管理や心身の健康増進、美容等の要素が、日常生活の中に溶け込んでいく「未来のウェルネス」の実現を目指しているという。
こうした取り組みの一歩として、多くの人が1日の大半を過ごしている「オフィス」を具体的な場面に設定。プロダクト/サービスを展示する企画を実施。
大阪・関西万博から10年後の2035年をイメージして、「未来のウェルネス」を実現するための取り組みを進めていく。
「ココロとアタマの健康を目指したオフィス」を設定した展示イメージ
本テーマでの大阪商工会議所の出展期間は、会期全26週間のうちの2週間で、1週間ごとにサブテーマとして「カラダの健康と美容を実現するオフィス」「ココロとアタマの健康を目指したオフィス」を設定し、展示を入れ替えていく。
展示・出展ゾーン内には、オフィスとその周辺空間を再現。出勤から、集中して行う業務、ランチ、休憩(トイレや仮眠等)、ミーティング、終業後の活動(レクリエーションや遠隔診療を含む)等の一日の流れを追体験できる展示を行なう。
対象となる健康課題群
世界中の多くの国では、健康や美容への意識が高まり、急速な高齢化の進展、メンタルヘルスケアニーズの増大等、ウェルネスを実現するために取り組まなければならない課題が次々と明らかになってきている。そこで本企画では、下記の課題群に対する解決策を募集する。
カラダ健康との美容を実現するオフィス
身体機能低下、フェムケア、栄養・体調管理、疾病検知・管理、機能障害、美容・アンチエイジング ほか
ココロとアタマの健康を目指したオフィス
精神的安定、不快感軽減、機能障害、認知機能・集中力低下 ほか
エントリー期間
エントリーは、万博出展への意思表明として必要な一次エントリーと、出展する権利を獲得するための出展者選考エントリーの2段階に分けて実施される。
一次エントリーの締め切り後には、簡単なスクリーニングを経て、出展や事業化のパートナーを探索するネットワーキング(2023年6月頃開催予定)を開き、プロジェクトの解像度を高める機会を設定。その後、展示出展者の選考へと進んでいただくための出展者選考エントリーへと進む。
・一次エントリー 5月31日(水)17:00まで
・出展者選考エントリー 2023年8月17日(木)〜 10月13日(金)17:00
関連情報
https://www.osaka.cci.or.jp/expo2025_osaka_pavilion/
構成/清水眞希
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構成/DIME編集部