厚生労働省が昨年8月に発表した「令和4年度 離婚に関する統計」によれば、1年間で最も離婚件数が多い月は3月だという。新年度の始まりを前に、関係を清算したいと考える夫婦が多いのだろうか。
そんな離婚件数最多月の3月を迎えたということで、serendipityはこのほど、25歳以上50歳未満の離死別経験のない既婚者または離婚経験者全国1,204人を対象に「離婚と家庭環境」について調査し、その結果を発表した。
離婚経験者の半数以上が「未成年期の家庭環境に不満」!
離婚経験者に「結婚何年目で離婚したか?」と尋ねたところ、最多は「1年未満」(21.8%)で、以下「3年以上5年未満」(21.2%)、「5年以上10年未満」(20.7%)、「1年以上3年未満」(18.4%)、「10年以上」(17.9%)と続いた。
今度は、離死別経験のない既婚者に「結婚何年目か?」と尋ねたところ、最多は「10年以上」(47.1%)で、「5年以上10年未満」(24.5%)、「3年以上5年以上10年未満」(14.5%)、「3年未満」(13.9%)と続いた。
離婚経験者と離死別経験のない3年以上の既婚者(以下、「未経験者」)それぞれに「未成年の頃、家庭環境について不満や問題を感じていたか?」と尋ねた。
離婚経験者の「あてはまる」(29.6%)と「ややあてはまる」(26.3%)は半数以上(55.9%)もいたのに対し、未経験者の「あてはまる」(14.0%)と「ややあてはまる」(18.3%)は32.3%で3人に1人程度となり、離婚経験者は未経験者よりも約1.7倍家庭環境に恵まれていなかった傾向にあることがわかった。
続いて、「未成年の頃、両親はどのような関係だったのか?」それぞれに尋ねた。離婚経験者、未経験者ともに「夫婦仲は良好」が最多となったが、離婚経験者が38.5%だったのに対し、未経験者は56.5%と約1.5倍の差があった。それ以外の良好ではない両親の夫婦関係についても、殆どは離婚経験者の方が多い結果となった。
最後に、離婚経験者に「離婚の原因は何か?」と尋ねたところ、最多は「性格の不一致」(45.3%)となり、以下「金銭的な問題(働かない・浪費・借金・生活費を渡さないなど)」(25.1%)、「相手の異性関係」(16.2%)、「家庭をかえりみない」(15.1%)、「精神的虐待(小言・嫌味・皮肉・モラハラなど)」(14.5%)と続いた。
<調査概要>
調査期間:2023年1月23日
調査手法:インターネット調査
調査対象:25歳以上50歳未満の離死別経験のない既婚者または離婚経験者(男女)全国
有効回答者数:1,204人
調査機関:Freeasy
出典元:合同会社serendipity 調べ
構成/こじへい