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3月8日は「サバの日」旬の時期から正しい調理法まで意外と知らないサバの豆知識

2023.03.05

サバは旬の時期に正しい調理法で食べると、おいしい魚です。焼き魚だけでなく、鯖すし・シメサバ・煮魚でもおいしく食べられ、缶詰や干物などの加工品としても販売されています。サバの日の由来や、知っているようで知らないサバに関する豆知識をチェックしましょう。

サバの日とは?

サバは日本人にとって身近な魚であり、年間を通してスーパーや鮮魚店などで販売されています。塩焼きや煮魚などの調理法で、日常的に食べている人は多いはずです。3月8日に設定されているサバの日について、詳しく見ていきましょう。

株式会社鯖やが制定

サバの日は、サバの加工販売業『鯖や』(大阪府豊中市)によって制定されました。3月8日の理由は『3(さ)』『8(ば)』の語呂合わせに由来し、『鯖すしの日』『サヴァ缶の日』も3月8日です。

例年、サバにまつわるイベントの開催や、情報の発信が行われています。例えば2022年のサバの日には、インターネットのハッシュタグを利用した、『3,800人でサバを食べようキャンペーン』が開催されました。

鯖やグループは、サバ料理の専門店を日本各地に展開しているほか、サバの養殖も手掛けています。

サヴァ缶は、東日本大震災で被災した三陸地方で誕生したオリジナルブランドの加工品です。国産サバの身をオリーブオイル漬けにしたものやスパイスをきかせたものなど、洋風缶詰として、これまでにない味わいを楽しめるとあって注目されています。

参考:鯖や

参考:サヴァ缶 | 岩手県産株式会社

鯖街道の日も

鯖街道は福井県の若狭と京都を結ぶ、複数の街道の総称です。都に豊富な海産物を届けるためのルートとして、中世から利用されてきたという歴史を持ちます。街道沿いには多くの宿場町が作られ、発展してきました。

サバの日と直接的な関係はないですが、鯖街道でも食文化を楽しむためのイベントが開催されています。2023年も『鯖街道の日プロジェクト』として、スタンプラリーや特産品販売などのイベントを3月11日(土曜日)〜3月19日(日曜日)に開催予定です。

参考:鯖街道の日プロジェクト/輝きと優しさに出会えるまち 若狭町

実は知らない?サバの種類

一口にサバといっても、さまざまな種類があります。日本で食べられている代表的な種類を知り、サバに対する知識を深めましょう。

マサバ

マサバは日本でよく知られているサバの一つで、ゴマサバに比べて平べったい体をしているのが特徴です。秋が旬とされ、成熟したものは脂が乗っておいしくなります。

ホンサバやヒラサバの名称でも知られ、各地の水揚げ地でシメサバ・缶詰・塩サバなどに加工され、食卓に上ってきた歴史を持つ、日本人にとって身近な魚です。

生息地によって太平洋系群と対馬暖流系群に分けられ、日本では太平洋系群に分類されるものを中心に漁獲し、さまざまな食品に加工しています。

ゴマサバ

名前の通り、腹の部分にゴマを散らしたような斑点があるサバです。マサバはお腹に模様がないので、簡単に見分けられます。マサバに比べ、体が丸みを帯びているため丸サバの別名でも知られています。

こちらも日本でよく知られているサバの一つで、マサバに比べて脂肪分が少なく、加工品にはあまり向いていません。

年間を通して流通量が安定しており1年中手に入りますが、マサバがおいしい時期を避けて漁獲される場合が多く、旬は夏とされます。

タイセイヨウサバ

タイセウヨウサバは、主にノルウェーやアイスランドから輸入されるサバで、日本各地のスーパーで手に入ります。見た目はマサバに似ていますが、頭部がよりシャープな形状をしていて、背中の模様がストライプに近いのが特徴です。

脂が多くうまみが濃いので、流通量が安定しないマサバに代わって、焼きサバや鯖すしなどに加工されてきました。

ただし、脂肪分が多いため、缶詰として長期保存すると見た目や風味が変わりやすく、水煮缶には向かないとされています。

サバのおいしい焼き方と注意点

塩サバを焼く

(出典) photo-ac.com

サバにはさまざまな調理法がありますが、脂の乗った塩焼きは格別な味わいです。おいしい焼き方や、食べる際の注意点を確認しましょう。

おいしく焼くための一工夫

サバは魚焼きグリルはもちろん、フライパンでもおいしく焼けます。皮のパリッとした食感を保つには皮目に切り込みを入れ、焼いている途中で破れないようにしましょう。

両面に塩を振って30分程度置き、出てきた水気を拭き取っておくと、生臭さが気にならなくなります。

フライパンを使用する場合は、油を引いて皮目からじっくりと焼き、おいしそうな焼き色が付いたらひっくり返しましょう。ふたをして弱火で蒸し焼きにし、中まで火を通します。

サバの大きさによって加熱時間は異なりますが、皮目と腹側をそれぞれ4~5分程度を目安に焼きましょう。

焼く前に、ショウガの搾り汁と料理酒大さじ1を合わせたものに10分程度漬け込んで、身のしっとり感を保つ方法もあります。塩サバを調理する場合は、塩を振る代わりに料理酒を振りかけて臭みを取りましょう。

サバを食べる上での注意点

新鮮なサバは刺身でも食べられますが、サバ・アジ・カツオ・サンマなどの魚介類には、寄生虫の『アニサキス』が潜んでいるケースがあるため、加熱して食べた方が安心です。

購入したらすぐに内臓を取り除き、アニサキスが潜んでいないか目視で確認しながら調理しましょう。丸まった糸くずのような姿をしているので、よく見れば存在に気付けます。

また、アレルギー様症状を引き起こすことがある化学物質ヒスタミンが原因で食あたりを起こす可能性があり、加熱や冷凍をしても毒性がなくなりません。ヒスタミンを作り出す菌は、エラや消化器官の部分に多いので、購入後に素早くエラや内臓を処理するのがポイントです。

構成/編集部

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