タイ内外からの客でごった返す「ジャパン・エキスポ・タイランド」会場。物販ゾーンも大人気だ。
2023年2月3~5日にタイの首都バンコクで開催された「ジャパン・エキスポ・タイランド」。大型ショッピングモールのセントラルワールドの屋内外が全面活用され、会期中に約60万人を動員。アジアで最大級の日本関連イベントです。一体、どうやってこんな大きな規模まで拡大したのか秘密に迫りました。
ステージ、屋台、PRブース。日本がタイへやって来る!
モールの屋内外にステージやゾーンを設置。
会場では4つのステージでショーが同時進行。J-POPや演歌、伝統音楽が披露されていました。それらのステージの間には焼き鳥やお好み焼きを販売するブースが集い、まるでお祭りの縁日のよう。
モールの屋内では日本の各自治体や企業が日本への旅行をPRをするゾーン、伝統文化を紹介するゾーン、ファッションや小物を紹介するゾーン、日本への留学相談をするゾーンなど17ものカテゴリーに分けて日本を紹介。
日本観光関連ブースも大人気。
またタイでも大人気のコスプレイヤーたちが集まり、それぞれのご自慢のポーズや衣装でキメています。
このイベントのキャッチフレーズは「Japan is coming to Thailand(日本がタイへやって来る)」。そのフレーズ通り、日本のすべてを体感できるのです。
動員数60万人の大イベント。日本の官民あげての取り組みと思われるかもしれませんが、じつはイベントの生みの親は一人のタイ人。現在もこのイベントを主催する会社「G-YU CREATIVE」のCEOのユパレット・エトラパカルさんです。彼女と日本の出会いは幼い頃にさかのぼります。
「私たちの世代のタイ人は日本の物に囲まれて育ってきたんです。日用品から自動車まで日本製だし、週末はTVで日本製アニメが放送されるのみんなワクワクしながら観てました。戦隊物が大人気でレッドとかピンクとか役を振って友達と遊んでいました(笑)」
子どものころから「日本大好きっ子」だったというユパレットさん。インタビューで熱い想いを語ってくれた。
大の日本好きの両親に連れられて、ユパレットさんは日本にたびたび旅行へ出かけました。中でも記憶に残っているのが「つくば万博」。
「TV番組で登場するようなロボットが実際に動いているんです!日本のテクノロジーって本当にスゴイなあと驚きました」